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2018年12月30日日曜日

来年のお知らせ。

皆さん。
あと少しで新しい年が始まります!
年の瀬の忙しさは格別ですけど、天候も日本海側は大雪で冷え込みが厳しいですね。
お住まいの方は勿論ですが、帰省される方や旅行される方もお出かけの際は防寒対策されて風邪など引かれぬようにお気をつけください。

京都の冷え込みも半端ありませんけど。

さて、
平成もいよいよ最後を迎えますが、
本学通信も来年4月からスクーリングが週末化され、
土日メインで行われます。

2日間化されることで、今までと異なるのでは?と不安になられている方もおられるかもしれませんね。

特に2年次から、3年次に、
3年次から4年卒業制作を迎えようとされている方はそうかもしれません。

結論から申し上げると、大丈夫ですよ。

私たち教員は皆さんにちゃんと学んでいただけるように
11月から12月にかけてはシラバスとにらめっこでした。

雲母の12月号でも記載しましたが、洋画コースではそう大きな変更点はありませんが、
ただ皆さんには事前課題を御出しして自宅で準備していただき、
スクーリングにそなえていただきます。
自宅で出来ないような重たい課題はお出ししませんが、ウォーミングアップのつもりでどうぞこなされて下さい。
大幅な内容変更はないとはいえ、新シラバスでは詳細に記載しています。
それを見ていただくのはまだ先になりますが、
先日airUでの次年度スクーリング日程が一斉公開されました。

雲母で記載しました、3年、4年対象のフォローアップという補講日程は、しかし公開されたスクーリング日程には発表されていません。
基本的に自由参加ですから、ご都合で来られないとしても大丈夫です。
そこではスクーリングでのやり残した事や、次回に備えての相談等、各自のご事情に応じて対応していきたいと思っています。
従って参加されなくても授業にさしさわりはありませんが、ご都合のつく方は教員がおりますので何なりとお役立て下さい。

3年次のフォローアップ日程は全て、スクーリングの最終日翌日の午前中9:30~3講時分行います。
4年次のフォローアップは、卒制が1年間を通しての授業になりますから、
初回スクーリングだけは、最終日の午前中にフォローアップを行いますが、
二回目以降は全て初日前日の午後 1時20分から3講時分行います。

皆さんがご予定をお立てになる時の参考にしていただければと思います。

4年次は初回スクーリングの時に授業内容とともにフォローアップについてもちゃんとお伝えしますね。

通信はいつも申し上げる事ですが、自宅学習が基本です。
しかし皆さんスクーリングを楽しみにしたいただき、また熱心に学んでいただき、
そこで仲間や教員と交流が生まれて密接な繋がりができます。
洋画コースではそれが大きな財産になります。

絵画を通して、自分の身体に制作の経験をたくさん刻んでいただき、その苦労も喜びもともにスクーリングで出会った仲間と分かち合える時が迎えられるのは幸せなことです。
卒制ではとりわけその想いが深く育まれます。
ぜひ4年生を目指して頑張って下さい!
来年から本学と皆さんの新しいスタートを無事に迎える事ができますように祈念するとともに、どうぞ皆様よい年をお迎えください。(K.)





2018年12月26日水曜日

東京外苑キャンパス スクーリング報告


 東京外苑キャンパスでつい先ごろ行われた、二年次配当スクーリングの報告が津上みゆき先生より届きました。34名と結構人数が多かったので田中愛子先生にも入っていただきましたが、この授業は3日間で三枚の油彩を描くという少し忙しいスクーリング。でも今まで描けなかった人はなく、造形やコンポジションを体感できる授業です。
 3日で三枚の油彩画ですよ!これは考えていてはできない芸当。油彩を扱う洋画ならではの課題です。きっと受講生の皆さんは、「結果を考えずやれば描けるんだ」という自信が少しはついたのではないでしょうか。

洋画Ⅳ-2 【コンポジション】


2018年12月21日(金)-23日(日)


東京外苑キャンバス 
担当:津上、田中

 受講者34名

12月21日(金)「グレイの発見」と「絵画の明暗のバランス」

使用絵具:補色対比にある2色、白
キャンバス:15F

・導入、コンポジション概要、3日間のスケジュール説明
・グループに分かれモチーフのセッティング、制作場所決定、ライティング決定
・補色対比にある色(青系+紅・オレンジ系)(赤系+緑系)(黄系+紫系)を持参の絵具チューブより各自で選出
・補色混合によるミドルグレイについて、デモンストレーション
・スライドレクチャー(バロック、キュビスム、フォービスム、などから作品紹介)
・スケッチブックにエスキース、画面とモチーフの大きさ、切り方、背景面積との関係、など観察の上、構図を決定
・油彩制作

講評 1700から
4名の作品を例に挙げ、構図、混色、補色、形態感、背景等、を注視し、観察の深さと混色の幅は自ずと伴っていくことを確認










12月22日(土)「マチエールと面の構成」「絵画としての平面性の発見」
使用絵具:茶系絵具、白、黒
描画用具:ペインティングナイフ
キャンバス:15F

・導入、キュビスムからヒントを得て、多視点、形の連続性、を画面に取り入れる
・エスキース、多視点から一つの対象を観察し描画を試み、画面に盛り込んでいく
・油彩制作

講評 1600から
1日目、2日目の作品を一つのイーゼルに上下に配置し、個別に寸評
・ナイフで描くことでの独特のマチエール、キュビスムを利用した構成など、矩形画面の意識、背景のことなど再確認









12月23日(日)「色彩と形」「絵画空間の追求」
使用絵具:自由
描画用具:自由
キャンバス:15F

・これまでの2日間での制作を踏まえつつ、モチーフから派生した自由な表現を試みる
・色彩表現の例としてフォービスムの作品などを紹介

講評 1530から
3点並べて、3人1組での講評

まとめ
・すべての絵画は、形態の構成、明暗のバランス、色彩の関係、材質感や筆触といった、絵画的諸要素で成立していること、それらをいかに構成(コンポジション)していくか、ということを、3日間の課題で体験
・達成感、反省点、発見、など、各自で次作品につなげていく

さいごに
・ここで紹介する写真、制作で皆が頑張っている姿そして作品はほんの一部、一例です。
・芸術大学とは何か、芸術大学に何をしに来たのか、一人の美大生として、これからも自信をもって真摯に描き続けてください。













全部掲載とはいきませんが、皆さんの三日間の作品です。

報告:津上先生

※受講生の皆さんは勿論のことですが、津上先生、田中先生多人数の指導大変だったと思います。ご苦労さまでした。
しかし、少しばかりの経験や知識だけで考えてばかりでは絵画は埒があかぬもの。
こうして手を動かしてこそ、自分の目標や思考の整理もできるということが伝わったのではないでしょうか。実は技術もそこから生まれてくるのです。
 描き続けていると、ついアイデア勝負を考えてしまいがちですが、このように自分に課題を設定し、描きながら考えていく方法はとても大切なのです。今回の受講生の皆さんもこの経験を忘れないようにして下さいね。(Y)

東京懇親会・説明会報告

 少し忙しさが続きご無沙汰してしまいました。
師走とはよく言ったものですね。いえいえ、忘年会ではなく仕事が続いてですよ。
やっと今日一区切りついた状態です。

ちょっと前になりますが、去る15日に外苑キャンパスで東京懇親会が、翌16日には東京での説明会が始まりました。今日はその報告です。

【東京懇親会】

12月15日(土)

担当:(洋画)山河全、各コースからの参加教員



第一部は珍しくワークショップです。

というのも、長年一緒にやってきた、空間演出デザインコースで現役、田村縕(つつむ)先生が今年急逝され、その追悼を兼ねて先生がよく指導されていた「写経的アート」と銘打った点描のワークショップとその背中を語る会が行われたのです。
洋画の方にはなじみの薄い先生ですが、教職員にとっては開学時からの古参の仲間。
結構たくさんの方が来場され黙々と点を打って下さったようです。ご冥福を祈りたいと思います。

大変良く晴れて暖かい日でした。
小春日和というのでしょうか。まだ冬らしくないですが…


こんな感じの先生でした。いつも赤いマフラーやチェックのシャツを着ておられたのでご存じの方もおられると思います。

風貌に似合わぬ?繊細な表現!

黙々と点を打つ、確かに写経的アートですね。

外苑近くには枯葉のモチーフはたくさんあります。

皆さん黙々と作業をしていただいたようです。
実はこの時間私は洋画コースの学習相談をしており参加できませんでした。

なかなかの出来栄えの方も…
この後、「背中を語る会」もあったのですが、洋画卒業生の美女お二人につかまりラウンジでお話しをしておりました。失礼!

ということで、後は懇親会へとなだれ込みました。

上田通信部長の挨拶の後、乾杯です。


あれれ、下の写真私は右端で卒業生の水上卓哉君と話をしていますが、中央下には元スクーリングチームの葛井君の姿がみえます。今は退職し鳥取在住のはずですが…
偶然東京へ来ており、懐かしくて顔をみせてくれたようでした。色んな人に会えます。



話は盛り上がり、この人数ですからあっという間になくなってしまいました。
早々と「先に二次会へいっています!」と退席される方もおられましたが、カップ酒とつまみ持参でこられた猛者連もおられました。流石大人ですね??

さてこの日お会いした2人の報告です。
一人は水上卓哉君、なんとシェル美術賞展と、FACE展の双方に入選したとのことでした。
双方とも中々の難関コンペティション!本当におめでとうございました。


シェル入選作、残念ながらまだFACE展は公表されていませんでした。

もうお一人は、元陽展の準会員の長谷川好吉さん。卒業制作から淡々とふるさとの蔵王山を描き続けている方、今回も現場取材から一貫して山を描き二点入選されたとのこと、なんとも思いの深さを感じます。
その後、最後まで残った方たちと近くで二次会をし、楽しく絵の話などをしました。
以上東京懇親会の報告です。

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12月東京説明会


12月16日(日)

担当:山河全、小林良一


さて翌日は東京説明会
今回は、「デッサンのうまくなる話」をテーマに、ホムンクルスの脳地図を紹介し、目と手が如何に脳に近い存在かを説明し、多少の知識と落書きから始める絵の気楽さを感じてもらいました。

この日は少し曇りがち、やや冬らしい色ですね。

全体会、たくさんの方が来場して下さいました。

「ペンフィールドの脳地図とホムンクルス」
皆さんはこんな図をご存じでしょうか?
手を使う絵がとても脳を使うことに適しているという説明です。

次は光と影のでき方からものの見え方の説明。
今回は小林先生にお手伝いいただきました。

皆さんとても熱心に聞いてくれていました。

これでいいのかな??

誰でも経験のありそうなノートの端の落書き、 
こんな落書きをたくさんしている内に脳が働きだします。

なんかまだ硬いですね。もう少し気楽に…

そんな感じでいいですよ。

小林先生と廻りながら指導。

短い時間でのミニ講義と手を動かす練習、少し物足りないかもしれません。
でも入学されたら、ぞんぶんに描いていただけます。

最後はカリキュラムや洋画コースの特徴を紹介。

以上少し遅くなりましたが、東京懇親会と説明会の報告でした。

次回は、京都1月13日(日)と東京20日(日)に油彩による体験授業を行います。
まだ入学を迷っておられる方は是非ご参加ください。お待ちしております。(Y)