このブログを検索

2016年11月30日水曜日

2016年度卒業制作スクーリング報告

11月の卒制スクーリングが終わり、つい仕事に追われ報告が大変遅くなりました。

 昨年度までは3・6・3・3・3という18日間の日程だった卒業制作、今年度より日程が3・3・4・4・4とな最終前のスクーリングが11月18日より行われました。
 この後は12月15日の中間講評を挟み、2月の最終スクーリングへ突入です。

さて皆さん今年はどんな卒業制作展になりますか。楽しみにして下さい。

《2016年度卒制スクーリング4A・4B》


日程:11月18日(金)~21日(月)
担当:A中原・相見 B川村・山河

AB合同でのスクーリング二回目が四教室に分かれ行われました。
18日間の卒制スクーリングも半ばを超え後半の四日間です。

それなりに教員・学生ともに顔になじみも出来ましたが、まだまだ誰がどこで、何をやっているか私たちも名簿をみながらの指導です。


まずはABに分かれ100号の途中経過合評です。
みなさん絵がどんどん進んでいます。


        ほぼ描いてあっても、教員のアドバイスや講評に緊張感がみなぎります。


教員も学生も今の絵、そしてこれからの進め方に真剣です。


家では下がって見られない絵もこうしてみれば一目瞭然ですが…

一日目はこうしてたっぷり時間をかけ、これからの指針をつくりました。


事務連絡や提出物のチェックも多いのが卒業制作!


それぞれに、ここまでできていても悩ましいものです。


黙々と自分の立てた目標に向かい制作するしかありません。


あそこがこうで…、ここがああで…などと云いながら


面談や担当の先生からの助言も入ります。


やおら二枚目に取りかかる人も…悩んでいたのでしょうね。


なにやら二人で絵以外の話でしょうか。


教員のコメントがないときは、自分の判断でただただ描くしかありません。


でも教員のアドバイスなしでも結構進んでいきます。


指導も真剣です。1人1人に時間がかかり中々全部回りきれないのです。


どうしようかと云っていた人も、だんだん描くことに夢中になってきます。




二日目からは、各部屋に合格したポートフォリオが置かれているので、
皆さん他の人の作品ファイルに興味深々ですね。

二日目には授業終了後大学院の説明会もありました。


三日目には担当外の教員が様々な意見を云います。


 なんでしょうこれは?パレット?裏返すときれいですね。




三日目の夕方からはヒルゲートの教員展鑑賞と懇親会を兼ね、三条へとでかけました。
みなさん楽しい時間ありがとうございました。幹事さんご苦労様でした。





4日目にも入ると、画面を大きく変える人も登場します。
不安なような、楽しみなような…
でも自分の思いに従い、敢然と画面を更新する行動はとても大切です。
まだまだ時間はありますので頑張りましょう。

※今年度もどのような卒業制作になるのかワクワクドキドキですね。

泣いても笑っても後二か月ちょっと!

作品を良いものにするためには悩みも苦労も必要です。
学生でなければ得られない充実感を味わっていきましょう。(Y)









展覧会報告など

一段と冷え込みがきつくなりましたが皆様いかがお過ごしですか?
この前4年の卒制スクーリングが終わったばかり。
この報告はまだでしたね。山河先生お願いしま〜す! 
そして今週末から大学院のスクーリングが始まります。
師走を迎えて、こうしたスクーリングやら入学説明会やらで、私たち教員は東に西に走り回っています。ホント師走。

今日は現在京都市美術館で開催中の二科展と独立展の紹介を、
…と思いましたが、なんと大半が写っていません。
どうして?
私愛用の携帯電話はカメラ機能がよくて、便利なのですが、
このところミスが多いのです。
もうだめかもしれない…。最後のガラ系。

そんな訳で会場風景など殆どだめでごめんなさい。(こんなこと前にもありましたね)

さて京都市美術館はこれから2019年まで休館します。岡崎の本館のほうです。
従って来年から各公募団体展もしばらくここでは見られません。
私その意味で感慨深く二科と独立展を拝見してきました。


こちら、中原史雄先生の作品です。
いつもとちょっと違うと思いませんか?
そうなのですね。
よく使用されるカドミウムレッドが輪郭線に少し使われているだけで、
今回の色彩の
主役はホワイト・グレーです!
何か意味深ですね。人の形も少し抽象的です。
ご興味のある方は中原先生によるギャラリートークが12月3日午後3時から行われますから
お聞きになっては如何でしょうか。
ぜひお出かけください。


この作品は本学出身で、学部の非常勤も務め、
現在ADストアー勤務の山岡明日香さんの作品です。
いいですね!
初々しく勢いがあり、しかも女性の感性が息づいて
しっとりと情緒もあります。二科展の有望な女性作家になって下さいね。


 その向い側で開催中の独立美術協会展も見応えがありました。二科展は今年は第101回展。昨年は100周年でしてね。独立は84年の歴史です。
私は学生時代4年間ほど出展しておりました。第40回くらいの頃でしたかしら。
当時の同級生が現在は会員として頑張っていました。
ここに入ると、恩師や学生時代のことが思い出されます。
確か水口先生も出展されていましたよね?

そんな訳かどうしてか、肝心の作品がボツになっておりまして、
森田康雄先生の作品を紹介できなくて残念です。フォービズムが源流の独立展は混沌濃密な絵画が多いことで知られていますが、現在はかなり変わってきました。とりわけ森田先生の絵画はドローイング的で軽快。どこか藤田嗣治を思わせるパリの匂いがします。
こちらもぜひお出かけください。



下は何でしょう?

京都市美術館改修工事の為に、入り口付近に設置されたバリケードみたいなものですが、
なかなかよくできています。古き文化遺産のこの美術館の内部空間はこういった大理石の壁にマントルピースなどがあり、西洋文化を早々と受け入れた折衷の様式がこの美術館の至る所に残っています。その部分写真をプリントしたものですけど、何だか絵画的だなと思いました。

どういう形でこの美術館が新たな装いになるかは興味深いところですね。
しかしながら100億を超える工事予算を獲得する為に考えられたネーミングライツという、(公共の建物に企業が参画してお金を寄付する)しくみ。その為に企業の名前がつけられる訳ですが、京都市美術館も、京都市京セラ美術館になる事に、市民の声が賛否両論上がっています。どうなるのでしょうか。

ともあれ京都市美術館は、お正月の日展以降休館になります。
さて、12月4日(日)には本学にて、入学説明会が行われます。(山河先生×由井先生)教員のミニレクチャーもあり、盛り沢山の内容です。洋画コースに興味のあるご友人にぜひご一報くださいね。
12月11日(日)は東京外苑キャンパスでも行われます。(こちらは川村が担当します。)

皆さんのお手元には雲母12月号が届いているでしょうか?しっかりとお目通しくださいますよう。(K.)


2016年11月16日水曜日

恒例の通信洋画教員展おしらせ

【通信洋画教員展 25人の絵展 第9回】

2016/11/15(火)~20(日)
ギャラリーヒルゲート/寺町御池下る

最終回つき再度のお知らせです。
是非ご来場ください。


以下、オープニングパーティーと展示の様子です。

初日18:00からのオープニングにはたくさんの方に来ていただき、本当にありがとうございました。


おいしい料理とシャンパンで乾杯!



卒業生や懐かしい先生の顔も…




長谷川先生も金沢から駆け付けてくれました。


遠くから来てくださったのに、あまりゆっくり話もできなかった方には申し訳ありませんでした。





一階の展示風景です。






二階の展示風景です。





先生方みなさん毎年この展覧会のための力作ぞろい。
全体風景しかありませんが、是非会場で実物をご覧いただければと存じます。

今回9回目を数えファイナルとなったヒルゲートでの25人展、惜しまれる声もきかれましたが、
この日曜日に一旦幕を閉じます。

また新たにお会いできる日を楽しみに!!! (Y)