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2012年9月13日木曜日

《大阪芸術学舎、秋の美術工芸講座・講師紹介》

さて今回は遅くなってしまい秋からの講座になりましたが、夏前にお約束していた、大阪芸術学舎の講座と講師の紹介ページです。総合教育科目としての認定になりますが、1単位取得できる実技講座の紹介です。
 美術工芸系の講座は私洋画研究室のYと総合教育の秋山一郎先生とでプログラムディレクターをしていますので、今回は秋の8講座の宣伝を兼ねての紹介です。興味のある方は是非読んでくださいね。




わかれば描ける、なんでもスケッチ!
おはよう!初級クロッキー講座[表現技法]

2012/10/02(火)、2012/10/09(火)、2012/10/16(火)、2012/10/23(火)、2012/10/30(火)、2012/11/06(火)、2012/11/13(火)、2012/11/20(火)、2012/11/27(火)、2012/12/04(火)

■講師:宮道知子



《洋画研究室より一言》
 7:00~8:30×10回というとんでもない設定ですが、朝起きが得意な方や通勤前のひと時を静物クロッキーで手慣らしして、描くコツを覚えてもらう講座です。ちょっとデッサンや形をとるのが苦手という方には最適な速写のための講座です。
 ちょっと私の講座・講師紹介が遅れ、10月2日からなので〆切間近ですが、まだ少し空きがあります。
 講師は、造形大初期の大学院修了生で現在作家として活躍中の宮道知子さん。大阪生まれですがチャキチャキの江戸っ子のように回転の速い明るい先生です。通学の洋画研究室副手をつとめ、現在は非常勤講師としてもお世話になっています。
 早朝に効率の良い勉強をしてみて下さい。

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オリジナル絵画をハガキやカレンダーに刷る!
和紙による孔版画[表現技法]

2012/10/06(土)、2012/10/07(日)

■講師:篠原涼子・青木芳昭


《洋画研究室より一言》
 土日集中での講座です。最近はリソグラフやプリントごっこといったもので周知の技法ですが、元々はエジソンの発明を日本独特に発展させた謄写版の技法です。昔は学校といえば全てこれで印刷をしていましたのでガリ版として有名ですが、現在はパソコン主流。しかし、この技法は手軽な和紙孔版(シルクスクリーンなどの技法)にも関わらず、あらゆるところにプリントできる優れた技法。インクに油絵具を使うので特にキャンバスなどにも印刷できるんですよ。つまり絵に活用できるということですね。
 さすがにパソコンが万能といってもキャンバスには無理でしょう。勿論簡単な絵本や年賀状、カレンダーなど手作りのものにも活用できますので覚えておいて損のない技法です。
 青木先生は本学の誇る材料学の先生。画材屋や絵具会社でも一歩下がる知る人ぞ知る材料学の権威、今回は講座の導入部分のみナビゲートして下さいます。
 講師は本学大学院ドクター修了の篠原涼子さん。絵画技法材料学研究室には欠かせない便利屋さん。青木先生にはなくてはならぬお弟子さんです。
 これも10月6日からの講座ですので、〆切間近です。まだ少しは空きがあるのでお申込みはお早めに!

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“見る事”に気付く、“描く”ことを知る
静物鉛筆デッサン[表現技法]

2012/10/10(水)、2012/10/24(水)、2012/11/07(水)、2012/11/21(水)、2012/12/05(水)

■講師:秋山一郎


《洋画研究室より一言》
 夜19:00~22:00×5回の夜間講座です。春は土日にしていましたが、夜しか時間のない方のために今回は3H×5回の設定です。鉛筆デッサンは基本中の基本で、通信の方たちのみでなく人気講座なので残り枠はわずかで電話のみでの受け付けになっていると思いますが、東京の徹底丁寧デッサン講座のようにわずかの時間ですが、確実にレベルアップするように指導していきます。
 講師は本学準教授の秋山一郎先生。総合教育科目や臨床美術など講座でもおなじみですね。

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糸づくりからはじめるタピストリー/織物
腰機(こしばた-バックストラップ)[地球の伝統技法]

2012/10/13(土)、2012/10/27(土)

■講師:呉夏枝


《洋画研究室より一言》
 土曜日2回の講座。腰ばたとは染織工芸の世界で洋画とはおおよそ関係のないものですが、織物というと女性、男性に関わらず少しは興味のある世界。近年はファイバーワークとして世界的に現代美術などでも織りの技術が使われています。呉先生は京都市立芸術大学出身のファイバーアーティストとして活躍中で、この講座も入門講座というより、いきなりインスタレーションなどの作品を作るうえで参考になる講座として設計してきました。つまり織りの基本技術を器械なしで体験し、作品として生かすための興味深い講座です。
 東洋の織技法に精通した呉先生の指導で、織りの特殊な展開を楽しんでいただければと思います。
この講座も〆切間近ですが、染織コースの方お薦めの講座です。まだ空きが少しあるようですのでお申込みはお早めに!

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材料学で描くのがもっと楽しくなる!!
絵画技法材料学

2012/10/20(土)、2012/10/21(日)

■講師:青木芳昭


《洋画研究室より一言》
 和紙孔版画でも紹介した本学教授、絵画技法材料学の権威。生活の友社から発刊された「よくわかる今の絵画材料―絵画素材の科学」の著者であり同時に作家でもある。その青木先生が古典的な材料学のみでなく、膠やテンペラの溶剤から、油彩、アクリル、フレスコに至るまで技法を科学した結果得られた貴重なノウハウを伝授する講座です。例えば、油彩の上に水性アクリルや墨で描く方法など不可能を可能にする科学や、画材屋で売っている素材をどう安く講入するかまで懇切丁寧に材料学を紹介していきます。
 もう空きはわずかなので電話だけでの申し込みになりますが、この機会に材料学を知りたい方はお早めにどうぞ!

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卵テンペラの基本処方と描画を学ぶ
楽しく学ぶ古典技法・テンペラ画[表現技法]

2012/11/03(土)、2012/11/04(日)

■講師:今井康雄


《洋画研究室より一言》
 油彩以前に古来より卵やカゼインの接着力を利用し、身近に活用されてきた絵画技法「テンペラ」は皆さんもご存知の技法かと思いますが、意外と現代でも使われていることをご存知ないのが実情です。この講座では、単純に卵と水など身近な素材で速乾性の本格的テンペラ技法を習得していきます。単にテンペラという素材を学ぶだけでなく、どのような描き方に向いているかなど実際にテンペラを用いながら描きます。
 講師は春にも登場していただいた今井康雄先生。今井先生は本学の前身京都芸術短期大学の日本画専攻科を修了後、英国へ渡り国立ブライトン大学で大学院まで卒業して絵画を学んでこられました。
 帰国後も母校である造形大日本画や洋画コースで非常勤として指導をされておられ、実際にテンペラや油彩の授業も担当されておられ、その穏やかでユニークな人柄が進める授業は体験の価値があります。
 開講はまだ少し先なので申込みはまだ大丈夫ですが、春にはいつの間にか満席になりましたので、テンペラに興味のある方はお申込みを急いで下さい。

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方寸の宇宙!篆刻を体験してみましょう
篆刻講座[表現技法]

2012/12/01(土)、2012/12/02(日)

■講師:傅巍


《洋画研究室より一言》
 篆刻。絵や書などに携わるもの誰しも、サインや印というものが必要になり、一度は篆刻をしてみたいと思うものですが、いざやるとなると、その技法ややり方は見よう見まねで思うようにはなかなかいきません。そこで登場するのはプロへの依頼ですが、時期や作品によっても変えてみたいのが常。そうなると中々安くはあがりませんのでついつい同じものを使うことになりかねません。
 この篆刻講座では自分で文字を選び、何を目標にしながら印を彫るか。年賀状から小品、大作に至るまでを歴史をひも解きながら篆刻の実際を学んでいきます。
 講師は篆刻体系を著した中国篆刻界の大家、傅嘉儀氏のご子息傅巍氏を先生に迎え本格的な篆刻という小宇宙・芸術を学びます。
 〆切はまだ少し先なので、急ぐことはありませんが、この機会に本場の篆刻を身につけオリジナルな篆刻を自らの作品に押印してみたいものですね。

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やっぱり人物が描きたい!
人物木炭デッサン(ヌード)[表現技法]

2012/12/01(土)、2012/12/02(日)

■講師:木村克朗


《洋画研究室より一言》

 さて秋の実技講座最後の紹介は、誰でも一度はやってみたいヌードデッサン。勿論、通信洋画の方たちは既に経験済みですが、いつでもどこでもできるものではありません。またグループでモデルを雇っても中々短時間では描けないもの、特に指導者がいないととまどいも多いでしょう。
 この講座を担当する木村克朗先生は、本学美術工芸学科の前学科長であり、元創形美術学校の校長先生、かの有名なすいどーばた美術学院で長年にわたりデッサンなどの指導をしてきた大ベテランです。元洋画の教員で現在全学科目の箭内先生や、前掲の鉛筆デッサンの秋山先生も習ったという名物先生に人物ヌードデッサンの極意を習ってみるのは如何でしょうか。
 とはいっても〆切がまだなのにそろそろ人数が一杯になりかけている人気講座。電話だけでの申し込みになりますが、是非ともという方はお急ぎ下さい。

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以上、遅くなってしまいましたが秋の大阪芸術学舎の講座案内まで。単位不足の方や技法に興味のある方は詳細ページをご覧になって下さい。人気講座は来年も予定していますが、どのような形になるかはまだ未定ですので、ご諒承願います。

2012年8月4日土曜日

《大阪芸術学舎の秋・冬講座について》


中々時間がとれずアップが遅れ申し訳ありません。
以前に大阪芸術学舎での講座案内をしましたが、秋講座で予定していた「朝食クロッキー」は受講者は食べ物の提供の危険性もあり「クロッキー入門」的な講座に変更されました。悪しからずご諒承下さい。
実技系は「和紙孔版画」、「絵画技法材料学」、「篆刻」、「腰機ーバックストラップ」、「鉛筆デッサン」、「ヌードデッサン」、「テンペラ画」などのラインアップになっています。
秋講座の詳細は大阪芸術学舎のHPで既に紹介されていますのでご覧下さい。

また、現在冬の実技系講座について設計中ですが、李庚先生の「水墨画」、四条円山派の「運筆」、箭内新一先生の「フレスコ」、安富洋貴先生の「鉛筆画フォトリアリズム」、田中勇先生の「実践パース画」、バロン・利名先生の「洋裁」、木村克朗先生の「石膏デッサン」、「木口木版」などを予定しています。講師の先生の都合で変更されることもあるかもしれませんが今のところ全部実行予定です。その他にも講義系で様々な講座が予定されていますので、HPを覗いて確認していただければと存じます。

講師の先生方の紹介や講座の案内など、洋画からのお薦めポイントを掲載予定でしたが、予定が遅れています。まもなく秋講座の募集が始まりますので、募集が停止する前には紹介文をアップする予定でいます。今しばらくお待ち下さい。

2012年5月20日日曜日

【大阪芸術学舎がはじまりました!!】

こんにちは、皆さん。 4月も終わり新緑の候となりましたが、いよいよ今年度も本格的に動きだしましたね。  ところで今年度より、東京芸術学舎同様に大阪サテライト(梅田富国生命ビル5F)で大阪芸術学舎がはじまりました。パンフは雲母などと同梱で送付されていると思いますが、まだご存知ない方もおられるかもしれませんので、簡単に概要をお伝えしておきます。  東京も大阪も基本は一般の方も受講できるエクステンション講座が中心なのですが、京都のエクステンション講座とは少し違い、実技系は15時間、講義系は10時間の講座(土日集中や隔週、毎週など)で本学の単位が1単位認定されるというものです。少し単位が足らないという方にとっては、好きな講座を申し込んで時間も節約できるという設定です。  大阪でのジャンルは、「つくる」「知る」「感じる」という区分けで運営されていますが、内容は美術工芸やデザイン、講義系から旅行研修系まであり東京とは一味違ったつくりです。 現在、美術工芸から出している講座は、春に「鉛筆デッサン」「テンペラ」「洋裁」「竹ペンスケッチ」を、夏の講座は5月14日から募集中が始まった「フレスコ」「鉛筆画フォトリアリズム」「建築パース画」「石膏木炭デッサン」です。実技系は各講座20名が定員なので、大阪学舎のHPを見るともうすでに「フレスコ」と「石膏木炭デッサン」の二つは既に〆切られたのか案内から消えています。(まちがいでした!二ページ目に表示されていました。まだ大丈夫です。)  秋には「朝食クロッキー」「和紙孔版画」「絵画技法材料学」「人体ヌードデッサン」「バックストラップ(染織の織り-腰機)」「篆刻」「テンペラ」「鉛筆デッサン」を準備中です。冬にも「水墨画」「建築パース画」「フレスコ」「洋裁」「木口木版」「日本画運筆」「鉛筆画フォトリアリズム」「イラスト」などを予定しています。  まだまだ模索段階で変更も出てきますが、実技系のみでなく講義系もより充実した講座を設けられるよう努力しています。皆さんもホームページ<http://gakusha.jp/osaka/>などで確認し活用できる部分は大いに活用していただければと思います。詳しくは季節ごとに作られるパンフかホームページでご覧下さい。
なお、今回は少し時間がないので割愛しますが、実技系だけでも、おいおいパンフなどで紹介できない講座の中身と、講師陣の顔ぶれを紹介できればと思います。

2012年2月21日火曜日

みなさん!!! 洋画コースのブログです。

洋画コース在籍生、卒業生のみなさんお待たせしました。やっと洋画コースのブログを開設します。頻繁なアップは無理ですが、スクーリング風景やみなさんから届く展覧会案内などを、できるだけ多く紹介していけたらと思っています。たまにはブログを開いて見ていただければと存じます。

 今年度は、東北の悲惨な災害や原発の事故に始まり、みなさんが元気に勉学をつづけていただけるか心配でしたが、多くの方がスクーリングやテキスト課題を頑張ってくださり、おかげさまで3月の卒業制作展を残すのみとなりました。お知らせの項目で詳細をお知らせしますので是非見てください。

 また、昨年から今年にかけ、本学の教育に携わっていただいたお二人の先生方の遺作展二つが実施されましたが、多くの方に来場していただき盛況のうちに展覧会を終えることができホッとしております。ご案内できなかった方には申し訳ありませんが、下記の二点がお二人の先生の作品です。
(上が三尾公三先生、下が笹尾周平先生の作品です)