たいへん長らくお待たせいたしました。卒制B日程スクーリング報告【その2】として、全6日間(7/29~8/3)の3日目、学生による「制作プランのプレゼンテーション」をご紹介します。
その前に、8月5日付「洋画4年B日程卒業制作スクーリング報告」はご覧いただけましたか。まだの方はホーム右側「ブログアーカイブ8月」から戻っていただき、その全容を振り返ってみてください。
実に濃密なメニュー①~⑥が紹介されていますね。加えて②の中で「ポートフォリオ・プレ副論」のチェックもあり、50号課題制作と併せて100号の構想・下絵準備はたいへんだったと思います。しかし何としても後半から100号本制作に取り掛かるべく、さらにプランを詰めて③「プレゼンテーション」に臨んでいただきました。
卒制一年間の折り返しを締めくくるセレモニーとして、学生主体の発表と意見交換会に緊張は高まります。不備があれば後半に迷いが生じるのは必至、準備したエスキースがそのまま卒展出品作になり得るかどうかの自己点検です。教員も発言を控えるなか、学生同士の質疑応答から自分の思いを確かめていきます。
一人10分ずつ29名で290分相当、実質5時間余りの長丁場、お疲れさまでした。案外といっては失礼ですが、皆さん流暢にお喋りされるので感心しました。9分を超えてなお朗々と続く方にはタイムキーパーが強制終了を合図するケースも少なくなく、全体として活気溢れる発表会だったと思います。
発表会の様子。彼女は身の周りから当たり前の幸せを見つけている。
上と同じ世代感覚、日常と身の丈で向き合う。思いはすこし別。
お父さん世代は子や孫の幸せを本気で考えている。仏の力も借りる。
仏はいただけないと反論。祈りの境地をメルヘン世界とした。
子ども探究からコブラにハマッタ。アレシンスキー、縄文の土偶。
お母さんたちには花や草木が人気。生きた草花に命の循環をみる。
古木にも再生のエネルギーをみる。
草木の重なりから抽象へ傾斜。レイヤーという発言。
若い世代に動物ブーム到来。トラ、サル、ウシ、シカ、カエル。
で、なぜサルなのか。ヒトらしさをサルに学ぶという。
廃物構成で気を吐く。シュヴィッタース的メルツ絵画。
発表会は和やかに進む。一部始終をパソコンでメモる教員。
発表はエスキース解説に留まらず、日頃の問題意識を本気で語っていただきました。その人となりが周知されたことで、クラスのまとまりも一段と深まったようです。
スクーリングを終えて自主学習に戻りましたが、秋の本制作へ向けて励んでください。
(報告:水口先生)