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2020年8月25日火曜日

卒業制作2(京都)

 皆さんこんにちは。遅くなりましたが7月25日、26日の卒業制作2の様子をお届けします。

授業に参加された皆さんはあれから自宅制作進んでいますか?あっという間に1ヶ月経ちましたね。夏は日が長い割に時間の流れが早く感じられます🌻

エスキースや油彩などランダムですが、授業内では以下のような作品が生まれています。





















100号完成までにはまだ変更点が出てきたり、色々と紆余曲折あると思います。

作品と向き合う時間の中で燻ったり閃いたりを繰り返して、その一年間の時間の堆積がどのような形で現れるか、楽しみにしています。


2020年8月22日土曜日

テキスト課題合評

 テキスト課題合評の様子を少しお届けします。今日は「囲まれた空間」「手のドローイング」「鏡面に映る自画像と室内風景」「建物のある風景」のテキスト課題の合評でした。デッサンと油彩は壁に貼り出してずらっと並べます。


教員で意見を出し合い点数付けしていきます。


ドローイングも一枚ずつ見ています。この課題は50枚あるので描くのも大変だと思いますが、ドローイングに慣れるためにも効果的な課題です。漫画を描くのが上手な人たちっていつもちょこちょこノートに何か描いていたりして、短時間に上手なイラストを描く事ができます。何度も描いているうちに自然に上達し、手で覚えていくんですね。

絵画の場合はキャンバスが大きいのと、デッサンでも紙が大きい+アウトラインではなく量感で捉えることから、手の使う範囲がイラスト制作より広く、肘まで使うような大きなストロークが大事だったりします。そうしたセンスを掴む為にもたくさんドローイングを行ってみましょう。モデルに頼める人がいたら、10分程度でクロッキーしても形体を把握する上達のために効果的です。手先だけでなく腕で描く意識で描いてみましょう。

来週は1年次課題の合評です。まだ着手していない人たちも次回の提出に向けて制作頑張ってくださいね🌻


2020年8月18日火曜日

−To Live−学生グループ展

 学生のグループ展のお知らせです。

学生の創作研究助成金採択企画のグループ展示「To LIVE」が9月15日(水)〜9月20日(日)の期間びわ湖大津館(旧びわ湖ホテル)3階市民ギャラリーにて開催されます。是非ご高覧ください。YouTubeでライブ配信も行われるそうです🌻



卒業制作2(東京)

 毎日暑い日が続きますが皆さん体調崩されていませんか?遅くなりましたが卒業制作2(B日程東京)の報告です。

2日間ある内の初日は100号制作に向けてのプランやエスキースを一人12分程度で行いました。










100号に入る前の50号作品を解説しながら100号に向けての構想を語ったり、上記のように制作プロセスなどを含めた発表もありました。50号2枚制作で得たイメージや改善点をそれぞれ100号にどう活かしていくか、改めて考える時間になった事だと思います。

以下、エスキースや50号油彩や、ランダムですがご紹介。















それぞれ描きたいものは違いますが、来年の冬には一番良い形で今考えていること、表したいものが表現できていると良いですね。楽しみにしています!






2020年8月17日月曜日

奥田輝芳先生個展 -natural-vol.2

 教員展覧会のお知らせです。

洋画コース主任の奥田輝芳先生が 9月1日(火)〜9月6日(日)の期間、中京区のギャラリーヒルゲートにて個展を開催されます。是非ご高覧ください。




2020年8月10日月曜日

静物木炭デッサン zoomスクーリング報告 1年次西垣肇也樹

テレワーク疲れとか耳にしますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。西垣です。

627日、28日の静物木炭デッサンスクーリングもズームシステムで行われました。ここでは組み合わせたモチーフを、木炭を使って描きますが、木炭は初めてという人もおられるでしょう。

 私たち教員が木炭って良い画材ですよね!と申し上げるのは、油彩のようにすぐ黒くできたり、消したり、また重ねたりすることができるからなのですね。皆さんがオンラインで過ごされた様子をレポートしていきたいと思います。  

まずは木炭の使い方のレクチャーです。ホワイトボードの波線は木炭紙の表面の凹凸です。炭が凸にまず着いて、擦り込むと凹に入っていきますよね。描きはじめに黒くなりすぎたり、形を直したりしたい時、いきなりパンや練り消しを使わず指で押さえたり布で叩いたりします。


ちなみに、イーゼルを使用するときの画面はどれくらいの高さにしていますか?私がいつもお伝えしているのは、自身の肩の位置を画面中心に合わせる、という方法。手を画面に伸ばして、上から下までストレスフリーで描けます。

オンライン授業では、画面上の作品に赤ペンで描きこみます。対面では直接絵に触れて指導することもありますが、これはこれで便利です。この作品に関しては、椅子のトーンが少し強いので奥行きのある空間が出ていません。全体のバランスを考えると、椅子をどの程度描く必要があるかを確認しました。


この作品は白がとても美しいですね。木炭らしいグレーの調子も出ていて良いです。赤く囲ったところのトーン幅をもう少し増やして、机面での布のシワなど質感を深めればもっと主役と脇役がわかりやすいかなと思います。

少しモチーフ数が多くて作者も混乱しているところがあるのですが、ここまでしっかり全てを描き切ることができるのも力がある証拠でしょうか。


椅子を主役として、スケール感のある構図で良いです。前後関係、あるいは空間性とも言えますが、その表現が弱いです。特に一番手前にある植物は強く描いて存在感出すと良いでしょう。

傘と椅子という大きなモチーフが特徴です。木炭紙は大きいので、これくらいのモチーフでも対応できますね。作者はトーンの微調整を進めて、階調のバランスを探ることができました。

 

今回思ったのは、自宅にあるモチーフを用いてかなりのバリエーション豊かな作品が作れるということです。皆さんそれぞれが、どれくらい広く、あるいは奥行きを作って描こうかと工夫することができて、そこが独自性につながりました。これが自宅でやる良さですね。もちろん教員としては直接顔を見て、作品を前にやりとりしたいところですが、反面それぞれがモチーフ選びから組み立て、制作手順まで、責任を持つことで新たな収穫がありました。かなり濃厚な時間がオンラインの中でも流れているのを実感しています。それは皆さんの作品から見ても明らかです。早くコロナウイルスの収束を願うばかりですが、オンラインでもできることはたくさんありますし、オンラインならではの良さもたくさんありましたね!お疲れ様でした。     西垣


2020年8月4日火曜日

大学院、対面授業開始!

 今年初めての対面スクーリングとなりました。
 対面で行う場合は3蜜を避ける取り組みをするために、大教室で少人数で行うことやマスク、フェースシールド、アルコール消毒など色々と約束があります。入校の際も全員の体温測定や署名などがあります。しかし、新型コロナウイルスの罹患者は増加傾向にあり、授業自体も学生の健康への配慮から、遠隔に戻るかもしれないと不安に思っています。

実際4月5月6月7月はこんな感じで、




授業が行われました。


 大学院生M1は京都芸術大学の卒業生が多く、夏のイベントなどが中止になる中、卒業制作展まで中止となるなど、また卒業式も動画配信になるなど不運が重なっています。それでも今回の大学院スクーリングで実際に顔がをみることができ、皆さんがお元気で自宅での制作も頑張られ、どんどん進められていらっしゃることに大変頼もしく感じました。
 2日間の前日には対面の面談も行いました。参加されたのは少人数でしたが、これからの学習の進め方に積極的で洋画の制作だけでなく理論系の学習にも強い関心を持たれ、大学院でのそれぞれの学習に進展と、そこからの展開にはこれからの制作にも強く影響すると思われました。それでは1日目から振り返ります。

M1

50号(あるいはそれ以上の作品)2展とハガキドローイン技50枚の講評から。



Yさん













                    Oさん













Oさん















Mさん




                    Sさん







Kさん


やっと実物を色々と拝見できました。

今回の制作は50号3点目のエスキースから実制作への展開になります。
2日目はスクーリング第4回目にある外部での展覧会準備に入りました。
展覧会を作る、つまり発信研究になります。
創作者として絵を描くことは最も重要ですが、同時に発信することも同様に重要です。
今年度は京都市内のギャラリーを借りて、6人のグループ展を行います。
発表をするのには何が必要か。さて議論しながら全員で展覧会を作りましょう。
2日目午後からは、森田康雄先生の講評をそれぞれのブースでいただきました。

2日間は流石に慌てます。
無事に終了しましたが、やり残したことは山積み。
帰ってまず、それぞれ今日の続きをやりましょう!

M2生の1日目

 いよいよ修了制作。zoom授業でも口を酸っぱくして「サイズはどう、エスキースはどう」と散々に話をしていました。大きい作品を意欲的に取り組む方、取材したものをどのように展開していくのか改めて思い悩む方、その悩みを描きながら忘れようとする方、人それぞれではありますが、やることはいっぱいある。時を惜しんで制作や、作品に対しての意見交換。


                    Yさん



                    Kさん









                    Aさん









                   Nさん







                     Kさん







                  Oさん








                  Sさん





 1日目から皆さんぐんぐん飛ばして2日目は久しぶりのスクーリングに少々疲れ気味でしたが、zoomで特別講義をしていただきました森田康雄先生の個別講評を行いました。
 片付けや掃除がないのでタップリ描ける自宅制作がいいようにもお思いますが、やはり制作というものは一人で行うのは本当に難しい。大学という場所を使うのは、絵を描くだけではない、人とのコミュニケーションがとれる、絵について語り合える仲間がいることが、自分の絵を育てる時にいかに大事であるかが、よく分かる今回のスクーリングでした。


 雲行きがあやしい世間ですが、M1M2の皆様どうか気をつけて、9月のスクーリングでお目にかかれますよう、くれぐれもご自愛ください。