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2018年6月22日金曜日

京都スクーリング3年次「人」の報告です。

4年卒制50号中間報告にひき続き、
つい先日まで行われた3年次スクーリング課題「人」の報告が富士篤美先生から届きましたのでお知らせします。

5月25~27日前半、6月15~17日後半

で、三年次「人」スクーリングを行いました。

三年次からは自由制作がはじまり、その手掛かりとして「人」をテーマに制作を進めていくスクーリングになります。
前半は絵の構想を練り、後半は下絵をもとにタブロー(本画)の制作を行います。
まずは前半。
取材をし、自身のテーマを探しながらアイデアを絵にして行きます。「
人」にそった作品制作ですが想いはそれぞれ。
人と風景の関係を描く方もいれば、人の内面や感情、あるいは、人の形そのものの造形性へ興味が向かう方もおられます。






描くと見ると考えは連動しています。描くことで自分の興味点を探っていきます。
 



写真からの取材だけにとどまらず一度絵に描いてみます。




取材成果の数々
        
            


 
エスキース段階ですから、タブローに向けて何が不足しているのか、どうしていくかの方向性をお話ししました。

キャンバスに絵具を塗ってしまえば絵はそれだけである程度できてしまいます。

しかし塗っただけで完成して良いのか?と疑問も湧いた方も多かったことでしょう。
情報が少ないとなんとなく塗っただけの絵になりかねませんから、エスキースの段階で情報が不足している点も探しておきたいものです。



ここから後半。タブロー制作です。

二週間ほどのインターバルがあり、その間ウズウズしておられた方も多かったのでしょう。
皆さんさっそくタブローの制作に取り掛かりました。









ミニ合評かな??
学生さん同士の意見交換も大事ですね。




合評会。
言葉にすることで、自分の絵の主役となる点の確認となればと思い今回はタイトルをつけてもらいました。
今回は「人」のテーマで制作していただきましたが、このテーマに限らず様々な制作において必要な制作手順かと思います。
作品を完成させることよりスクーリングでは自身の視点をみつけ、制作の下準備や情報不足をどう補って行くのかを学ぶことの方が大事かと思います。
特に「人」では取材の大切さを実感していただけたかと思います。
見ること(モチーフ探しとも言える)から制作を始める意識を持っていただけた
かと思います。


富士篤美先生。スクーリング報告ありがとうございました。
全員の集合作品はこれ以上大きくならないのですみません。

よおく見れば、なんとなくコミカルで人々の表情も豊か。
エスキースを重ねる事で、その中身をまた新たな視点でトリミングすると絵画が増幅してどんどん出来上がってきます。この勢いで次のテキスト課題も進めてみて下さい。
卒制を受講されている顔ぶれもちらと見えます。皆さんえらいなあ。(K.)