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2015年3月31日火曜日

名古屋美術倶楽部展覧会報告

明日は4月1日
新入生の皆さんの入学式はもう目の前ですね。

皆さんそれぞれに次のステップに入ります。
1年生は2年生へ、2年生は3年生へ、そして3年生はいよいよ4年生へと。

私たち教員も皆さんとの出会いを心待ちにしています!

さて今日は一昨日行われた名古屋美術倶楽部の展覧会「第10回グロース展」を拝見しましたので、洋画の方々を中心に近況ご報告を。

美術倶楽部というのは本学の卒業生や現役生たちが、それぞれに住まれている地域で親睦会や勉強会を行い活発な交流を重ねておられる学習会です。本学ではその学習会が全国にまたがり様々な名称のものがあります。今回の名古屋美術倶楽部もその一つ。
私は皆さんのグループ展を拝見し、親睦会にも参加させていただきました。

当日早めに 名古屋に到着した私は、お昼に大好物の味噌煮込みうどんを食べに中日ビル地下へ。
なんとそこで下写真の樅山さんに遭遇。

おいしいところに人は集まるのね?


では展覧会へ。

春からM1の樅山さん。昨年は奈良のお寺をスケッチ三昧。頑張りました!


まるで土塀の前にいるみたい。


春からM2の伊奈さん。ますますお元気。世界漫遊。傍らにはいつもスケッチブックを。


伊奈さんと同期の石川さん。作品のトーンが柔らかくなってきて、今の季節にぴったり。
大学のカタログでもご活躍。

津田さんの作品「アトリエのビーナス」。この2点を倶楽部主催の人体モデル会で3時間で描き終えられるそうです。

「至高の画家」ではお疲れ様でした伊藤さん。「森の情景Ⅱ」森の情景Ⅰからの展開。段々抽象的に。
「陶人の家」藤川さん(右)。ちょうど中部地方の新制作展にも 出展中でした。
左の男性は展覧会の進行司会をされた鈴木さん。お世話になりました。

こちらの方は芸術教養ご卒業の加古さん。

こちらは情報デザインご卒業の原さん。
ほかにも、日本画ご卒業、現在大学院の方々もおられて、とてもにぎやか。勢いを感じる展覧会でした。



最後は親睦会。ちょっとびびっていてすみません。お魚いっぱいいただいておいしかったです。皆さんのますますのご活躍お祈りしています。(K.)












2015年3月27日金曜日

京を描く「洛中洛外図の時代」「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」のお知らせ

京都文化博物館と京都国立近代美術館から

3月末になり気温が急上昇。桜のつぼみもほころんできました。


開花するのはあと二三日?
か、どうかはわかりませんが、京都のこの季節。 人、人、人で大賑わい。
今から500年ほど前の京の都も桜の季節はにぎやかだったのでしょね。
今日はその時代の絵を紹介しましょう。

京を描くー洛中洛外の時代ー

 会 期



会期2731()412()
前期展示:31()322()
後期展示:324()412()
*会期中展示替えあり
休館日:毎週月曜日
会 場
京都文化博物館 43階特別展示室






主な出品作品
・重要文化財 洛中洛外図屏風 歴博甲本(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 洛中洛外図屏風 歴博乙本(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 洛中洛外図屏風 舟木本(東京国立博物館蔵)
・狩野元信筆 月次風俗図扇面流屏風(光円寺蔵)
・狩野永徳筆 洛外名所遊楽図屏風(個人蔵)
・岩佐派 誓願寺門前図屏風(京都文化博物館蔵)


上記の出品作品でおわかりのように、あまたある歴史的な洛中洛外図が一挙に京文博で顔見せのごとく並んでいます。これはすごい!
ただ会期中入れ替えがあって下図の重要文化財 洛中洛外図屏風 舟木本(東京国立博物館蔵)
は3月22日までの展示で今は飾られていません。残念ですが。


                       (右隻)

上図が洛中洛外図屏風舟木本と呼ばれるものですが、桃山時代から江戸時代前期に描かれ、岩佐又兵衛の作として有名ですね。
各隻の屏風の高さは162,1センチ、幅は342,4センチ、すごい迫力をもつ大きさです。
右端には方広寺大仏殿が描かれ、その偉容を強調しています。

洛中洛外図といっても長い時代(室町時代から江戸時代後期)まで、各時代を超えて制作されていますので、それぞれ、時代の権力者に応じた主題が盛り込まれています。
それを探しながら図を読むのも面白いでしょう。

この舟木本は滋賀県長浜の舟木家に旧蔵されていたため、この名前がついています。
長浜かぁ〜。 私の古里です。そういえば小さい時に通っていた歯医者さん、舟木医院だったけど違うのでしょうね? 何か惹きつけられると思いましたが …。

今回上杉本も出ています。といっても、複製です。
本物は国宝で、かの有名な狩野永徳の作ですね。

室町時代に描かれ、米沢藩上杉家に伝来したため上杉本と呼ばれています。
時の足利将軍が東北の奥深い上杉家に京の都を屏風の形にして献上したというエピソードがありますが、京の都を絵にして贈るって、なんて気が利いているのだろう!
上杉謙信?の心を慰めたというなら、この京都というブランド力のすごさを知らされますね。


さて下図は誰の絵でしょうか?

これは狩野探幽の縮図です。探幽はこうした膨大な縮図をのこしているそうですが、いわゆる下絵のようなもので、これは聚楽第に向かう後陽成天皇御幸を表しているそうです。

天皇に随行する公家や武家の名前などもチャンと書かれていて、記録的な役割もさることながら、絵師探幽の生な眼差しを感じました。

絵画の前段階のものって臨場感があってわくわくしますね。

これすごくよかったです!


会期は4月12日まで。
京都国立博物館のように混んでいなくて、大変見やすかったです。
絵の距離も近く感じられて魅力的。
京都を知りたいのなら、この洛中洛外図展はおすすめです。
私たちの京都の歴史を身近に感じる事ができますから。



次はガラッと変わって。もうすぐ開催の京都国立近代美術館の展覧会のお知らせ。

現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展
2015,3,31~5.31AM9:30~17:00毎金曜日20:00まで・月曜休館





変わったタイトルの展覧会ですね。
現代美術の作品は、2つの意味で世界の宝に他ならないという意味を持った展覧会です。

ひとつは市場価格的、保険評価価格的なイミで。

もうひとつは美術史的なイミで。

この文言は上のチラシからのものですが、ひとつめの宝の意味が市場的価格?

「美術館は良質な記憶装置箱」っていったのは、確か長谷川祐子さんだったと思いますが、近美で開催のこの展覧会で、ついに市場価格を意味した企画というの?、興味深いですね。
というか、そうきますか。

本学造形大学部の卒業制作展でも作品プライスついていましたもんね。
いまや世界はアートフェアー全開で、美術は売買目的で展示。オークションでは素晴らしい価格で現代美術が取引されています。


本展覧会ではヤゲオ財団コレクションといって、世界トップ10にランクインしている台湾の方のコレクションで、西洋の近現代美術、もうひとつは中国の近現代美術のコレクション、洋の東西あわせて所有している特質を備えている、というそのコレクションが見られます。

上のチラシにもある様に、現代の著名な作家のものがずらり展示されるのでしょうね。

アンディ・ウォーホル/ティエブ・メーター/アンドレア・グルスキー/ロン・ミュエク/ゲルハルト・リヒター/ウィレム・デ・クーニング/フランシス・ベーコン/ディビッド・ホックニー/トーマス・シュトゥルート/杉本博司/サンユウ(常玉)などなど


会期長いですので、春爛漫の京都を展覧会巡りしてください。そしてそれぞれに美術のことを、芸術って何だなんて考えてみませんか?(K.)



2015年3月22日日曜日

卒業式と卒展公開合評

《卒業・修了式&卒展合評報告》

 すでに一週間経ってしまいましたが、14日に行われた2014年度の卒業式と15日に行われた卒業制作展公開合評の報告です。
事情で卒業式や合評に参加できなかった方も、このブログの写真で少しその雰囲気を味わってくださるとうれしくです。



■卒業式は撮影忘れ、コースの卒業証書授与からです■




学部卒業生のみなさん、大学院修了生のみなさん。緊張の面持ちで授与式に…



卒制担当の5人の教員も勢ぞろいし、水口先生も神妙な面持ちで…


 それぞれが名前を呼ばれる順に前に…、そんなに慌てなくてももらえるよ!


大学院は中原先生より、学部は主任の川村先生より一人ずつ卒業証書が授与されていきました。


皆さん晴れ晴れとした顔で受け取る姿が印象的でした。


前年度までの滞留者も含め学部50名、大学院9名の卒業生・修了生を送りだすことができました。
同時にそれぞれ二人の優秀賞と研究室賞の表彰も行われました。

おめでとうございました 優秀賞の池田さん、神田さん。研究室賞の山縣さん、津金さん!!

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■翌日の15日の卒展公開合評です■

卒業式のあとは、謝恩会お招きいただきありがとうございました。
楽しく歓談し時を過ごしましたが、やや二日酔いのまま翌日の合評会へ


私は長谷川先生をゲストと…


長谷川先生の熱血講評。


相見先生は水口先生と…


みなさん、水口先生の講評に熱心に聞き入っています。


川村先生は一居先生をゲストに…
例年、多くの卒業生が遠くからもこの合評に駆けつけてくれます。感謝!



中原先生は古野先生をゲストに…
ですが、なんで先生後ろにいるの?あっそうか、もう終わったのね。早っ!


合評後搬出を終え、最後はみんな居並んで順番に握手でお別れです。


一年間長いようで短く充実していましたね。
でもこれが終わりではなく、みなさんの描く人生はここから始まります!!
みなさんこのときの達成感に溢れる笑顔を忘れずにね。

頑張れ洋画卒業生のみなさん!!

さて来年度の卒制はどんなでしょう?

以上、私からの今年度最後のブログアップでした。(Y)





卒業生と教員の展覧会案内

 こんにちは!ご無沙汰しております。
というのも、二月中旬にパソコンがクラッシュし、その後京都を留守にし帰ってからは卒展や卒業式があり、復旧が遅れやっとブログアップにたどりつきました。メール等はなんとかしてましたが…
その間、川村先生一人に運営をお願いしておりました。
川村先生申し訳ありませんでした。

 さて、二月末頃から卒業生のみなさん方の展覧会がメジロ押し。二世紀展、はてはし会展、虹の会展、かみはてくねん会展、2011会展、Do-楽展miniや広瀬昌子さんの展覧会など、卒制の間までずいぶん精力的に展覧会が続きましたね。
 みなさんご覧になったでしょうか?

 私は二月下旬から京都を空けていたので、見られなかった展覧会もあり申し訳なかったです。先に紹介された「かみはてくねん会展」、「2011会展」、「Do・楽mini展」はどうにか見せていただきました。Do・楽mini展のみなさん、掲載用の写真撮影するの忘れており申し訳ありません!



《卒業生頑張っています!!》



 今回は卒業生三人の展覧会紹介です。


■先ず一人目は、昨年末銀座で個展をされてた広瀬玲子さん

今度はごブルースハープ奏者のご主人との京都でのコラボです。
先日音楽は12、13日のみだったので、ギリギリで飛び込みご主人の演奏も聞けました。
京町屋を改装した佐藤さんという横浜の方の持家なのですが、リノベーションされた町屋空間で素敵なギターとのアンサンブルを聞いて帰ってきました。

 展覧会自体は3月12日から5月31日(11:00~16:00)までと長いのですが、家主の佐藤さんお住まいは横浜らしく飛び歩いてらっしゃるので、メールでの予約が必要なようです。
行かれる方はご注意ください。

ちなみにアドレスは officehss@hear.to(佐藤さん)となっています。
 


左は油彩画                         こちらは麻糸


これは染めうを用いたオブジェ

これは天窓からの光を演出する布          こちらはオブジェが椅子可したもの

 

これは染めと絵画の中間?       府庁近くの京町屋をリニューアルした空間です。

長丁場ですが本人はのんびりしたもの、在廊の予定も決まっていないとのこと。興味のある方はパンフ裏面にある広瀬さんのブログででも連絡をとってくださいね。


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■二人目は築田ひろみさんの個展です■

こちらは、24日から京都市役所近くのギャラリーaです。



24日にはオープニング・パーティーもあるようです。お時間のある方は是非!


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■もう一人はご存じの方も多い、山田真弓さんの展覧会です■

彼女、二月には佐倉市美術館の「ルシャキパル展」という展覧会で、三月は恒例の「虹の会展」、そしてこの四月には東京都美術館「ベラドンナ・アート展」、アモーレ銀座ギャラリー「プチ・ベラドンナ展」と精力的に活動しだしたようです。四月の展覧会はまだこれからですので、お近くの方は是非見てあげてください。



卒業生のみなさんはそれぞれにお忙しい中活動している様子。
でもそれは誰に限ったことではなく、世の中の絵を描いている人みんなに言えること。活動をとめては描けなくなるので、なんでも発表していきましょう。これか洋画の良いところです!!


教員展の紹介》


こちらは元・教員の展覧会紹介です。


■一人目は1年次担当だった高橋総之輔先生の展覧会

「久しぶりにやります」とのコメントがありましたが、地図もなく大変ぶっきらぼうな案内ですが、ご存じの方にはソーノスケ君らしいともいえますね。
 行かれる方は、フツーのお店のようなので場所や日時もしっかり拡大して確認してからいってくださいね。電話した方がまちがいないかもね。

DMの案内画像とは思えないですね。でもこんな店だということなのでしょうね。


情報よく読んでいってくださいね。

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■もうお一人は、卒制でお馴染みの小西熙先生の個展です■

こちらはお馴染みの京都ヒルゲートギャラリーですね。


小西先生、相変わらず達者ですね~ェ。


こちらも今日オーナーからオープニング来てねと言われましたので、オープニングはあるようです。お時間のある方は是非ご参加ください。

以上、久々にアップしましたので手間取りましたが、ご案内まで…(Y)

2015年3月11日水曜日

卒業生グループ展2つ 2015, 3/10~15


3月10日、昨日から始まった2回かみはてくねん会展

2011に行ってきました。
会場は池坊短期大学洗心館I階アートフォーラム、会場は隣同士なので一度に50点以上見ることができます。四条烏丸を西へ少
し室町下がってすぐの所です。




2009年度の卒業生有志23による 
2回かみはてくねん会展では
搬入、陳列後に中原先生が講評に、



2011年度の卒業生有志30名による
20111回展では
搬入、陳列後に相見が講評に伺いました。





どんどん勢いづく卒業生の制作意欲に頭が下がります。
卒業制作展と合わせてご鑑賞ください。(A)