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2016年4月28日木曜日

スクーリング開始と展覧会報告


いよいよ明日29日からスクーリングが始まります。
まず2年次の「人物彫塑と油彩画」、そして3年次の「人」ですね。
5月に入り、連休早々に4年次A日程と大学院、4年次B日程が次々に京都本学で行われます。

皆さんスクーリングを心待ちにされていると思います。
やはり教師や仲間と一緒に学ぶ大学での授業は面白いですし、
何より自分以外の大勢の仲間たちからいっぱい刺激がもらえますものね。

私たちも1年、2年、3年、4年、院と
学年を上がってこられた皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

スクーリングはご自宅でのテキスト科目の学習があってはじめて実るものですから、どうぞテキスト学習も頑張って下さいね。

そうやって、10年、6年、7年と学ばれて卒業、修了されたOB.OGの展覧会の報告です。


先日24日に終了した「創・花&絵」での松本さんと八木さんの二人展から。

草月流生け花を学んで50年、大学で学んで10年。生け花と絵画のコラボレーション。
ギャラリーは土壁のシックな町家を改造した現代的な日本空間です。



             






油彩やコラージュを用いて色彩鮮やかに、シックな土壁に調和していました。
お二人の息のあった展覧会でした。


次は、
現在愛知県常滑のイオンモールでの展覧会は「世界の果てまで美を求めて」の
伊奈さんです。
名古屋中部国際空港からすぐのところで、イオンモールは大きなショップ展。
その2階ホールでの展覧会です。5月5日まで






会場をバックに超お元気な伊奈さん。




20号大の作品50枚とスケッチ、取材時の写真、言葉が様々な色彩の壁に展示されていて見応えたっぷり。

最後は、こちらも現在開催中の杉森さんの個展です。
寺町御池上ルのアートスペース余花庵で、「洛中洛外の情景図」展です。
               

左の絵のように、箔を用いた京都の風景が
はんなり、しっとりと描かれています。



会場は古美術も扱うギャラリーで、杉森さんの大学院修了時の大作が4枚揃ってみられます。
画面からは制作時に使用したエナメル線やシールなど様々な素材効果が臨場感をもって迫ります。




       オープニングでの作者。ちょっと緊張気味。ピントがぼけていてごめんなさい。

その他にも展覧会の案内が沢山届いています。また次回にお知らせします。(K.)

2016年4月27日水曜日

教員展覧会のお知らせ「京」展

城野愛子先生のグループ展のお知らせです。東京と、神戸の二カ所開催です。


                                   グループ
2016.4/24~5/1             2016.5/17~5/22
あかね画廊                                           GALLERY あじさい
11:00~18:30(最終日17:00)                             11:00〜18:00(最終日 17:00)              
東京都中央区銀座4-3-14       神戸市中央区三宮町1-9-1
TEL.03-3561-4930                               TEL.078-331-1639
                                                                                              



城野先生からのコメントです。

「ご案内が遅くなりましたが、昨日から東京で、グループ展が始まりました。
ギリギリまで油彩制作していて生乾きで、日曜日にM50号とF6号とF4号を新幹線で日帰りで搬入しました。
神戸に向けては今まだ制作中です。
DM(裏面)の作品は今回の出品作ではありません。

東京へは土曜日の13:00頃からと日曜日に在廊いたします。
お近くの方がいらっしゃいましたら、ご高覧いただければ幸いです。

生乾きで搬入。絵が仕上がったと思っても乾いていないのですね〜。
油は大変です。頑張ってね。(K.)




2016年4月22日金曜日

洋画コース新入生の皆様へ。

4月10日本学にて通信教育部の入学式が行われました

新入生の皆さん。
洋画コース、ご入学おめでとうございます!

翌週17日には東京学舎にて新入生ガイダンスが行われ、5月初めには本学にて再びガイダンスが行われます。最後のガイダンスは5月東京でも行われます。

こうして通信教育部にご入学いただいた皆さんの本格的な授業開始への準備が始まっています。
少しづつ洋画コースに慣れて下さい。

教師の顔や名前はスクーリングを受けていただくことで自然に覚え馴染んでいきます。
それ以上に、仲間との話の輪も広がっていきますから、スクーリングでの緊張感や刺激が次第に面白くなってきます。

ちょっと難しいかな心配されるのは、家でのテキスト科目の最初の課題かもしれませんね。

ガイダンスでも申しましたが、できれば新入生は最初の課題「塊を描く」か「靴」か、どちらからでも構いませんのでテキスト科目演習Ⅰ−1に臨んで下さると嬉しいです。



一枚に3個えがくのではないですよ。参考例として。
これも参考例。一枚の画用紙に一足の片方のみ。2枚の画用紙が一緒に写っていますから勘違いしないで。
             
家でやっていてわからないなあという疑問も、一度自力で挑戦してみると、スクーリングでの授業のなかでその問題点も見えてきますし、成る程と納得もします。

しかしどうしても埒が飽かない場合はどうぞスクーリングにいらして下さい。
夫々のご事情があるでしょうから、なんでも臨機応変におやりくださいね。

では研究室の紹介をしましょう。


全教員ではありませんが、京都本学のメンバーとスタッフの集合写真です。


では各学年別に先生方の顔見せ。


1年次担当の先生方

1年次テキスト科目とスクーリング担当。ときどき他の学年のスクーリングにも出張。
(以下各学年同じ)


右からベテラン山河先生、一番若い西垣先生、学年業務担当リーダーの由井先生
今年は1年を見るぞ!の水口先生優しく丁寧な古野先生
東京では山本先生安富先生が1年次を担当。

2年次担当の先生方



右から、言葉がクリアーな門川先生。2年業務担当リーダの石田先生
丁寧で細やかな城野先生。お洒落で楽しい藤部先生。

東京学舎では津上先生、坂巻先生、山本先生が2年次担当です。



 3年次担当の先生方


         左からベテラン相見先生。緑と赤が好き!小枝先生
     3年業務担当リーダーの富士先生。今年は3年を見るぞ!の一居先生

        東京学舎では3年次に相見先生、山河先生、小林先生が担当。


4年次担当の先生方



         左から大工仕事も教えます。山河先生
         指導は優しく厳しく母親目線相見先生。
         消すことも描くことやぞ!中原先生。
         名前を時々間違えるかもしれない川村です。

4年次卒業制作はこの4人が当たります。皆さん4年生の卒業制作を目指して洋画の階段を上がってきて下さい。ゆっくりもいいでしょう。どんどんやれる方も楽しみです。
お待ちしていま〜す。(K.)





2016年4月18日月曜日

卒業生展覧会のお知らせ

連日熊本の震災のニュースが届きます。
被災された方々やお亡くなりになった方々の悲しみ、苦しさを思うと、私たちは一体何ができるかを考えてしまいます。
絵を描いていてもいいのだろうかと不安になったり、気後れしたり。

日本列島、活断層があんなに沢山走っているのを知るだけで、いつ何時私たちの身に災害が起こってもおかしくないですから。
心して命を大事に暮らしていかねばと思います。


今日は今春大学院を修了した男性お二人、学部卒業の女性の展覧会の紹介です。

皆さん、描くことは生きることを体現している人ばかり。エネルギッシュで並々ならぬ制作意欲に満ちています。夫々の命の灯を燃やし続けていただきたいですね。


世界の果てまで美を求めて 伊奈正彦展
2016  4/23(土)ー5/5(木)10:00−18:00
イオンモール常滑2Fイオンホール
愛知県常滑市りんくう町2-20-3







伊奈正彦さんは世界の秘境を訪ね、写真のように現場でその都度スケッチをして、修了展ではそれらをもとに20号大50枚の作品(一部ですが)を発表しました。
今回の展覧会は50枚全作品と原画スケッチ、文章をセットにして常滑に新しく出来たイオンモール・ホールで一堂に展示されるとのこと。スケールの大きな展覧会になり楽しみですね。


もうひとつ。4月のはじめにお知らせしましたが、展覧会が迫ってきました。


杉森康彦展ー洛中洛外之情景・2016年春
 2016426日(火)~51日(日)
10302030(初日と最終日のみ18:00で終了)
アートスペース余花庵
京都市中京区御池通寺町上ル西側 


杉森康彦さんは伊奈さんと同期の大学院修了生です。もう皆さんご存知の方も多いことでしょう。上写真の画廊アートスペース余花庵で京都洛中洛外の情景を展示されるそうです。きっと沢山の杉森フアンで賑わうことでしょう。頑張って下さい。

最後は華麗な花の絵を。
作者は学部卒業の山下智子さん。第93回春陽展に初入選!
おめでとうございます。


第93回春陽展
2016 4/13-25  国立新美術館 
   5/17-22     愛知県美術館 
      5/31-6/5    大阪市立美術館
10:00-18:00(入場は30分前まで)

山下さんは花の作品を2点出品して1点入選されたそうです。
よかったですね。何事もチャレンジ!の気持ちが大事ですね。

卒業後の絵画の目標を、皆さん様々な形で実行していきましょう!
学習会の参加や後輩へのアドバイス、グループ展、個展、公募展などなどきっと他にも
いろんな道があるでしょうね。
洋画研究室は皆さんからの近況のお手紙や、展覧会案内上などが届くと本当に嬉しいものです。(K.)

追伸。21日木曜日からは、前々回おそらせのあった松本俳沙さんと八木佳子さんの二人展「創・花&絵展」が京都 ギャラリー空、鍵屋で始まりますね。あわせてご覧下さい。


最後にすでに展覧会は終了しましたが、国立新美術館で3月末から4月11日までおこなわれた第69回示現会展に出展されていた大川陽子さんから作品はがきが送られてきました。
大川さんも伊奈さんや杉森さんと同期で院を修了されたばかりです。




洋画では大学を卒業した後に(院を修了した後も)絵画がみなさんに寄り添い、制作を続けることで社会と関わり、人々と繋がり、豊かな毎日を過ごされることを願っています。
皆さんのお便りお待ちしています。






2016年4月16日土曜日

[Timeless 2016-伝統の展開とその美意識」展、「津上みゆきー時の景」展


 今月の教員による二つの展覧会を紹介致します。
時間。一刻を刻む「時」がそれぞれのタイトルに上がっていますね。
一つは京都で現在開催中の青木敏郎先生のグループ展です。
その後東京、大阪、横浜と高島屋美術画廊での巡回されます。大学院で指導されている青木先生の作品や、タイトルにもあるように伝統的な絵画を描く作家たちのリアリズム作品を間近でご覧下さい。

Timeless 2016 伝統の展開とその美意識
青木敏郎 池口史子 岩田壮平 大矢英雄 奥村美佳 
筧本生 坂部隆芳 中堀慎治 福岡通男 森田りえ子
高島屋美術画廊
4/13-19   京都店6階美術画廊 有志によるギャラリートーク 4/17(日)pm.3時から。
4/27-5/3  日本橋店6階美術画廊
5/18-24  大阪店6階美術画廊
6/8-6/14  横浜店7階美術画廊

会場での青木先生。


作品部分。

青木先生によるギャラリートークが明日17日京都高島や6階美術画廊で行われます。
午後3時からです。みなさんへのご案内が遅れましたが、京都のかたはぜひ会場へ!

次は東京外苑キャンパスで指導いただいている津上みゆき先生の展覧会です。

津上みゆきー時の景
4/23 sat - 5/29 sun
11:00-20:00(入場は19:30まで)
POLA MUSEUM ANNEX
*東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口すぐ






津上みゆき先生によるアーティストトークが5/21(土)14:00~15:00に行われます。
風景に由来する作品をviewと名付けたのは1997年から。以来力強いストロークと軽快な色彩で独自の風景画を描き続ける津上先生の作品をお楽しみください。
私もぜひ行きたいと思っています!(K.)


2016年4月7日木曜日

「富岡鉄斎展」を観て。


皆さんのお待ちかね。教員による展覧会紹介です。

今回は古野恵美子先生のご案内で「富岡鉄斎展」を紹介しましょう。
古野先生は前回の由井先生と同様1年生を担当されます。以下先生のコメントから。



「 桜が満開ですね。

現在、兵庫県立美術館で富岡鉄斎展が開催中です。
生誕180年記念展ということで、1点だけを鑑賞するのとは異なり、作家の試みや意識の流れなど、生涯を通じての描く時の心持を想像しつつ鑑賞できる興味深い展覧会です。

先日、JR灘駅から歩いて行ってきました。

闊達自在な120点を超える作品の中で、特に印象的だったのは、
広い会場空間にどーんと並んでいた3組の屏風でした。

いずれも二曲一双、六曲一双といった2つで1組になる屏風の作品で、


オールオーバーな画面の「旧蝦夷風俗図」

旧蝦夷風俗図
   

山の威容、立ちこめる気配が濃密な「富士山図」、

富士山図

どこかモダンで遥かなる広大な空間の形が印象的な「妙義山図・泥八丁図」。    

上、妙義山図  下、泥八丁図
実はこの3点はそれぞれ616371歳の時の作。
鉄斎作品の中ではどちらかというと若い時代といわれる頃の作品で、飄々と自在な晩年の作品とはまた一味違う表現です。


60代から70歳が若い頃と言われる世界。今、描いている私たちにも心強いですね。
まだまだどんどん新しいことを試みてみるべし。そんなことをふと実感したひと時でもありました。

現在の展示は4/10()まで。かけ替えがあり後半は4/12()5/8()まで。(月曜休館)
ほとんどの作品がかけ替わるようです。見に行かれるときはご注意ください。

生誕180年記念 富岡鉄斎 ―近代への架け橋― 展
前期:~4/10()、後期:4/12()5/8() 月曜休館
兵庫県立美術館 


おまけ
一緒に見に行かれてはいかがでしょうか。小ぢんまりとした美術館ですが、こちらもお勧め。」

生誕110年記念 三岸節子展 ~私は燃えつづける~
現在開催中~5/15() 会期中無休
10001700
香雪美術館 (急御影駅から徒歩5)             (図版ともに古野恵美子先生より提供)


兵庫県立美術館はモランディ展は開催されたところですね。香雪美術館も阪急沿線で御影から近いところにあります。春を楽しみながら鑑賞と散策をお楽しみください。
古野先生ありがとうございました。(K.)