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2014年1月13日月曜日

初めての油彩「りんごが絵になるPART2」ー冬の一日体験入学より


皆さんこんにちは。この連休、如何お過ごしでしょうか?

本学では1月12日「冬の一日体験入学授業」が行われて大勢の体験入学者が来られました。
1月のこの連休期間はどのコースもスクーリングが活況で、その上体験授業ですから、
大学はとてもにぎやか。
わが洋画コースも沢山の方々に来ていただきました。


「果物鉢のある静物」
この絵を皆さんご存知でしょうか?

近代絵画の父と云われるポール•セザンヌ1836~1906)の作品です。

どんな画家にもお気に入りのモチーフというものがあります。

セザンヌの「りんご」、「サントヴィクトワール山」など。
セザンヌは繰り返し同じモチーフを描き続けました。

何故画家は何枚も繰り返し同じモチーフを描いたのでしょう?
繰り返すことで段々と見えなかった対象の本質に近づけると考えたからでしょうか。

このことはとても大事です。皆さんぜひお考えください。

さて上の絵からもお分かりのように
セザンヌは印象派と同じように短いタッチで小さな色彩の面を描いています。


今回の体験入学ではセザンヌが陰影の明暗法によらないりんごの立体的な表現をどのように駆使して表現したかをレクチャーして、その後皆さんにセザンヌに倣って制作していただきました。


油彩は初めて…という方が大半です。

最初は思案しておられたようですが、すぐにぐいぐい描かれるようになって、
制作に没頭。



ではここで皆さんの力作をご紹介しましょう。(全員揃わずごめんなさい)


作品の大きさはサムホールです。



セザンヌの図版から好きな箇所をトリミングして各自の構図を決めます。



油絵具を混色してセザンヌの色彩に近づきます。



同じ構図でも色彩やタッチの扱いで違って見えますね。これ偶然ですけど連作みたいで面白いなあ。



セザンヌは暖色と寒色の制作を上手く利用して立体感や空間を表現しているのですね。


冬の一日体験入学の授業風景


油彩に挑戦して初めて了解できることもあったのではないでしょうか?

ぜひこの続きを繰り返していただきたいですね。

作品を新聞紙に包んで持ち帰っていただいた皆さん、帰られてすぐに新聞紙からだされましたか?くっついてしまいますから。お気をつけください。


本学洋画コースは皆さんのご入学をお待ちしています。(K.)