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2014年1月27日月曜日

展覧会のお知らせ「京都府美術工芸新鋭展」〜京都国際現代芸術祭2015への道

1月25日から2月9日まで京都美術工芸新鋭展京都文化博物館にて開催されています。

絵画、映像、立体、染織、陶芸から成り、ギャラリーや各芸術系大学からの推薦で出品者が選抜され選考される展覧会です。
本学美術工芸学科のヤノベケンジ先生が別館ホールで特別出品されています。(入場無料)
本館4階の当別展示室では通信洋画1年次担当の由井武人先生や本学大学院修了生の作品も選抜展示されています。(こちらは有料です)
現代京都のアート動向を知る上でまたとない機会でしょう。お見逃しなく。





2014年1月26日日曜日

展覧会のお知らせ「第8回二世紀展」と「第5回はてなし会展」ー京都府立文化芸術会館


通信洋画の卒業生の展覧会のお知らせです。


2014年2月4日(火)〜2月9日(日)

京都府立文化芸術会館 
10:00~18:00(最終日16:00)

京都市上京区河原町通広小路下がる
tel.075-222-1046


第8回「二世紀展」1階会場



2003年度、2004年度卒業生有志による展覧会


第5回「はてなし会展」2階会場



               
             2008年度卒業生有志による展覧会


京都府立文化芸術会館の一階と二階で洋画卒業生のグループ展が同時に開催されます。
ぜひお出かけください。





2014年1月23日木曜日

東京外苑キャンパス報告ー2年次「コンポジション」スクーリングと「一日体験入学」




光と影のコントラストが美しい外苑キャンパス


 東京外苑キャンパスでは、1月17日~19日まで小林良一先生ご指導のもとに、洋画2年次スクーリング「コンポジション」が行われていました。まずは、三日目の授業風景から。


教室は明るくて窓からの光であたたかい。



課題は三日目。

色彩に想いが膨らみます



絵の具を厚く塗布、重厚に。


グラデーションで爽やか、軽快に。


さて外苑キャンパスでは、同日、19日日曜日に一日体験入学が行われていて一階は入学者で溢れていました。洋画コースは今回の体験授業は鉛筆デッサン
モチーフはおなじみの「りんご」です。
皆さんの検討ぶりをご報告します。


四つ切り画用紙に思い思いの構図で。



白いタオルの置き方でりんごの表情も変わります



りんごの模様を気にかける人も。タオルの風合いを大事にする人も。




短い時間の中、「久しぶりに集中しました」という声もいただきました。
なんということのないモチーフですが、描けば、何か思いがけない発見があるものです。K

2014年1月16日木曜日

2年次「洋画Ⅳ−2コンポジション」スクーリング報告

 この連休1月11日~13日、1年生と同時期に2年生の静物「コンポジション」スクーリングが行われました。
この授業は以前ブログでも報告いたしましたね。今回は京都での2年の最終スクーリングです。作品とともに制作者皆さんのお顔も見えます。

さて1年次2年次は観察描写の課題が多いのですが、このコンポジションは3年次を目指し、静物の写実描写を超えて、形態の構成、色彩のバランス、マチエールや材質感、などより自由な絵画表現を目指します。
皆さん新たな手法にトライされていますね。



今回の授業を担当された長谷川宏美先生から報告していただきましょう。

2014/01/11に京都で行われた2年次のスクーリング、コンポジションの画像をご紹介します。参加者は10名です」



 三日間の制作を終え、合評前に集合写真。



画面構成を工夫した三日間。


形態の単純化と平面化、絵の具の物質化への挑戦。







               造形へのアプローチ、分節して様々に展開。





                三日目大胆な形態と色彩に挑戦 



三日間の成果!!!




一日一日、集中した三日間。


一視点から多視点への構成、色彩への挑戦。

皆さんお疲れさまでした。だんだん絵が力強くなっいてきましたね。

一日一枚の作品を描き上げるのは集中力が必要です。
しかも意識的に同じモチーフを変化させて3つのパターンに挑戦するのは大変なエネルギーがいります。
皆さんの捉え方にどれひとつ同じものがなく、次第に自分の眼が養われていく過程を拝見できました。3年次への挑戦をお待ちしています!(K.)





1年次「静物油彩−1」スクーリング報告

1年次のスクーリングもいよいよ終盤に入りました。
今回は1月11日(土)〜13日(月)の連休に行われた「静物油彩−1」の授業風景を紹介します。
白い静物を20号キャンバスに油彩(三原色+白)で描くのですが、色数も限られていて、三原色を混色してどれだけ沢山の色彩が生まれるか。
また白いモチーフからどれだけ豊かに色味を感じ取れるか。
などなど課題はなかなか大変ですが、皆さん三日間じっとモチーフと向かい合ってそれぞれの「白い静物」を制作。
その成果を1年次担当の古野恵美子先生からご報告していただきます。


1月の寒さ厳しい中行われた1年次の静物油彩のスクーリングより、スナップを何枚か。

集中して制作されていた皆さんの熱気で教室の中は暖かく感じる3日間でした。」





  片側からの光の中に置かれた白いモチーフ群を囲んで


 細部まで観察して描き込んでいく


 逆光の中、微妙な明るさの変化を探る



   色彩感豊かに完成した白い静物


  描き終えて、作品と向き合う皆さん


おまけ 壁に貼られた参考作品達

古野先生ご報告ありがとうございました。
皆さん20号の絵が大きく見えますね。


学生夫々が自分の眼と手で「白い静物」を描き上げた達成感とともに、反省点も見えてくるのが合評会です。他の人の話や講評を聞きながら、自分の作品を省みると、よい点も問題点も見えてきます。こうして勉強していくのが大学の魅力。(いや厳しいところかな)

「おまけ」の壁に貼られた参考作品にセザンヌの絵が多く見られますね。
セザンヌは孤高の画家といわれ、黙々と自分の作品を描き続け研究を重ねて、近代絵画の幕開けを遂げました。こうして私たちが今でもセザンヌを勉強するのは意義深いですが、頑固で孤独なセザンヌが、まさか後年ジャポニスムの国、日本で今でもこうして敬愛されているのを知ったらびっくり!!でしょうね。(K.)