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2017年10月30日月曜日

洋画コース秋の一日体験「ストライプの布で包まれた箱を鉛筆で描いてみる」


皆さんこんにちは。

もうすぐ11月ですね。

いよいよ芸術の秋の到来です。

入学を検討されている方を対象に、京都造形芸術大学の本格的な授業を体験できる
秋の1日体験入学」を開催いたします!
入学を迷っておられる方、新しいことにチャレンジしたい方はもちろん、未経験の方も大歓迎です。皆様にとって実り多き1日になることと思います。
ぜひご参加ください。(受講料無料・事前申込制

お申し込みはこちら
http://www.kyoto-art.ac.jp/t/1day_autumn/

洋画コースの体験授業では学びの基本、まずデッサンから始めます。初心者の方、久しぶりにデッサンやってみたいなと思われる方はぜひ、お出かけください。

11月11日(土曜日)12:00~16:30 
(全体説明をお聞きいただいた後、体験授業を行います。)

ストライプの布で包まれた箱を鉛筆で描いてみるを体験してみませんか!


相見節子先生




http://www.kyoto-art.ac.jp/t/1day_autumn/


洋画教員3名で行いますが、夫々の指導を丁寧に受けられる授業になっています。



       

上から相見節子先生、川村悦子先生、由井武人先生の三人の先生方です。

相見先生からは、一分間の学びのレクチャー。


一日体験入学をとおして、広く楽しく芸術・美術への扉を皆さんに開いていただこうと皆さんのご参加をお待ちしています。 (洋画研究室)



2017年10月26日木曜日

11月の展覧会のお知らせ①と卒業生のご活躍。新制作。独立展入選者

久しぶりに関西は秋日和の一日でした。

京都七条の京都国立博物館では国宝展が開催中。
4期に分けて国宝の顔見せですね。

いま満杯らしくて金土の夕方鑑賞がまだしも見られるかもしれません。

さて11月の展覧会のお知らせです。

通信洋画コースの卒業生が数多く入選・入賞された第81回新制作の神戸巡回展が始まります。




81回新制作神戸展
111()118(休館日116()
兵庫県立美術館王子分館(原田の森ギャラリー)
10:00~18:00 (入場17:30)
657-0837 神戸市灘区原田通3丁目8-30
阪急電車 阪急王子公園駅下車徒歩6
入場料:大人800円、高大生無料

 以前9月27日のブログで新制作入選者のお名前を紹介致しましたが、この原田の森にある、
兵庫県立美術館別館では主に関西の方々の作品が拝見できますね。

いつもでしたら京都市美術館で開催なのですが、現在は改修中です。
ぜひ原田の森にお出かけください。 

一居孝明先生や一居弘美さんの作品をはじめ
卒業生の皆さんのご活躍を楽しみにしています。


次は、

川村悦子展「ありふれた季節」
2017年11月1日(水)〜7日(火)
ジェイアール名古屋髙島屋10F美術画廊
10:00~ 20:00 (最終日16:00閉場)




私、川村の個展です。
京都・東京・大阪と巡回したのは今年の5月から6月でしたが、
名古屋でも作品を少々変えての展覧会になります。名古屋にお近い方はぜひお出かけくださると嬉しく思います。


さて引き続き、今日は卒業生のご活躍を紹介しましょう。
第85回独立展の入選者のお名前です。現在東京国立新美術館にて開催中です。

85回独立展
 10/18()10/30(月)
国立新美術館(東京-六本木)
京都巡回展11/14()11/19()京都市美術館別。
大阪巡回展11/21 ()11/26()大阪市立美術館

今村秀之さん。久田博基さん。樅山善久さん。
山本道子さん。渡邊陽子さん
ご入選おめでとうございます!!!
初入選は樅山さん、山本さんとお聞きしました。嬉しいですね。
夫々の地元の巡回地で拝見できると思いますが、今は国立新美術館にて皆さんの作品が
拝見できます。


最後はおなじみの杉森さんからご案内が届きました。
2015年度大学院洋画修了生の杉森康彦です。

 関西テレビ「よーいドン!」という番組の取材を受け、
「となりの人間国宝」というコーナーで、祇園祭の絵を紹介して下さる事になりました。インタビュアーは織田 信成さんでした。
 【放送予定日】118()15()
        (変更する場合もあるそうです)
【放送時間】  9501115
【番組サイト】https://www.ktv.jp/yo-idon/

というおめでたいお知らせです。今年になってラジオのFM放送ーテレビ–テレビと、
たて続けの出演ですね。 いつも通信洋画のお話をしていただきありがとうございます!

皆様のご活躍は他にも沢山あることと思います。いつもほんの一部の紹介ですが、
これからも、どんどん研究室にお知らせいただけると嬉しいです。(K.)
    



2年次室津スクーリング報告

 城野先生より唯一の学外スクーリング、洋画Ⅲ-2「風景を創る」の報告が届きました。
台風直前で中止にならずよかったですが、いつもと違い少なめの受講者だったようですが、その分教員との密なやりとりができたようですね。

《洋画ー2「風景を創る」兵庫》

10月17日(火)~10月19日(木)担当:城野愛子先生


洋画コース唯一の合宿形式のスクーリングに3名の方が参加されました。

<1日目> 雨のち曇り
午前中、「風景を創るとは?」についてお話をしたあと、午後から
各自場所を探し、場所を替えて鉛筆で3点制作し、興味や構図を探りました。


室津漁港 U字形の湾の対岸に賀茂神社の杜が見えます。
湾から1本内陸に入ると石畳の道と家並が続いています。
この町が3日間の制作現場です。




手作りの枠を工夫し、持参されました。




<2日目> 晴れ
今日はボールペンで、トリミングした範囲を徹底的に描ききり、
空間の構造を探ることを目標に、1日で1~2点制作します。
皆さん2点制作されました。

消せない素材、濃く力強い描線で、見直しの視線の軌跡が積み重なっていきました。




宿泊所での講評 皆さんの1枚目 


以下は皆さんの2枚目です。





<3日目> 雨のち曇り
3日目は、水彩で午前中に1点制作し、午後から現地の会場を借りて合評しました。
2日間の学びを生かし、新たな気持ちで場所を選びます。短い時間ですが、「描き手の視点」が伝わる制作を目指します。
各自で、雨のかからない場所を探してとりかかりました。



小さい紙片の試し塗りで、緑のバリエーションを探りながら


大きめの筆洗器は、水換えに度々行けないときでも安心です
皆さんの作品です。




皆さん、短い時間で、もう少し描きたいところもあったと思いますが、構図や対象との距離感から、描き手の視点や臨場感がよく伝わってくる作品だと思います。

「風景を創る」とは、360°私たちを取り巻く世界から、興味を持って構図を選び、その空間の構造とともに、その場で感じる状況の変化や時間の流れや心の動きも含めたかぜのかたちを画面の中で確かめながら構築していくことなのでしょう。


  スクーリングを終えて
皆さん熱心に、能動的に深く学ばれた3日間だったと思います。
制作について、お互いにいろいろなお話がじっくりできたこともよかったです。
皆さんのご協力で、無事に終えることができました。
ありがとうございました。

これからもがんばっていきましょう。
(報告:城野先生)

※城野先生詳しい報告ありがとうございました。
きっと、うまく描くことより「如何に風景の中に身を置き絵を楽しむのか。」ということが城野先生らしい指導で行われたことでしょう。表現にはそれなりの技術の訓練も必要ですが、それと同じぐらい自分の画題に対峙し心が素直であることも表現の大切な要素です。描くことが好きならばいつもそれを忘れないでいたいものですね。(Y)


2017年10月24日火曜日

京都1次年スクーリング報告と一日体験入学のお知らせ

京都での卒制スクーリング。
東京での2年静物油彩スクーリングがあいついで報告されました。
今日は京都1年次「人体油彩」のスクーリング風景を紹介しましょう。
今回の人体は6日間通しでしたね。さぞ熱の籠った授業になったことと思います。
西垣肇也樹先生からのご報告です。


10/1315 京都の瓜生山キャンパスにて人体油彩1のスクーリングが行われました。
一年次のスクーリングの中で、人物は一二を争う難しい課題です。
まずは、デッサンでしっかり骨格や陰影、プロポーションからムーブマンを確認し、油彩へ移行します。ただでさえ人体の形を捉えるのが難関なのに、そこに油彩の色彩問題と直面します。
なかなか乾かない油絵具は、画面で混ざり濁る絵具、苦戦そのものです。

しかし、それでも学生の皆さんは必死にモデルさんと対峙して、絵具を画面に乗せて行きます。


       。



最終日の合評では、客観的に自分の作品と他の作品と見比べることができます。制作中は集中していて気づけなかった発見を、講評を通して皆で共有し学んでいきます。



         

他の作品が横に並び、またしっかり離れてじっくり自分の作品を見ると、制作中とは見え方が変わってきませんか?スクーリングでは、多くの学生と一緒に制作を共に進めます。ご自宅で、お一人で制作する日常とはまた違った、刺激のある空間でもあります。


            

マティスの作品を参考にしながら、青と紫、黄の混色に挑戦した意欲作です。プロポーションがしっかり描けているので、人物が安定して椅子に座っている様子が伝わりますね。色彩の混色も寒色、暖色をバランスよく使い、複雑な混色に成功しています。


            

やや背景の空間処理の面白みの無さが気になりますが、しかし人物のどっしりとした立体感や、光の方向をちゃんと感じます。また何より怖がらずに、どんどん絵具を重ねては拭き取り、ぐいぐい進める制作意欲に素晴らしいものを感じます。

まとめ
これが今年度、一年次最後の人物スクーリングになりました。不慣れな油絵の具で乾きづらいにも関わらず、三日描きという非常にハードな日程です。しかし、悶々とした中、闇雲に描くことで思いがけない混色を見つける方や、絵具の特性や混色を確実に理解し始める方がいらっしゃいます。まさに修行であり研究でありますが、今後の絵画制作を確実に進める糧になると思います。
また、人物画というのは、現代美術でも扱われる定番のモチーフです。また、過去の作家がこぞって選んだ題材ですし、古典絵画でも専ら扱われる題材です。これはつまり、普遍的な題材として過去から現在まで繋がる表現だということです。今後卒業制作へ向かう学生さんや、それを超えて先に作家として挑む方々も、この課題が一つの転機になることを願います。                      (西垣肇也樹)

西垣先生ありがとうございました。


ほんとうに

人体は絵画の基本ですね。

私たち、「人」の身体が規範になっていろんな空間の幅や大きさが決められていきます。

私たちが生身の身体をもっているからこそ、普段から近すぎる関係なのですが、
近すぎてか、以外と遠い対象に感じるのがヌードでの学びなのですね。

2年でもやりますよ!!

これからも大切な課題。手のクロッキー、人体デッサン、人体塑像、そして油彩は2年で多いに楽しんで(苦しんで!?)学んで下さい。

そして基礎といえば、
洋画コースの一日体験入学が11月11日に行われます!!!





    秋の一日体験入学のお知らせ
     11月11日(土)12:00〜16:30
       京都造形芸術大学


今年度入学をされた皆さんをはじめ、この体験入学で洋画コースの扉を開かれた入学生は多いですね。

体験入学はいろんな方が学びに来られます。
毎年これをたのしみに受けにこられる方もおられますし、

どんな事したいるのかな?と興味津々の方々がいっぱいです。


       どなたも大歓迎です。

初回の洋画コースの体験授業内容は鉛筆デッサンです

皆さんおなじみの鉛筆でデッサンを行います。

凄くシンプルな素材ですが、
やればやるほど魅力的な表情が生まれるのが鉛筆です。

以下は体験日の洋画の授業内容ですが、

ストライプを描いてみましょう。

ストライプの模様を利用して立体感や光の明暗を学びます。
鉛筆の調子の幅を増やす事で、モノの量感や光、影を表す事ができます。

楽しい時間となること、
夢中になること、
うけ合います。

           
秋の1日体験入学 LP



洋画コースの教員が揃って指導します。

相見節子先生、由井武人先生、川村が担当しますのでぜひこの機会ご友人にもお声かけてくださいね。(K.)