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2017年1月26日木曜日

洋画冬の一日体験入学(京都/東京)報告

皆様。1月14日(土)は寒い日でしたね。
京都では雪 !!!  本学の瓜生山も雪化粧。
そして1月22日(日)は東京外苑キャンパスにて一日体験入学が行われました。
そんな寒い時に沢山の参加者の方々が洋画コースに来て下さいました。
熱気に溢れたその模様をご紹介しましょう。



洋画は人数も多く、瓜生山の風が厳しい一番上のデッサン室で行われました。

外は吹雪いても中はこのように採光も明るい教室で。

時間はあっという間に経ちます。シャガールの線に添いながら。

皆さん自由に色彩を施します。
中原史雄先生。

相見節子先生。

左の男性は富士篤実先生

ここは…と指導が入ります。


           出来上がった絵はどんどん貼っていきます。


            
 同じ構図のシャガールの下絵を利用しながら夫々のファンタジーに挑戦した結果です。
 もちろんシャガールは油絵で描いていますが、こうして構図を借りながらも参加者それ ぞれの解釈で色彩や配色や塗り方が異なり、自ずと表現されるものものに皆さんの特色 が出ます。人の作品を見ることで自分自身の好みや癖など気がつけばそれを生かして
 独自のものを創り上げてほしいですね。
 絵画の諸要素のなかで色彩のもつ役割意味は大変大きいのです。
 興味のある方はぜひ大学にきてくださると嬉しいです。

絵がカラフルに仕上がったのはグアッシュを用いたからでしょうか。
そんな楽しい和気あいあいの事業が終わり、翌日も体験は続きます。





皆さん雪舞う中での授業。
如何でしたか?

さて所変わってこちらは東京。
1月22日(日)の体験入学日です。お天気!からりと冬晴れの一日でした。


洋画ではこの日も沢山の参加者でした。

授業は初めての油絵。
油絵を溶く精油が並びます。
今日は「初めての油絵」の授業。


近代絵画の父とも呼ばれるセザンヌのお話から始めます。







油絵の混色の仕方や、筆の置き方など紹介しながら制作に入ります。


使用する絵具は3原色のみ。筆は3本。限られた材料を最大限に生かせるように。






筆の持ち方。使い方。絵具を盛り上げたりと。
夫々の工夫が素敵な静物画を作り上げました。
この要領身体に刻み付けて下されば…。続きは洋画で!
皆さんご苦労様!!!!(K.)



2017年1月20日金曜日

教員展覧会のお知らせ


年明け初めての教員展覧会のご案内です。


押江千衣子展
2017.1/24(火)ー3/4(土)(日、月、祝日旧廊)
西村画廊 10:30〜18:30

押江先生は大学院でご指導いただいています。
昨年の夏大阪で個展されましたね。今回は東京です。日本橋高島屋と隣合わせのような近さです。会期が長いので院生やお近くのかたはぜひお出かけください。
詳細はDM裏面を。





コメントが見えます。
会期の最初のころと最後には押江先生在廊されているそうです。
「福も…」とは可愛いお嬢さんのこと。
絵にも時々登場されていますね。
子供の成長は毎日見ている親御さんには実感がないのかもしれませんが、
この前千秋堂で福ちゃんに会ったときにはあまりに大きく健やかなのでびっくり。
私は一生懸命「絵」を育てているつもりですが、ああ、かなわんなあ!と思いました。(K.)

2017年1月14日土曜日

OB・学生展覧会のお知らせ

外は吹雪いていて、風も鳴っています。関西も寒波到来。
本学では冬の一日体験入学が行われていますが、つつがなく終わりますよう。

さて年明けの
卒業生・現役生の展覧会のお知らせです。久しぶりですね。

下のDMのお名前を拝見すると、
第1回六画会とその仲間絵画展とは2011年度入学の皆さんによる展覧会です。懐かしい顔ぶれですね。
この会場は兵庫県美術に近いところにありますから、交通の便もいいですし、
美術館にも足を運んだりして、冬の一日を楽しんで下さい。すみません。この記載間違っていました。JR 神戸駅下車。徒歩5分の駅前にそびえるクリスタルビルの2階にギャラリーがあります。勘違いしておりました。
寒い時期ですから皆さま、ご自愛下さいね。(K.)


兵庫県立美術館の現在の展覧会は以下です。場所は違いますがこれはこのままにしおておきますね。

特別展「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」
<会期:1月11日(水)~2月26日(日)>

世界的に注目を集めるアウトサイダー・アート/アール・ブリュットの芸術家の中でもトップクラスの知名度を誇るアドルフ・ヴェルフリ(1864―1930)。スイスのベルンにあるアドルフ・ヴェルフリ財団の全面協力を得て、日本初の本格的回顧展を開催します。戦前のシュルレアリスムの画家たちなどにも影響を与えたその画業をたどるまたとない機会です。

(兵庫県立日美術館ホームページより)











2017年1月7日土曜日

洋画コース冬の一日体験入学のお知らせ。

ついこのあいだ、秋の一日体験入学のお知らせを致しましたが、
お正月を越して
冬の一日体験入学が近づきました。今回は京都と東京の二カ所で行います
早い早い。
昨日から大学も仕事始め。
学生たちの賑わいが戻ります。
そして通信も4年の卒制スクーリングなど最終ラウンドが始まります。
お正月休み。皆さん英気を養われたのではないでしょうか。
さあ筆を。
鉛筆を取りましょう。
どんなにささやかな時間でも、絵を描く時間は自分だけのもの。
絵描きには冬はいい季節です。こんもりと身体は寒さでまあるくなるけれど、
空気もピンと張りつめて気持ちいいですものね。
一年中で一番制作がはかどる季節かもしれません。

さて冬の一日体験入学に戻ります。

1月14日(土)京都本学にて、
1月22日(日)東京外苑キャンパスにて
洋画の一日体験授業が行われます。 
12:10~17:00まで。


担当は1月14日京都本学で、中原史雄先生と、相見節子先生による、「シャガール」への挑戦です。
皆さん手ぶらで結構。ただ大学に事前予約は必要になりますので、ごめんなさい。


この階段をあがり、本学に入ると、もう皆さんは、ここで学ぶ学生と同じ扱いに。
年齢は関係なく絵画を熱望する方達が一心不乱に画用紙と絵具で制作します。
不思議ですね。先生のお話を聞きながら短時間で集中した時間を過ごすのです。
ストンと絵の世界にはまってしまいます。











右の写真は東京外苑キャンパス。
明治記念館の真横にある、美しい建物です。こちらでは1月22日(日)に
川村悦子と山本勉先生の担当で、
「初めての油彩画」に挑戦していただきます。
描きたいなあと思って、でも油絵具を扱ったことのない方々。大丈夫ですよ。
こちらも手ぶらでどうぞ。
正し、事前要予約。(京都造形芸術大学通信一日体験入学で検索してくださいね。)

描けますよ。ぜひそのきっかけを見つけにいらして下さい。

洋画コースは教室の扉を開けて皆さんをおまちしています。

2017年1月3日火曜日

洋画研究室の第三回目画家列伝です。

新年おめでとうございます。
年末のスクーリング報告に続き、大阪芸術学舎講座の宣伝です。

ご存じの通り、東京・大阪・京都の芸術学舎講座は、有料ですが単位認定もされます。
実技演習ばかりでなく、講義で得る発見も大いに表現への道を切り拓いてくれるでしょう。
お時間にゆとりのある方、ご都合がつく方は是非お申込み下さい。

《第三回 画家列伝 「我が心のマエストロ」》

  ギリギリまでまだまだ申込みも間に合います!!!

               お問い合わせは下記からどうぞ

■■Webでの申し込みについては■■ https://gakusha.jp/
■■お電話での申し込みについては■■◎フリーダイヤル:0120-530-920 
受付時間10:00~17:00[土曜日は16:00まで/日曜・木曜・祝日除く]

期間:各回14:00~16:00

2017年1月17日(火) ・1月31日(火) ・2月14日(火) ・2月28日(火) ・3月14日(火)

場所:大阪芸術学舎

 洋画研究室では2014年度より、講義形式で画家列伝として作家紹介をしています。
一年目は「至高のマエストロ」として、その画業に感銘を受けた作家たちを紹介しました。
二年目は「孤高のマエストロ」として、その孤高の画家としての生き方に焦点を当てました。

今回の三回目は「我が心のマエストロ」です!
 それぞれ影響を受けた作家は数多いと思いますが、その中でも若き日より今日まで、心のどこかで私淑し支えとしてきた作家をとりあげます。
 最終回の3月14日は現役作家鶴田憲次先生をゲストに迎え、氏にとっての心の支えとしてきたことについて語っていただきます。

一回目  「ピエト・モンドリアン&瑛九」:山河全
二回目  「アーシル・ゴーキー&デ・クーニング」:相見節子
三回目  「アンディ・ウォーホール&鈴木信太郎」:中原史雄
四回目  「土田麦僊&アンドリュー・ワイエス」: 川村悦子
五回目  「私のマエストロ」 鶴田憲次(ギャラリーアクア館長)聞き手:相見節子




 どのように画家として成り立ってきたか、或いは如何に崩折れそうになる心を支えてきたのか。
そこには先人の残した画業のみでなく、心を勇気づける言葉も多ありました。

本を読んでいるだけでは感じられない、普段の授業からは見えない具体的で生々しい語り口の中から、作家としての有り方を垣間見ていただければと存じます。(Y)






2016東京 抽象後半

2017 あけましておめでとうございます!!

 4月の熊本の震災から始まり、年末には糸魚川大火災、そして28日の茨城の地震にはドキッとさせられましたが、みなさん無事に新年を迎えられましたでしょうか。
 全国にちらばる通信の皆さん、すべてが健康で安全にというわけにはいかないかも知れませんね。
 志望動機に、色んな災害の中無事に過ごせていることに感謝し、命の大切さ、健康のありがたさを痛感し、一生懸命になれることを見つけに入学された方もおられます。
元気でいられる間、私達教員も皆さんとともに、絵画というものに一生懸命になっていければと思います。
 本年もいろいろあるとは思いますが、何卒よろしくお願いいたします。

さて、年末25日まで東京で行われていた「抽象・後半」ですが、京都へ帰ってから年末の忙しさに紛れたうえ、なにやら風邪が中々よくならずすっかりアップが遅くなりました。
 受講された皆さん、おおいに苦しまれましたがとても貴重な勉強をされました。抽象に対する理解が深まり、それぞれがなんらかの収穫を持って帰られたように思います。


洋画Ⅴ-9 「抽象」

2016.12/23日(金)~25日(日)
担当:山河全(尊志)

 天皇誕生日とクリスマスウィークのさなか、みなさん大いにスクーリングで頑張られました。
まずは前半のエスキースからの進捗状態プレゼンです。
 形にはなっていないものもありますが、みなさんふつふつと湧き出る抽象への制作意欲を感じます。コンセプトや思考だけではなく、絵具や手を動かすことで生じる構想の大切さを感じだしているようです。






















行為の痕跡だけが残っているものや、写真やコラージュなどからの発想をもとにしているもの。
考え方を形にしようとする人などそれぞれのアプローチがあります。















途中経過、描画にいそしむ人や構成に思い切り悩む人。
描画の訓練をしたり、思いのたけを卵にぶつける人までいます。

とにかく絵具を思い切り使うということが油彩ではとても大切です。
これが実は具象・抽象に関わらず後の描画の良し悪しに関わってきます。
そのことを実感していただけたでしょうかね。











最終日、思い思いの完成に向かい、とにかく描画あるのみという感じです。
本当によく努力されていました。







合評会。
どれもこれも個性的?いや表現が良くないですね。
構成面や見せるための慣れといったビジュアリティーは当然まだまだですが、
何よりもその画面の持つ質とても魅力的なものができました。
一旦決めたものの質を高めることの重要性が実感できたと思います。

みなさん描くということの苦しさとともに楽しさ、
絵画のもつ豊かさや強さを感じていただけてのではないかと思います。
なによりも画面を動かすことの大切さ、あらたなものをつくり出す難しさを体験する
内容の濃いスクーリングになりました。

みなさん年末の忙しい時期、本当にひたむきに作られました。
きっとこれからの大きな栄養になると思いますので、今後も自信を持って挑んで下さい。

一月はスクーリングも少ないので少し大盛りですが年末の東京スクーリング報告でした。
(Y)