このブログを検索

2016年1月27日水曜日

学生展覧会「第7回はてなし会展」のお知らせ

2月になれば、本学の学部卒業制作展、修了展が始まります。
通信はそれが済んで3月になってからですね。

この時期には通信洋画卒業生達による展覧会の開催も行われて、同窓会ムード。
今日はそのかわぎり「第7回はてなし会展」のお知らせです。





京都府立文化芸術会館 2階展示室
22()27()

【出展者】
稲垣悠子、井上みさお、大西次丸、岡田峰子、尾崎まりこ、鷺坂美知江、佐々木美保子、佐藤友香、嶋田珠江、下田昇、高橋真由美、竹山公栄、徳永知子、永廣末吉、縄田和子、古川悦子、古田優、本田万知子、吉田健介(以上、洋画コース2008年度卒業生)
福田和幸(洋画コース2009年度卒業生)
吉田真紀子(洋画コース2010年度卒業生)
青砥直美、小出陽子、中川勇、西川佳妤子(以上、大学院洋画分野2010年度修了生)
酒井昌子(大学院洋画分野2011年度修了生)
井上千代子、吉原正興(以上、大学院洋画分野2012年度修了生)
吉田孝雄(大学院洋画分野2013年度修了生)

2008年度卒業の皆さんをはじめ2013年度院修了生の29名の作品を楽しみにしています。

2016年1月21日木曜日

2016冬の一日体験入学ー東京報告

1月16日、17日は東京外苑キャンパスにて、冬の一日体験入学が行われました。
洋画は16日。
沢山の体験希望者が来られて洋画は超満員。
48名の参加者が一斉にシャガールの絵画に水彩で挑戦しました。

最近「ぬり絵」がすごく流行っているそうですね。
細かい線引の画面を丹念に色彩色していくと、無心になり、自分の心模様が色と形になぞらえられて大人気なんだそうです。

確かに絵画は鑑賞していても、また描くことでも私たちに大きな力や勇気を与えてくれます。
今回挑戦された皆さんもシャガールの絵画を通して学ばれたことや感じられたことが多かったことでしょう。
中原先生や山本先生の指導のもとどのような時間を体験されましたか?

体験入学の模様を写真で紹介いたします。


教室は満杯。何枚描いても構いません。

中原先生の指導も熱が入ります。

パステル調の色彩

画用紙に筆と絵具。そして水さえあれば、絵のはじまり。

丁寧に、思いきって。



こうして混色すると、また面白い色ができる。(中原先生)
1枚目が出来上がったら順番に展示していきます。(山本先生)


シャガールの絵が皆さんそれぞれの色彩によって、見え方が違いますね。
 作品の一部を紹介。















2枚目に。

こうして、描くほどにパレットの色数が増えていきます。

皆さんご苦労様でした。中原先生、山本先生お疲れさまでした。
こうしてシャガールの絵画に臨まれてどのような興味がめばえてきたでしょう?
絵画は形や構図、構成が大きくものをいいます。その上で色彩の果たす役割がその形態を左右するほど大切になります。皆さんはそのサワリの部分を体験していただきました。
色を施す事によって、同じシャガールの構図でも異なったイメージが生まれます。こうして自分一人の力で表現することによって、描くことの糸口を見つけられたのではないかと思います。
一昨年京都の秋の一日体験で同様にシャガールが行われましたが、興味のある方はそちらもご覧下さい(2014年10月)。(K.)

2016年1月14日木曜日

「洋画IV−2(コンポジション)」スクーリング報告


城野愛子先生より、2年次スクーリングのご報告が届きました。


「洋画Ⅳ-2(コンポジション)」(京都) 1/91/11 (担当:城野愛子)

年明け最初のスクーリング、16名が参加されました。

比較的シンプルなモチーフを観察して描く中で、色、形、マチエールについて
分節的にアプローチし、画面の成り立ち=コンポジション(構成)について学びます。
毎日、少しずつ方法を変えて、F15号を11枚制作します。

説明の後、まず、3日間使うモチーフを皆さんで設営します。


モチーフ設営もコンポジションですね。



1日目は視点を固定し、各自が選んだ補色関係の2色と白で作るグレーのみで描きます。
(グレーの発見、絵画の明暗バランス)




1日の終わりに講評します。


2日目は、キュビズムにならって、多視点性を取り入れて描きます。
この日のパレットは、茶系の絵具と白と黒のみの混色で、溶き油を使わず、ペインティングナイフで描きます。
(マチエールと面の構成、絵画としての平面性の発見)





夕方から講評します。



3日目はフォービズムにならって、形態の説明から色彩を解放し、色彩自体が絵画のテーマになることについて考えます。
視点や使う色、描き方は自由です。(色彩と形、絵画空間の追求)
場所を替わり、他のグループが組んだモチーフを、新たな気持ちで描いてみます。



最後に1人ずつ3点全部を並べて、合評会を行いました。


合評風景です。


以後は、皆さんの作品です。イーゼル上段が3日目、下が1日目、2日目の作品です。
3日目の作品については、各自でタイトルを考えて発表してもらいました。


1年生」或は「宇宙」


「スッキリ」


「南フランスの午後」


「海底の散歩」


「みどり」


「海の上の静物」


 「冬のあったかい部屋」



「色遊び」


「インパクト」


「夕陽の中の静物」


「青いブロック」


「フォービズムもどきの女」


「やわらかい日差しの中のピンクのポット」



「私のアドベンチャー」


「春よ来い」


「水に浮かぶ静物」

言葉は最初に決めず、描きながら、イメージを言葉にしていったものですが、皆さんがどのように考えて描かれていたのかが、伝わってきました。
色と形とマチエールが密接に絡み合って、何かを伝えているのがわかります。

これから先、自由制作に進まれるときにも、どんなモチーフやテーマであっても、画面が、色と形とマチエールの響きで構成(コンポジション)されていることを忘れず、一筆入れるごとに画面全体の響きがどう変わり、自分の見たい・見せたいものに近づけているかを自分でジャッジしながら(或はそれを探しながら)制作していくことが大切だと感じます。

皆さん3日間、それぞれに能動的な取り組みをされたと思います。
これからもがんばってください。今後の展開を楽しみにしております。

城野愛子


受講生の皆さん、城野先生、お疲れ様でした!