2016年9月12日月曜日

京都スクーリング報告

 暑い夏も一区切り、台風のシーズンとなり関東や東北、北海道などでは例年にない被害。
報道以外でも各地に爪痕を残していると思います。
被害に遭われた方たちには本当に心よりお見舞い申し上げます。

 7・8月に集中していたスクーリングも一休みといった感でしたが、9月に入りまだまだスクーリングは続きます。皆さん、スクーリングで得た糧をもとにしっかりと本題の自宅課題テキストに臨んでいただければと思います。
今日は先週行われた2年次該当京都スクーリング・コンポジションの報告が入りましたのでアップいたします。

《洋画Ⅳ-2 コンポジション》

9月2日(金)~4日(日)
担当:城野愛子先生・門川昭子先生


34名の方が参加され、合同で導入のあとは2教室に分かれて制作しました。

グループに分かれてモチーフ設営です。モチーフを組むのもコンポジションですね。 モチーフは3日間動かさず、毎日ちがうテーマで1日1枚制作します。 1日目のテーマは「グレーの発見」
1視点から描きます。明暗のバランスにも注目します。
補色関係の2色と白を混色してグレーを作ります。
夕方には合評します。 2日目のテーマは「マチエールと面の構成」

使う絵具は、茶系と白、黒のみ、しっかり混色します。

キュビズムを例に、多視点による構成を考えます。筆は使わず、ペインティングナイフで描きます。

モチーフも席も同じですが、1視点の見方から解放されます。
夕方には合評します。
こちらも合評です。 作品を紹介します。

モチーフをいろいろな方向から見て組み合わされています。躍動感のあるマチエールですね。


テーブル面を立ち上げることで画面の奥行きが減り、緊密度が増しています。色々な茶色が見えますね。


上からの視点が層になって重なっているように見えます。落ちついた茶色のバリエーションです。

パステルトーンと三角形の響きがきれいです。

茶色のバリエーションを豊富に使いながら、明暗のバランスもうまくつかまれています。迫力を感じる塗り込みです。

3日目のテーマは「色彩と形」

席を替わって新たな気持ちで制作します。視点も色彩も自由です。前2日の学びを生かし、自分で方向付けをする総仕上げの日です。

白いモチーフを見ながら、各自のイメージで色彩の豊かさを目指します。


最後に1人ずつ3点全部並べて合評します。




イーゼルの上段が3日目、下に置いたのが、同じ作者の1、2日目です。 目の前のモチーフを観察しながらも、視点や色彩をやわらかく解放していくことが可能だと、気付かれたように思います。 これからの制作でも、どんなモチーフやテーマであっても、絵画が色と形とマチエールの構成(コンポジション)でできていることを忘れずにいてください。 言い換えれば、モチーフやテーマが決まっただけで思いが伝わることはなく、色、形、材質感と筆触にこそ思いを乗せることができるのだと思います。 これからもがんばっていきましょう。(報告:城野先生)

※城野先生、門川先生ありがとうございました。毎日違う課題に向かうコンポジション、35名という大人数だったので指導の方も大変でしたね。おそらく2教室に分かれて講評を行うなど一度に全員が見える状態ではないので、先生のキャラクター・クラスのキャラクターなどそれぞれにバリエーションに富んだコンポジションだったのではないでしょうか。
 この課題はともかく写生描写1点張りの1年次に比べ、絵画の多様性を知るうえで大切な課題。受講生のみなさんは、何故こんな手順を踏むのか?といった疑問も持たれますが、やがて来る自由制作のうえで様々な気づきをもたらせてくれる課題です。是非1年次の目標、2年次の目標といった風にカリキュラムの意図をシラバスで確認してあらたに課題に臨んでいって下さいね。(Y)