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2019年5月31日金曜日

皆さん頑張っておられます。

さて、5月も終わりいよいよ梅雨のシーズン6月ですね。
なにか暑かったり、急に冷え込んだり変な気候ですが皆さんお元気でしょうか。
2019年度のスクーリングも中盤にさしかかり、これから暑い夏本番を迎えますが、どうか熱中症をはじめ体調には十分気をつけて下さい。

【学生・卒業生・SA・教員の展覧会案内】

今日は6月中におこなわれる展覧会のお知らせです。

最初は第75回「現展」です。おなじみ水上卓哉君が出しています。何やら会員推挙になったようで大変おめでたいことです。国立新美術館ですね。ガンバレ卓!
先生の東京出張は終わってからなので残念ですが行けません。ごめんね。

5月29日(木)~6月10日(火)


  




次は、SAでスクーリングをよく手伝ってくれている、通学大学院修了生行安晶君の個展です。こちらはどうやら京都新京極と寺町の間にある「ライト商会三条店1F」という喫茶スペースのようですが、別にお茶を飲まなくても見れるようです。お近くに行かれた方は覗いてあげて下さい。

5月28日(火)~6月2日(日)




続いて、奥田先生の出されているグループ展3つです。先日の個展や、Ge展に続きよく頑張っておられます。
◆こちらは、滋賀県在住の洋画家の展覧会「しがの風展」で一居先生も出品しておられます。場所は大津市歴史博物館ですね。

6月4日(火)~9日(日



◆次も奥田先生がやっておられるグループ展「Breeez」です。
こちらは京都市役所を少しあがった寺町筋にあるおなじみのギャラリーaです。
嵯峨美や成安造形大、京都市立芸大の先生など奥田先生の同年代によるグループ展です。

6月11日(火)~23日(日)

   

◆続いて同じく奥田先生が出品している通信北海道OB展です。
こちらは日本画、洋画、陶芸、染織、写真、彫刻などの先生方が賛助出品されている
北海道の同窓会展「BIBAIでアート&京都造形芸術大学教員と北海道OB展」です。
場所は美唄アルテ・ピアッツァという廃校をリノベーションしたアートスペース。
少し遠いですが良い場所ですよ。

6月22日(土)~30日(日)

 


 ◆さて次は、例年行っておられる有志によるコラージュを主体とした「ル・サムディ展」
こちらはコラージュにヒントを得た人たちが集い、最近はコラージュ作品そのものより油彩作品も増えてきています。作品を作るヒントになるかもしれませんね。
場所は京都三条寺町を一筋西に行った御幸町門にある1928ビルの二階といっても、ほぼ一階の同時代ギャラリーですね。

6月4日(火)~9日(日)




さて最後は、最初に引き続き2012年度卒業生の本庄未紀さんの個展案内ごです。
彼女は学生時代から、写生的に描くことを避け自分らしい表現にこだわり続けていましたが、卒業後は海外などでも発表するなど活躍しているようです。今回は銀座Gallery ART POINT.bisでの個展、成功をお祈りしていますので頑張って下さい。

   

※以上とりあえず手元に届いた案内状からの案内です。本当に通信洋画卒業生の活躍は目覚ましいものです。
先生方の分を含め、間に合うものはアップしておりますが実際間に合わぬものもあるのでご容赦下さい。各地で展覧内情報などもあると思いますので、できるだけたくさんご覧いただけると勉強になるとおもいます。皆さん工夫して展覧会を探してみてください。

 後日城野愛子先生の出品されているグループ展、古野恵美子先生の個展案内などもアップするようにいたします。(Y)





五月の展覧会報告です。
Ge展pas a pas(パサパ)展など。各会場から。

今年で50周年目となったGe展は京都市美術館別館で5/26日まで開催されていました。


ただいま京都市美術館は改装中。新たに現代美術を展示する新館を建設中で来年3月にはオープンですが、下写真の別館は美術館が休館中の現在大活躍です。



唐破風のこの屋根、美術館とはイメージが異なりますが、室内はモダンな空間になっています。
今年で50年目のGe展では作家たちの顔ぶれが随分かわったらしいですが、新たな美術表現を求めてたくさんの美術家たちが足跡を残しています。



奥田輝芳先生の作品
大きな空間に忽然と姿を表す山々たち。
その隙間の大気や雲や地平を暗示するような空間にも
霞がかかったような、陽炎のような柔らかいトーンで描かれています。


会場風景

中野庸二さんの作品
極細の線描で縁取られ色面が鮮やかに彩られています。
青い空にも見える余白には遠景に映る情景が細やかに描かれていびつな四角形の空間性に不思議な調和が見られます


絵画の内容だけではなく、四角いキャンバスの形にも台形の変化がありますが、
横から見るとキャンバス(パネル)の厚みにも上部から下部まで10センチくらいの厚みの差が生じています。中身と外面と細やかな仕掛けが見えます。

本学の高木朗先生の作品

井上よう子さんの作品

奥田先生、高木先生、井上よう子さんは共に京都市立芸術大学の同期生です。
長く継続する秘訣の一つには大学時代の仲間の活躍も大きなモチベーションになります。



さて卒業生の展覧会では、今年初めてグループを組まれた
パサパ展(一歩づつという意味があるとのこと。)
2015年度卒業生の石原真理子さん。高山淑子さん
吉田希子さん、須田由貴子さんの4名での
展覧会が今週6/2まで、京都木屋町参上ルのギャラリー中井で開催されています。




会場入り口



入り口から奥を見た所


石原真理子さん

高山淑子さん


吉田希子さん
須田由貴子さん


4人の同期生たちが互いに切磋琢磨してこれからも制作を継続していただくことを楽しみにしています。(K.)





2019年5月28日火曜日

新年度1年次スクーリングも始まりました。

 五月というのに夏のように暑い日々が続きましたが、今日火曜日はうって変わって雨の涼しい一日です。
その暑い25日(土)、26日(日)に京都本学キャンパスで1年次の牛骨鉛筆デッサンのスクーリングが行われました。今年度入学された方を中心に35名の方が受講されました。
今回はその様子をアップしておきます。

《洋画I−1「牛骨鉛筆デッサン」》

期  間:5月25日(土)〜26日(日)
担当教員:山河全、水口裕務

1日目

まずは出席の点呼。35名なので2教室に別れ水口先生と二人で担当しました。


その後、スクーリングについての諸注意です。
全く最初の方にとっては、スクーリングの約束事を守ってもらうのも大切なこと。
うっかりの遅刻や早退などは成績がつかないので注意していただくためです


課題説明はSAのデモンストレーションを見ながら行いました。


モチーフと画面、視点との位置関係など、受講するみなさんにはSAのデモは大変わかりやすかったようですね。


一通り説明が終わり、さて各教室に別れ実習開始です。


最初の鉛筆デッサンなので光と影が見やすいように、片側の電気を消していますので、若干暗い感じがしますが、トーンはこの方が綺麗に見えます。


パネルから吊り下がった牛骨を簡単にクロッキースケッチしながら、場所や構図を確認していきます。


描きたい場所がおおよそ決定し、イーゼルを固定した状態で、みなさんに持参していただいた事前課題のグレースケールを貼り出してもらいました。こうすることで巡回指導する中で課題のチェックと指導を同時に行います。



さて、午後からはクロッキーで決定した場所で描き出しますが、早い人はすぐに形を決めてトーンがつきだします。二日しかないので慌て気味ですが、本当に形は大丈夫ですか?


じっくり形の見えにくいところを確かめるのも大切です。




事前課題のグレースケールを用いながら、立体としての見え方や、トーンの使い分けなどの説明を加え指導していきます。





 他の人の進み具合などを気にしながらも、互いに良いところを学ぶ、これがスクーリングのいちばん良いところですね。




みなさんとっても熱心で、あっという間に時間が過ぎでいきます。



I日目の終わり、と言っても実際に描き始めてからは4時間程度、すっかり形も決まり全体にトーンがついています。最初不安だった方も次第に慣れてきますが、今度はうまくいかない不満足感も出てきます。これが学習ですね。


教室ごとに全員のデッサンを並べて寸評。


気づいて欲しいところや、ワンポイントアドバイスを聞き二日目の指針にします。


こうしてみると、自他共に良い部分や直した方が良い部分がよくわかります。


1日目でも十分見られる形にはなります…が、本当に満足行くものに仕上げるにはここからが大切。


 皆さん明日への仕上げを予想しながら、一日目を終えました。



それでも気になる方は、この後に残って描いておられたようです。

◉2日目


2日目の出席点呼の後スケジュールや目標を確認し各自の課題に取り組みます。


皆さんとにかく熱心で休憩時間も忘れて取り組んでおられました。



時折教員も教室を入れ替わり指導をさせてもらいます。


2日目の午後には皆さん自分の足りない点や、デッサンの大切なところなど次第に気がついていきます。


最後は私たちもあまり口出しをせず、みなさんの力で仕上げにかかってもらいました。







 形、立体認識、光と影の見え方など多数のアドバイスを思い起こしながら、次第に力強い
デッサンが仕上がっていきます。

X2日間実際には10時間程度の描画ですが、みなさんとても頑張ってくださり力作が揃いました。

どうです、35名の方の二日間の取り組み立派なものです。
勿論、2年次に入る経験者の方もおられますが、それぞれ能力を発揮した実りある2日間のスクーリング成果です。



16:10から17:40まできっちり90分間、水口先生と二人で合評を行いました。





皆さんもクラスメイトの作品に学ぶところが多い二日間だったのではないでしょうか。ご苦労様でした。
せっかく掴んだ感触を失わぬうちに、ご自宅でのテキスト課題も頑張ってくださいね。
きっと早いうちだと効果が期待できると思います。
水口先生もお疲れ様、ありがとうございました。(Y)