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2015年5月28日木曜日

江之子島にて

《大阪学習会 江之子島学習会展講評》 5月27日


 さて、昨日の大阪学習会の展覧会講評をアップしようと思いきや、既に川村先生が取材してアップしておられました。
 一部重複しないように掲載しておきます。

 27日午後3時過ぎに到着し、6時までたっぷりと講評時間がありましたので、大作のひとつづつを拝見し、私なりのコメントをしましたが、果たして参考になったでしょうか。
 まあ、卒制から時間も経っていませんので仕方のないことですが、新規卒業生の方の中にはチラホラ卒制作品が見られ、もう少し別の作品もみたかったな、というのが本音。

 しかし、前年度までの卒業生の方の作品は意欲的でした。みなさんいろんな展覧会にチャレンジされており、在校生への刺激にもなりますね。役25名ほどの方が参加してくれました。水曜日の昼間なのでお仕事のある人は無理だったでしょうが~。
 それでも仕事を抜けてかけつけてくれた人もいました。

 講評後は恒例の懇親会、私も入れ17名の参加でした。にぎやかに絵の話や学習会の話をしながら楽しいときを過ごしました。みなさんありがとうございました。
 それと、ご病気に平井さんの展覧会サポート本当にありがとうございます。
 ご本人も喜んでおられると思います。

【平井保子個展会場】追加分


卒業生の方、平井さんの受付ありがとうございます。


これも平井さんの作品です。


向かいにはこんな作品も。工夫の跡がみえますね。


【大阪学習会展覧会会場】追加分




大作以外のデッサンやドローイングなどの部屋。
在学生の方は、卒業生の方のように大きな作品は描いていないので、小品が多いですが学習されている様子がよくわかりますね。



奥のほうにもこんな絵が…



入口テンペラの部屋の別コーナーです。

ともかく、大阪学習会が盛況でありがたいことです。
メンバーの方に伺いましたが、新入生は洋画から数名しか入会してもらえなかったとのこと。
新入生のみなさん!大阪学習会はメンバーからの情報もたくさんありますし、
なにより一人で学習する通信ならではの助けになります。
卒業生の方も活動的で楽しいクラブです。是非参加してみて下さい。

きっと雲母の学習会案内を待っておられる方もおられるでしょうが、サイバーキャンパスの「大阪クラブ」からも情報が得られますので一度サイバーキャンパスへアクセスしてみて下さい。(Y)









2015年5月27日水曜日

卒業生展覧会ー皆さんご活躍の巻き②

江之子島文化芸術センターの報告に引き続き、今度は京都です。
京都市美術館で、京展が26日から始まりました。
大阪美術倶楽部から情報をいただきましたので、入選者を一部紹介しましょう。
今日の報告は大阪美術倶楽部の田中煕子さん情報です。田中さんありがとうございました。また入選者情報が有りましたら研究室へご一報ください。お待ちしています。(K.)

京展
京都市美術館  
2015/5/26()6/11() 9:0017:00(入館は16:30まで)


【入選者】
大阪クラブ会員や庭石会会員 の下記の方(敬称略)、御入選
おめでとうございます。

奥野 萬里子
奥村 幸
尾崎 まりこ
梶原 君子
神田 恭子
築田 ひろみ
西川 佳妤子
蜂谷 真須美
古河 悦子
松本 繁文
渡辺 陽子


卒業生展覧会よりー皆さんご活躍の巻き①

今日の気温は30度くらい?
ともかく陽射しが強く、カンカン照の一日でした。

大学の仕事の後、夕方大阪の江之子島文化藝術センターに直行。
今日から始まる第4回大阪美術倶楽部OBG絵画展へ。

ずいぶん前に(4/3,4/14)このブログでもお知らせしましたが、江之子島文化芸術センターの1階では2012年大学院修了の平井保子さんの個展の初日です。
そして同時開催で同センターの4階では大阪美術倶楽部のメンバーによる恒例の展覧会の初日でもありました。

この2つの展覧会は5月31日(日)まで開催されています。
こういった公の機関では閉館の時間が案外早いのですが、こちらは午後7時まで。
11時からオープンですから、仕事が終わってもゆっくり拝見できますね。

さて平井さんは残念ながらおられませんでした。
この展覧会の直前に入院されたとのことでした。

会場には、大学時代初期の作品から院修了まで、大作が数多く展示されていて、
気合い十分の内容となっていました。

この江之子島文化芸術センターの新しくてシンプルな白い空間に、カラフルな平井さんの作品が映えていて、色彩はきわめて美しく見えました。
昔の作品と比較すると描く方法も180度変化されて、本学入学以来の制作の精進ぶりが伺えます。きっと教え子の仕事ぶりに、ご指導された中原先生も目を細められたことでしょう。

           









では4階へ。
ここでは大阪美術倶楽部のメンバー、洋画、日本画の作品が展示されています。
作品はここでも大作中心です。他にテンペラの部屋、デッサン・ドローイングの部屋もあり、
大阪美術倶楽部での自主的な学習会の模様も伺えます。




          
        

















初日に来られていた会のメンバー。
皆さんいいお顔ですね。そして皆さんの充実した制作が拝見できて嬉しかったです。
これからもどんどんお励みください。

明日は洋画コース、山河先生による講評会が行われます。
また日本画の松生先生による講評会も予定されていて、催事が目白押しですね。
刺激的な一週間を!  (K.)

2015年5月22日金曜日

2年次スクーリング「塑造と油彩」・「風景」報告

今年も4月の卒制から始まり、次々とスクーリングが続いていきますね。
今回は、城野愛子先生より2年次スクーリング「塑造と油彩」と同じく2年次スクーリング「風景」(京都)の報告です。


【洋画 -1 人体油彩2-塑造と油彩】


a日程(6日間)4/30~5/5日(城野先生)  

s日程(前半3日間)4/30~5月2日(石田先生)


a日程 4/30-5/5 13名、s日程 前半 4/30-5/2 13名の方々が参加されました。
2教室に分かれ、a日程教室を城野、s日程教室を石田歩先生が担当しました。


最初の1日半は、クロッキーでポーズを決め、塑造に取り組みます。


いろいろな方向から人体(男性)をよく観察し、骨格や筋肉にも注目して、形のつながりや量感を、粘土でデッサンするつもりでとらえていきます。


次の1日半は、同じポーズで構図を探り、木炭デッサンをします。
どのアングルを選ぶかが、平面制作特有の要素だと改めて気付かされます。

木炭デッサンを半日終えたところで、塑造の寸評とともに見比べ、形態や量感、奥行きの探り方について研究します。


塑造で見つけた面や奥行きを、平面に表すためには明暗のトーンの差がポイントになるでしょう。



スクーリング3日目の終わりに、木炭デッサンの講評会を行い、4日目からの油彩制作に備えます。



s日程の人は、後半の油彩まで少し間が空きますが、塑造と木炭デッサンでつかんだ、人体の構造や空間の奥行きへの理解を生かして、また新たな気持ちで制作してください。


a日程は続けて4日目からも、同じポーズ、同じアングル、木炭デッサンと同じ構図で油彩制作です。


塑造で見つけた面と、木炭デッサンで見つけた明暗と、油絵具の物質感を絡めて、バルールを探りつつ、色で形を組み立てるように描いていきました。

6日目の午前中まで制作し、午後から合評会を行いました。


塑造を経て、油彩でも「画面を動かす」ことに抵抗がなくなり、より積極的に形を探っていけるようになったという意見が聞かれました。

観察による制作や人体に限らず、これからの制作においても、絵具を重ね、手を動かし、画面を変化させながら思考を深め、作品の精度を高めていく感覚は大切であると思います。

※平面を扱う上での立体の意識とは何か、少し理解できたのではないでしょうか。
 城野先生・石田先生お疲れさまでした。



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続いて「風景」スクーリングの報告を同じく城野先生よりいただいています!

【洋画 -2  風景を創る a】 (京都)


 5/13(水)~5/15(金)(城野先生)


上記の日程で22名の方々が参加されました。

今まで通り過ぎていたかも知れないような、何気ない大学内での風景から、「風景を創る」授業です。

何が描きたいか、どのように切り取ればそれが伝わるかを目で探り、空間の構造をしっかりとらえるとともに、画面の外に広がり、自分を包んでいる光や風も感じとって、描き手の視点を感じさせる制作を目標にしました。


1日目午前中は教室内限定で、鉛筆(濃いめ)で2点制作。
午後は今いる場所から20歩以内で、鉛筆またはボールペンで23制作しました。




何気ない場所にも目を向け、腰を据えてみつめることで
見えてくるものがあるように思います。


2日目はNA棟敷地内で、午前中はボールペン(太め)で12点、午後は鉛筆またはボールペンで12点制作しました。



目の高さを変えるだけでも、いつもとちがった風景が見えてきます。


夕方から講評会を行いました。



3日目は、NA棟から徒歩34分の範囲で、水彩で1点制作します。






描きたいと思った気持ちが伝わる構図、明暗に注目し、水彩絵具の混色を工夫したり、何色か色を塗り重ねたりして、建物の面の組み立てや樹木の量感を表すこと、光や風、「今いる場所」の空気感、臨場感をよりよく伝えるための色彩やタッチを、それぞれに工夫されたと思います。

これからもがんばっていきましょう。

※これからは、蚊なども出て暑さとともに悩まされますが絶好のスケッチシーズン。
5月の緑風の中のスクーリングさわやかな感じでいいですね。
城野先生、引き続きのスクーリングご苦労さまでした。
そして報告ありがとうございました。(Y)




2015年5月19日火曜日

3年生スクーリング「人」報告

皆様お待たせしました。
3年生「人」スクーリングを担当された富士篤実先生から報告いただきます。


4月30日~5月5日にかけて「洋画V−2(人)」のスクーリングを行いました。
「人」をテーマに各々で取材から始め、制作を進めていきます。
3年次から始まる自由制作のための手掛かりになる課題かと思います。
 




 テーマが「人」と言われてもなかなか難しいものでしょうね。
絵の中に人物を入れるだけで、テーマに即したものになるのだろうか?
そう言う事を考えてもらいながら試行錯誤し制作されたスクーリングになりました。







ゴーヤの種をじっと見つめていると顔に見えたそうです。わかる気がする。




この光景は「子どもの私」からみた「大人の世界」なのかな?と感じました。




 新境地の開拓か?BLUE&Black!!?



ヴィーナス像。永遠のテーマですね。





過去のご自身の体験を元に描かれた絵。現実か幻想か不思議な世界。






透明感を意識された作品。油彩で水彩のような色使いを目指す!?




物欲をテーマに描かれた作品。シリーズで続けてみて欲しい。



神様をつかまえた。そんな物語が浮かびました。


以上が今回紹介された学生の作品です。皆さん思い思いの「人」が登場しましたね。

今回の課題は6日間で30号を一枚完成させるというハードなものでした。
それぞれがどのように「人」を捉えるか。
3年生がこれから自らの視点を探し、どのような作品を描いていこうとするのかを考え始める手始めですね。これからも悩みながら、でも楽しく制作してください。
富士先生、皆さんお疲れさまでした!(K.)