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2018年4月22日日曜日

5月の展覧会ー通信洋画20周年展のお知らせなど

若葉が目に眩しいこの頃です。
みなさんお元気ですか?
入学式やガイダンスが行われ、一昨日からは3年次「花」のスクーリングが始まりました。
教室を覗いてみると、みなさんの真剣な面差しに、こちらも緊張してしまいます。

段々と各学年のスクーリングも始まります。
皆さんご自宅でのテキスト科目にも精を出していただき、スクーリングに間に合うようエンジンお掛けください。

今日は少し早めですが、5月の展覧会のお知らせをいたします。
最初は本学での展覧会。

通信洋画20周年記念展
「引き継がれるものー中原史雄と絵画が語る20年」
2018/5/1~13
10:30~18:00
京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ



 
この会期中にはさまざまなイベントが行われます。

5/6にはギャラリートークや対談がオーブのホールなどで13:00~16:00まで。
洋画初めての同窓会もホテルオークラにて夕方開催。
最終日の5/13にはワークショップも開催されます。同窓会以外は申込不要ですので、ぜひ展覧会やイベントを楽しみにいらしてください。会場は車の駐車場がありませんのでご了解ください。

同日開催で

paintings20+
2018/5/1~6
ギャラリーヒルゲート
12:00~19:00
オープニングパーティ
5/1  18:00~20:00

が京都寺町の画廊ヒルゲートで開催。
ここでは恒例の25人展が今までに行われていましたが、今年は特別です。






DMで表示されているように、通信の先生方をはじめ、卒業生のみなさんの作品も見ていただけます。こうして徐々に卒業生の作品も紹介できればと思っています。


その次は恒例になった城野愛子先生のグループ展です。

3rd Group KYOU
2018/4/23~29 あかね画廊(東京)11:00~18:30
2018/5/29~6-3 あじさい画廊(神戸)11:00~18:00





あかね画廊は東京です。関西神戸では、ギャラリーあじさいで、5/29からです。
お間違いのないよう。


次は卒業生の個展から。

2017年度卒業生の藤乃智求さん。動物好きの藤野さん。ご本名は智子さんでしたっけ?
初めての個展ですね?
どのような展開になっているのでしょうか。楽しみ!

鳥と宇宙と音楽と
藤乃智求  FUJINO CHIKYU EXIBITION
 2918/5/2~9
喫茶ウッドノート(京都)
12:30~23:00(4.7は20:00まで。最終日は18:00)






さて、2016年度大学院修了生によるグループ展です。


16ing会
2018/5/9-5/14
11:00~18:00
アートギャラリー北野(京都)




大学院を修了して早くも1年目の春です。
それぞれ皆さんが個展や公募展でご活躍中。久しぶりの交流もたっぷりと。

最後は今年の春の大学院修了生の龍神悦子さんの個展です。

龍神悦子展 TSUNAGARU−つながる
2018/5/2-26
11:00~18:00
ギャラリー砂翁1F(東京)






龍神さんは、今年の修了展では天井まで届く高さの作品が圧巻でした。
様々な地域の子供達の輪をつなぐように「家」や「自然」をキーワードにしてワークショップを繰り広げています。
3月も卒展と、各卒業年次のグループ展が沢山開催されましたが、5月も皆さんの展覧会で目白押しですね。

皆様のお陰で通信洋画も21年目の春を迎えることができ、卒業生たちの積極的な制作発表を、こうして見ることができます。
洋画20周年という大きな節目を迎えて、新たな1年が始まりました。
在籍者は制作を繰り返し、力を蓄えチャレンジの年となるでしょう。
卒業生は大学で過ごした時間や仲間との思い出とともに、一人になって絵画が生涯のパートナーとなり、生活を潤してくれることでしょう。
洋画研究室は皆さんお一人お一人に、このブログを通して研究室と繋がっていることを願い、これからも展覧会情報を提供していきたいと思います。(K.)




2018年4月14日土曜日

続・卒業生とSAのご活躍

FACE展はとても良い展覧会でした。
会場もゆったりとして、何より作品が白い壁に映えて魅力的に見えます。
作品のサイズは100号スクエアが一番大きかったでしょうか?
オーディエンス賞の蜂谷さんの絵は100スクエアだったと思います。
若い人から年長者まで出品の年齢は制限がありません。今年は出品申込数が1259人。
なんと、10歳から90歳までの申込みがあったそうです。
実際の出展数が970点で、入選数は71点。入選倍率が13,7倍とありましたから、
相当な狭き門ですね。

皆さんもいろいろな団体展や、こういったコンクール展に挑戦されているこの頃。
入落は別にして、どんな展覧会に出してみようかとあれこれ思案するのも
制作の別の楽しみですね。
皆さんからの報告を楽しみにしています。

さて
今回は京都造形大学甲信越会作品展のお知らせから。


今年の通信大学院修了生の松久芳樹さんや
鈴木桂子さん、佐藤友香さん、古野さん(お名前が判らずごめんなさい)
出品されています。

第12回甲信越会作品展
松本市美術館
2018/4/17~22  



 松久さんからのメッセージです。
松本市美術館は草間彌生展で相当賑わっているそうです。
昨年東京で見たものが今松本で巡回しているのですね。
美術館が鑑賞者で一杯だなんて全国津々浦々アートが浸透してきた証です。
松久さんからは、この甲信越会では洋画出身者がまだ少ないそうです。
信州近辺にお住まいの皆さん。ぜひ入会されて甲信越学習会を立ち上げられては如何でしょう。あるいはこの展覧会に参加希望されては如何でしょうか!


次には洋画SAの山本麻衣子さんの個展ノお知らせです。

山本麻衣子展「はるのうた」
2018/4/17~29
ギャラリーモーニング
 



山本さんはSAとしてよく皆さんのサポートをして下さる一人ですが、
このギャラリーモーニングを始めとして、常に黙々と制作に励んで個展活動を展開中です。
そのせいか作風も次第に変化してきて闊達な筆さばき、色彩の芳醇な画面に
なってきました。
実践はなにより大事ですね。
もうじきお母さんになるとか?
SAは少し休憩かな? 頑張って無理しないで下さいね。展覧会楽しみにしています。(K.)

2018年4月11日水曜日

卒業生のご活躍

《受賞報告が届きました》


 ソメイヨシノもいつの間にか終わり、いまは八重桜のシーズン!通信の入学式も終わり先ごろアップされたガイダンス風景を懐かしく感じる方も多いことと存じます。
 いよいよ2018年度も始まり、この20日過ぎからは添削、5月からはスクーリングが始まります。私達も準備におおわらわですが、昨年末の松岡惠子さんの版画大賞展受賞、年始の泉川博之さんの2018ZERO展大賞受賞に引き続き、この春行われていた損保ジャパン東郷青児美術館 FACE展に入選されていた2014年度卒業生の蜂谷真須美さんがオーディエンス賞を受賞されました。つまり来場者賞ということですね。
(3月末に集計が終わっているので既に見に行けない状態ですが…)

 トップではなく次点らしいけれど、表を見ると三位のグランプリの方よりも100票以上得票されており、立派なものです。
 賞を獲るだけが大事ではないのですが、多くの一般の方の共感を得たという意味で、これも描くための原動力一つの励みになりますね。おめでとうございました。

追記します。川村です。
2018HACE展。見てきました。蜂谷さんの作品光っていましたよ!

もうお一人本学通学大学院を修了されて、通信のSAとして皆さんのサポートをして下さっている赤松加奈さんが審査員特別賞を受賞されていますのでお知らせします。

審査員特別賞 赤松加奈 room407

この絵に描かれた人物やモノは、同じ空間にあってもバラバラの方向を向いているような、浮遊していて居所が曖昧にも感じる空間を作っていますが、絵画とは異なる時空に属する要素を一枚の平面にあらためて束ねる技法であることを認識させる作品として受賞に与ったとありました。良い評価を頂いていて嬉しいですね。おめでとう!(K.)
      
 また、これも三月末に展覧会は終わっていますが、こちらは山本鼎版画大賞展で大賞受賞された松岡惠子さんから、授賞式の様子や審査員評、作者のコメントなどが入った
-youtube-のインフォメーションが届きました。
 展示会場が長野県と若干遠く、あまり時間もなかったので私も展覧会へ行けず失礼しましたが、どんな展覧会でどのような評価だったかが能く解る映像です。
 これから出品される方たちには、審査員がどのような視点で作品を見ているかの参考になるかと思いますので、一度ご覧になっても良いと思います。

①上田市美術館YouTube動画

③上田市行政ジャーナル

昨今、運送代も高くなり中々描いたものを出品するのも大変になってきました。
先日二世紀展にお邪魔し、公募展で頑張っておられるお二人に話を聞いていると、150号、200号と描いて出品するけれど、点数が多いと運送費だけでも数万円では済まないとのこと。でも挫けずに発表を続けることが生きがいになっているらしく大変頼もしく思いました。と同時になんでもデジタルの時代、手で描き自ら運び発表するという昔からの絵を目指したものの熱い思いがずっと芸術文化を支え続けているのだと痛感いたしました。きっと歴代の大画家たちも同じ思いをしながら過ごしてきたのでしょうね。
頑張れみなさん!(Y)






2018年4月10日火曜日

2018年度通信教育部入学式が行われました。洋画教員勢揃い。

4月8日(日)本学にて京都造形芸術大学通信教育部の入学式が行われました。
入学式のあとは入学ガイダンスが行われます。
洋画コースも教員が揃って洋画新入生の皆さんと初顔合わせしました。

午前10:00

本学最上階の講堂へ。

エレベーターもありますが、階段を上がる人・人


階段の中腹には本学開学精神の支柱、吉田松陰像があります。
そこを左に行くと講堂があります。

講堂入口

私は後ろ姿で失礼。


講堂の壇上奥の大きな窓から瓜生山を臨みます。桜もすでに葉桜で。
左の供養塔にはいにしえの戦場地でもあったこの山のお守り
入学生の皆さん。

本学尾池学長の式辞

来賓の姉妹校・東北芸術工科大の中山学長

祝奏の和太鼓。本学教員と職員のチーム。


かなりの振動が講堂のなかで響きます

新入生入学の辞ー今年は大学院建築デザインの院生

徳山理事長の歓迎の辞

通信教育部大学院研究科長の上村先生

通信教育部学部長上田先生

上の写真のように入学式は一時間にわたり講堂で行われ、お昼を挟んで午后からはガイダンス。
以下洋画コースです。


進行の奥田輝芳先生

1年次課題などの説明は由井武人先生。

 2年次の説明は藤部恭代先生

3年次の説明は相見節子先生

シラバスなど通信の留意点は山河全先生


1年次最初のテキスト課題の説明はモチーフを前にして皆さんにポイントを指導。


熱心に話に耳を傾ける皆さん。



午前10:30から始まり、午后3時過ぎまでのガイダンスでお疲れになったかもしれません。でも参加くださると、より具体的に洋画コースのことや通信の学びのコツがみえてくるのではないでしょうか。 
新入生の皆さんには初回スクーリングの前に時間がありますから、先ず一課題めのテキスト科題にトライしましょう!
布で包んだモチーフを大きく、ざっくりと描いてみましょう。
最初は上手くいかなくて当たり前です。
でも自分の力だけで挑戦してみると、次にスクーリングで学ぶときに先生の言葉や指摘がよく理解できるのです。
頑張って下さいね。
洋画教員はみなさんの提出をお待ちしています。

昨日来られなかった方々には次回の入学ガイダンスがありますので、ぜひそちらにいらしてくだい。

東京学舎 入学ガイダンス 4月15日(日)12:30~
             東京では12:30~学長ご挨拶があります。 
京都本学 入学ガイダンス 5月12日(土)13:00~ 
東京学舎 入学ガイダンス 5月13日(日)13:00~ 

入学式とガイダンスがこうして始まりましたが、
入学願書の受付は4/13まで行われています。まだ間に合いますので、勇気を出して芸術の扉を開いて下さいますように。(K.)





2018年4月7日土曜日

4月8日は入学式です。気温は少し下がっていますが、
明日は晴れて、沢山の入学生が本学にお越し下さいますように。

学年はじめでのせわしさでご連絡が遅れましたが、
大学院でご指導下さっている押江千依子先生が今大阪髙島屋でグループ展を開催されています。
美は言葉にできない事象を語り、
常 :  身近にある永遠の美を求め、
楽:苦難の先にある美を楽しみ、
浪:美の波に身をゆだねる・・・風詠:時代の風を読み、美を通して人生の詩情を詠むという、髙島屋美術部創設110周年記念の一貫として東西4店舗の美術画廊で開催されている
「風詠抄ー譚・常・楽・浪ー」展です。

言葉にすると難しく聞こえるかもしれませんが、東西の作家が上の言葉を手がかりに夫々の作品を深め追求された展覧会となっています。

大阪店は「浪(ROU)」をテーマにして現在開催中ですが,あと少し、4/10までです。


お近くの方ぜひおでかけください

大阪難波の髙島屋美術画廊で4月10日まで。
       
押江千依子先生の作品



「瑞々しい紫陽花が好きですが、水が抜けてしまって時間(とき)が止まっている、緩やかに時間が過ぎていく・・・そんな時間(とき)の流れを表現しました。」とは押江先生のお話。四角い箱のなかに季節はずれのドライフラワー化したあじさいがぎっしりつめこまれているようなイメージですね。そして中心部の奥から光が差し込んでいるような。

最近の押江先生の作品にこうしたモノクロームの色彩が見られます。
鮮やかな黄色や緑の色彩が鎮まり、淡いグレーのトーンが美しい諧調を見せています。
それだけにかえって匂うような色彩が感じられますね。

絵っていいですね。

私ももっともっと描きたい…です。
と皆さん思われませんか?

いよいよ4月。
 
明日は入学式。

意気揚々と胸をはり、本学の門を潜って絵画の扉を開きましょう。!!!(K)      

2018年4月1日日曜日

卒業生のご活躍ー津金高浩さんの個展から。


 今日から4月1日。
名古屋で開催中の津金高浩さんの個展をご案内しましょう。
津金さんは昨年大学院を修了されましたが、修了展時にはセメントやパラフィンに白や赤いロープで一直線に画面を分断した作品を展示しました。
ご記憶の方もおられるかと思います。

前回の3月の展覧会のお知らせでもお伝えしていましたが、本日は個展最終日です。
仲間の皆さんが駆けつけて下さったとのこと。今日一日頑張って下さいね。

丸山三郎・津金高浩グループ展
2018年3/27~4/1
ギャラリー名芳洞(名古屋伏見)
052-222-2583

前回もお伝えしましたが、複数名の名前のグループ展とありますが、津金さんお一人による個展です。



作者津金高浩さん。


個展会場には自画像を始め、抽象やミニマルな作風のものが並べられていて、3人の人物による展開になっています。




こちらは画廊入口の津金作品。作品下部にはタバコの吸い殻が樹脂で固められたような状態になっています。
廃棄物を再加工したもの、塵芥が美しい。


入口から自画像作品が数点展示され。ギャラリー中央の抽象作品にと進みます。





画廊中央から右壁面に。
天井も床も白い空間のギャラリーは作品を際立たせます。


異なる素材を用いて、一人の作り手が考えうる表現の可能性を模索しているかのようですが、


初個展の試みとしては意欲満々。要素がやや多かったかな?


さて最後の壁面のこの作品




近くで見ると新聞紙が丹精に張り籠められています。

油絵という素材だけでなく、津金さんの作品をとおして一環しているのは自分の身近な素材にどのような視座を与えるかでしょうか。

それは自分を超えて自分たちの住む社会を見つめ直すということにも繋がります。
タバコの吸い殻や廃棄物、日々の出来事を伝える新聞紙を取り上げ、その背景に潜む情報や生活だけではなく、「美」を見出す視点を発見することは大事ですね。



画廊名芳洞のオーナーと津金さん。

ギャラリー名芳洞は地下鉄東山線。伏見下車すぐです。伏見ビル地下にあります。
ぜひ本日の最終日お出かけください。
 私川村は、昨日名古屋・松坂屋美術館での展覧会のギャラリートークがありました。文化庁の海外派遣50周年記念展も昨年8月からこの4/8まで各地で巡回重ねながら、この松坂屋美術館が最終です。
ギャラリートークにお忙しい中を駆けつけて下さったみなさん。
本当にありがとうございました。会場では十分なお話もできずに失礼をいたしましたが、
嬉しく思いました。

         
展覧会は有料で恐縮です。
過去に多くの画家たちが海外に出向いて学び、母国日本、日本人である自分自身のアイデンテティを見つめ、新たな美術への挑戦をしようとしたのがこの海外派遣のはじまりでした。今も尚この派遣制度は継続しています。若い方々には挑戦していただきたいです。(K.)