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2020年7月28日火曜日

スクーリング報告「洋画Ⅴ-8(構想)a」

前半6/20()21()  後半7/18()19()
F25号に「自由制作」   担当 相見節子

zoomによるスクーリング


この授業では皆さんの自由制作を、「発想」、「構想」、「制作」と、段階を踏んで整理しながら進めていただきます。1日目、学生の皆さんからの事前課題の発表、ついで教員からのコメントを受けて、エスキースからバリエーションを作ります。















新しくエスキースが決まればトレッシングペーパーを使ってキャンバスに構図を転写して制作に入ります。大きなキャンバスでの制作をスムーズに進めるための一つの方法です。

後半では途中講評を挟んでどんどん制作を進めます。終わりには意見交換を交えて合評会を持ちました。

以下はzoom授業に参加された皆さんの作品です。

Nさん

Nさん

Mさん

Sさん

Oさん

Oさん

Oさん

Mさん

Tさん

Oさん

Aさん

Tさん

Tさん


初めて担当した遠隔授業でした。直接画面の状態を見てお話しできない歯がゆさは残りますが、学生の皆さんの準備のおかげもあって、いいやりとりができたように思います。自宅で制作する習慣に繋がることを期待しています。お疲れ様でした。     相見

2020年7月17日金曜日

洋画Ⅲ-1a「塑造と油彩」スクーリング

 コロナ禍の中、梅雨に突入し各地で心が痛む水害が発生していますが皆さんお元気でしょうか。都市圏でも第二次コロナ感染拡大が心配される夏ですが、くれぐれも注意を怠らず勉強に励んでいただければと思います。
 研究室でもスクーリング授業や添削なども、三密をさける工夫をしつつ皆さんに支障がないようには努力はしてます。
ただ、いまだに安全とは言えず、通学も大学院の一部学生が申請し検温の後登校している状態ですが、8月いっぱいはまだまだ全学とも遠隔授業になりそうです。

 すでに皆さんには連絡が行っていると思いますが、7月より始まるスクーリングはzoom形式のみになるので不安もあると思いますが、一度アクセスしていただければあとは教員やSAの案内でなんとかはなるものです。
今回の「塑造と油彩」aも結構盛沢山の内容ですが、却って提出物の多い添削形式の提出よりも受講していただいたほうが楽かと思います。
 今後も引き続きzoom授業が続く可能性がないとは言えません、通常の対面に近い形式ですのでできる限り慣れていただければより効果的な学習ができるとおもいます。

注意していただきたいのは、パソコンが無い、インターネットができないなど、zoom受講が不可能な場合は必ず事務局へ相談をして下さい。自己都合のスケジュールの場合は無理ですが研究室で対応の方法を考えます。相談せずに受講もされない場合は自動的に不合格となりますので、届いた「受講案内」をしっかり読み留意しておきましょう。


【洋画Ⅲ-1a 塑造と油彩】

-zoomによる遠隔スクーリング報告-

前半:6月13日(土)-14日(日)

後半:7月11日(土)-12日(日)

担当:由井武人先生

■前半:まずはスケジュール説明と授業導入です。




zoom上での画面共有による事前課題の確認のあと…



今回はモデルなしでのスクーリングのため「美術解剖学」を念入りに行い、皆さんの知識を増やしていきます。割合詳しい内容でしたので、シラバス上の参考資料動画などでご覧ください。(まだ編集中ですが数日後には公開します)
結構ためになると思います。



 たっぷりと導入をした後、今回の目玉である事前送付された粘土を用いての立体クロッキーと描画クロッキーの説明です。
立体クロッキーは鏡の中の自分を見ながら行うのが困難なので、今回は事前課題のクロッキーをもとに行ってもらいました。




上は由井先生のサンプルです。一度参考にした事前課題から粘土で人体各部の部品を作り立体を作っていきます。その後もう一度その立体を描画してみることで、美術解剖学で学んだ人体のプロポーションや構造を確認してもらいます。



皆さん熱心に取り組んでくださったようで、徐々に人体への理解が深まっていきます。


こんなポーズは実際のモデルさんでは不可能ですので、zoomによる粘土クロッキーならではないでしょうか。これを行いながら人体らしさを覚えていくのかもしれませんね。
簡単な寸評と二日目のエスキース用の準備についての説明を終えて一日目が終了。

二日目はいよいよ後半に向け、各自鏡に映る自分の全身木炭デッサンエスキースです。




お一人の進捗状況ですが、構図やポーズ研究などとても熱心に取り組んでいただきうれしい限りです。


遠隔授業とはいえ、上記のような指導、やりとりを経て皆さんのエスキースが完成していきます。何よりうまく描けるよりも人体についての理解が深まっていくことが大切です。



 今回の目標は、人体を精細に描くよりも、キャンバスという平面に人体と室内空間という立体物をいかに油彩で表現していくか、ということにつきます。
つまり如何に立体を絵具の色彩を用いて表現するかという造形要素の勉強です。
 皆さんその意味ではしっかりとそのことを意識して頭を悩ませてくれたと思います。

■後半:
後半は事前配布資料を用いての小講義から始まります。


油彩ガイダンスと色彩や混色についてですが…
復習も含め、造形としての画面を扱う上で、ここでは

とっても大切な確認となります。



 上の油彩ガイダンスの後はひたすら描画ですね。




zoomによる教員とのやりとりや指導を経て、ひたすら最終日の完成へと向かいます。

■作例:





皆さん、一年次の自画像とは全く違い、構図や空間表現、色彩の配置など相当いろんなことを考えながら制作をしていただけたようです。モデルが準備できない遠隔授業でしたが、
それぞれが粘土クロッキーや美術解剖学を通し、立体である
人体を意識することで、着衣とはいえしっかりと人体という中身を意識した自画像全身像になっていると思います。

 皆さん慣れぬzoomによる遠隔授業にもかかわらずとても熱心に取り組んでいただきありがとうございました。
 担当の由井先生も今回のモデルがいない状態での初の塑造と油彩スクーリング、さまざまな工夫や授業準備などをしてくださり本当にご苦労さまでした。おかげで対面とは一味違う充実した四日間となっていたのではと思います。
 要は対面であれ遠隔授業であれ、人体や油彩による空間に関する知識を増やすだけではなく、目と手を動かしながら体で理解していくことが大切。その意味では貴重なスクーリングになったと思います。

 私たちもコロナ禍の緊急対応として、いままでは皆さんのご事情に合わせzoomと添削形式の授業を準備してきましたが、7月からはzoomスクーリングのみになります。
とはいえzoomによる集中した時間の方がより理解を深めていただけるとも思っております。
 スクーリングなので添削形式は決して増えませんが、今後も時代の流れによりこのようなzoom授業などが増えていくかもしれません。
受講前に届くIDとパスワードを用いてインターネットにアクセスしていただきさえすればそれほど難しくありません。未体験の方も是非積極的に参加していただければと思いました。(Y)