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2017年8月25日金曜日

東京スクーリング報告

 関東の雨があがり、遅い夏の日差しが強くなりましたが、今は東北から北陸が豪雨とのこと。温暖化が進んでいるのか、中々安定した天候は望めそうもありませんが、皆さん身体にだけはご注意ください。
 暑い夏も残りすくなくなりましたが、少し前のスクーリング報告が小林先生から入りました。お盆の時期なのに、とても多い人数で熱気に溢れていましたが、先生方もお疲れになったことでしょう。

《洋画Ⅱー2 人体油彩Ⅰ》


前半:7月28日(金)~30日(日) 担当:小林良一先生、SSA田中愛子さん
後半:8月11日(金)~13日(日) 担当・小林良一先生、酒巻先生



前半:人体デッサン 7月28日…1日目
 32名の学生が受講されました。私、小林とSSAの田中愛子先生2名で、前半3日間の木炭デッサンを担当します。まずは、クロッキーから始めます。いくつかのポーズのなかから学生が希望するポーズを選びます。決まりごとは、立ちポーズであることと全身を入れて描くことです。


  




一日目の終わりに作品を移動して、ちょっと遠くで眺めてみます。自分の作品について客観的になれる時間でもあり、他の学生の作品もすべて見渡すことができて、有意義な時間だと思います。


7月29日…2日目
 朝、千駄ヶ谷の駅で降りて外苑キャンパスに向かう途中で、新国立競技場の建設現場が見えます。あらためて、東京でもこのあたりは特別な場所なんだなと思います。



  午前中の早い時間に人体の形をチェックします。朝のうちの方が冷静になれるでしょう。プロポーションや各部位の形を修正していきます。



 デッサンは訓練という側面が大きいですね。しかし描き込みや修正を繰り返 し形ができてくると楽しくなります。

 ポーズ終了後は、F30号のキャンバスを張りの講習でした。経験のある学生は他の学生の手伝いもします。大勢の作業が一気に始まってしまったので、写真を撮るのを忘れてしまいました。

7月30日…3日目
 午前中でポーズは終了しますが、最後まで形のチェックをします。デッサンは形、かたち、カタチです。



 午後は合評会です。




32点が並ぶと壮観です。一人につき5分を目安として講評を進めましたが、結果3時間近くにおよびました。お疲れさまでした。


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後半:人体油彩

811日…1日目

後半の油彩は私、小林と酒巻先生とで担当します。F30号キャンバスによる制作です。デッサンは立ちポーズでしたが、今度は座りのポーズを描きます。
初心者に近い学生にとって30号は大きいと感じるかもしれませんが、全身を入れて描くにはちょうどいい大きさだと思います。ちなみにF○○号のFFigure(人物像)の頭文字です。
  まずは、デッサン同様クロッキーから始めます。モデルさんの周囲をまわりながら、自分の描きたいと思う場所を探していきます。




 場所が決まったらF30号のキャンバスと同じ比率の紙を用意してエスキースをしていきます。構図を確認したり、背景はどのようにするかなどを考えながらの時間ですが、設計図を作るようなつもりでいいかもしれません。




1日目の終わりには壁に掛けて鑑賞します。明日は何をすればいいかをイメージしながら、そして他の学生の作品にも刺激を受ける時間です。

 

   









812日…2日目
絵具がほぼ乾いているので、次の層の絵具がのっていきます。



油絵具の魅力のひとつは重なることによって現れてくる色彩や絵肌にあると思います。形や空間を探りながらどんどん絵具をのせていって欲しいですね。絵具の体験が増えていく過程で、小さな発見をしているはずです。

2日目のポーズ終了後は中間講評です。短い時間ですが明日やるべきことを各自明確にしていくためのものです。



813日…3日目

最終日は午前中のみの制作で午後は合評会です。きれいに仕上げようとするのではなく、最後まで絵具によって、人体の形や肌の質感、そして目の前にある絵にとって良いと思えることをしていきます。



合評会では、できたと思えることを中心に語っていただきました。







自分の作品だけではなく他の学生がどう考えているのかを知る機会でもあり、疲れはあると思いますが、楽しい時間ではないかと想像します。(報告:小林先生)

※外苑キャンパスで32名は大人数、後半抽象が同時期だったので面談など行い少しのぞかせていただきましたが、中々皆さん熱心で、先生方も休む暇もなかったと思います。
受講生の皆さんにとっては初めての人体油彩ですから、ポーズ時間など多少の緊張感を持って制作に没頭できたのではと思います。皆さんしっかりと描いておられ良い勉強ができたのではと思いました。(Y)

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《栞会’12 第五回展報告》


昨日、2012年度卒業生の皆さんがやっておられる、栞会’12の展覧会の搬入日にお邪魔し、講評と懇親会に参加してまいりました。


2017年8月25日(金)~30日(水)時間:10:00~17:00(最終日は15:00まで)場所:2F 美術工芸ギャラリー


思い出したような猛暑の中15時に到着したら、まだ届いていない作品もあり展示が終わっていない状態でした。
こうして日本各地から京都に集まり展覧会をされるには皆さんの努力があってのこと。
まったく頭が下がります。



懐かしい顔が揃いました。皆さん元気でやっておられる様子。





なんとか展示も終ったので講評に…



卒業後、それぞれに努力して描き続けておられる様子。頼もしいですね。
それぞれに何かを表現したいという前向きな姿勢を感じ嬉しく思います。





こうして一年に一度会うことも元気の源になっているようです。


その後、懇親会でも賞をとられた話など、結構絵や展覧会の話が出ていましたね。
楽しい話やお料理ご馳走さまでした。(Y)

※そうそう、明日は大学が行っている夏の公募展の瓜生山懇親会です。
洋画でもレセプション前に下記のイベントで、国展で活躍されているこの栞会の福田さんをゲストにお迎えしてトークイベントを行います。
栞会の皆さんも是非ご来場くださいね。


今回は顔写真入りです…(Y)