このブログを検索

2014年10月15日水曜日

4年次卒業制作100号中間合評会


 4年生の卒業制作も折り返しの地点に立ちました。8月までの前半9回を終えて、11月からは後半9回が行われます。今日は皆さんの自宅での制作の進展ぶりを中間合評会(自由参加)という形で披露していただきました。台風の影響で参加できなかった方もおられましたが、4年生の仲間達が現在どういう制作ぶりかを、このブログを通してご覧になってください。


合評前のひととき。皆ひさしぶり。


樹木を通して「再生」をテーマに。堂々と。

各自100号2枚がずらりと並ぶ。
身近な風景。東北の地、「蔵王」や「スケーター」を。俺は描くんだ!

こちらも、生活のなかで立ち止まったものを見つめる。


古い株。来し方、行く末を描きながら考える?

教員から一言。二言。三言。あとでまとめて。(スイマセン。まとめられません)

        
中原先生。制作はまだこれからです。
後半何をすればいいのかと聞かれた方もおられましたけれど、キャンバスに絵の具を全面置いた状態が今回という方が大半です。
塗るという行為と描くという行為は全く違う意味を持ちますね。描く過程では、上手くいかなくて、今までやってきたことが、急に色あせてみえたり、失敗したと落ち込んだり。失望したり不安になったり、あげく消してみたり、塗り重ねて覆ってみたり。しかし洋画ではマイナスだと思われる行為もプラスに転化することが往々にしてあります。

100号という大きさが皆さんに向かう期待と圧迫感もあるかもしれません。
今回はその意味で皆さんの自室から外に出されて、他の作品と並べたことだけでも、自分に客観的に返ってきた何かがあったと思います。
なかなか云う事をきいてくれないのが絵画というものです。画面の中で迷うのがいやだという方もいて、描く手法を順序立てるという方法もありますが、あの白いキャンバスの中で散々迷ってみるのもとても意味のあることです。考えてもみて下さい。極端にいえば、たったあれだけの四角い画面のなかで、人生をかけて格闘してきたのが絵描きでした。過去にもきっと未来にも。そういう経験に挑戦されているのが今の皆さんです。とても崇高なことに私は思えます。
では次回までお元気で。楽しみにしております。(K.)