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2014年8月26日火曜日

洋画Ⅱ−1静物油彩1


《スクーリング報告》

【洋画Ⅱ-1 静物油彩1】8/12-8/14 

「 途中段階の妙 」

 京都瓜生山キャンパスにて洋画Ⅱ-1(静物油彩1)を行いました。
白いものばかりが集まったモチーフの中に色を感じ、混色し、画面の中に色を通して空間や明暗、立体感を築き上げていく課題です。
今回は少し制作途中の作品をご覧いただきたいと思います。制作者なら多くの方が経験あることと思いますが、時としてデッサンでも油彩でも途中段階でハッとする画面に出会うことがあります。
完成はしていないけれどもそれが故の躍動感やバランスがあり、上から絵の具を重ねてもうこの画面が見られなくなってしまうのが惜しいような気さえします。
そんなときはぜひ写真に撮っておいてください。









しかし先に進まなければいけません。なぜでしょう?なぜ絵は完成させなければいけないのでしょう?そしてどこが完成なのでしょう?これも制作者であれば必ずぶつかる疑問です。そしてその疑問には絵描きであれば絵の具と筆で答えるしかありません。パレットで絵の具を納得のいくまで混色し、モチーフを見つめ、絵の中でたどり着くべきところをねばり強く探します。






合評には多くの作品が並びました。そこに並んだ作品と途中段階の作品では何が違うのでしょう?
あえて言葉にするなら、そこに見えるのは実感に基づきじっくりと絵の具を重ねていったそれぞれの"成熟さ"のようなものかもしれません。迷子になりそうだとしてもやはり途中段階の妙に満足することなく、勇気を持って先に進むべきなのだと思います。
3日間のスクーリングの中で段階的に作品を記録におさめておくことはとてもいい振り返りが出来ますので、ぜひスクーリングの時には可愛いわが子の成長段階を写真に収めてみてください。  (報告:由井先生)