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2018年8月23日木曜日

一年次スクーリング報告(東京・京都)

 小林先生から一年次人体油彩Ⅰの東京スクーリング報告が入りました。続いて西垣先生から人体油彩Ⅰの京都スクーリング前半の報告が入りました。
今年入学された学生の皆さん、牛骨鉛筆、石膏木炭、静物木炭、静物油彩と受講し、もう早や人体油彩へこられた様子です。とても早くて驚きます!
 頼もしい限りですが、テキストも同じスピードで進んでいると嬉しいですが…。
きっと、たくさん提出してくれているので大丈夫だと思いますが。
なんと言っても、テキストが通信教育の要、そのことを忘れずにお願いしま~す。

では、せっかくの東京と京都の同じスクーリング、ほんの一部京都と並べながら、小林先生の報告をご覧ください。

洋画Ⅱ-2-a「人体油彩1」


期間:前半7月27日(金)~29日(日)
   後半8月10日(金)~12日(日)
担当:小林良一先生(2日目+山本努先生)

(京都はちなみに前半だけですが10日~12日西垣肇也樹先生と藤部恭代先生でした。)

前半:
727日              担当教員  小林良一

前半の3日間は木炭によるデッサンです。

初日の今日は午前中、クロッキーを行ないます。10分の比較的長いポーズから始めて段々と短い時間にしていきます。

前半だけ東京と京都を並べてみましょう!

人体の動きを短時間で捉えることを目的とします。枚数を多く描いていくうちに硬さがとれてきて、いい感じに人の姿が写しとられていきます。まずはたくさん描いてみることです。23分のポーズになると描いている最中には、良し悪しの判断はできないくらいになりますが、後日見返してみると意外に描けていたなという楽しみもあります。



午後からは固定のポーズで木炭によるデッサンです。木炭という描画材料にまだそんなに馴染んでいない学生もけっこういますが、あまり怖がらずに木炭を載せていっても大丈夫です。描いたり、消したり、押さえたりしながらのうちに調子の幅が出てきます。



728

木炭デッサンの2日目です。前日に描いた自分のデッサンがどういう状態にあるかを客観的に見ようとする姿勢が大事です。特に朝の時間帯は形を修正していくのにふさわしい時間だと思います。違っていると思ったら迷わずに直していく、その繰り返しがデッサンです。




2日目がたっぷりとモデルさんと向き合える時間となるはずでしたが、台風の接近により暴風警報が発令されたため午後はやむなく休講になってしまいました。
中学や高校なら学生は休講を喜ぶでしょうが、通信に来ている皆さんは残念そうでした。


皆さんがお帰りになったあとの教室の風景です。

729

3日目、木炭デッサンの最終日。本来は午前中で制作は終了の予定でしたが、前日の休講の分、午後も3ポーズを追加して制作を行なうことに変更しました。
結果3日目も充分な制作になったかと思います。





人体を描くということが、なぜ絵画の基礎の学習となっているのかが体感できたのではないでしょうか。








2時間程度の講評会を終えて、2日目に休講のため出来なかったキャンバス張りについてのミニレクチャーです。(下は京都前半の様子、京都は後半はまだなのでここまでです。)




各自F20号のキャンバスは自宅で張り、後半の油彩制作に持参するということで、キャンバス張りの要点を説明しながらの実演です。

後半の油彩制作への意欲が感じられるような前半デッサンの最終日でした。

後半:
810

モデルさんのポーズを決めてから、少なくても3か所からクロッキーをして、自分が描きたいと思う場所を探していきます。



 場所が決まったらイーゼルを立て、F20号のキャンバスと同じ比率の紙にエスキースをします。構図や背景をどうしていこうかなど、プランを練ります。



油絵具による制作の始まりかたは、経験によって違ってきますが、初めは自分で思う以上に大胆に色を使っていっていいでしょう。




1日の制作の終わりに壁にかけて眺めてみます。遠くにおいて見ることはけっこう大事なことで、小さな発見があり、翌日の制作の目標も見えてきます。



811日              担当教員  小林良一・山本努

1日目の制作ではシッカチーフ(乾燥剤)を使用したので、画面はほとんど乾いていてどんどん絵具が重ねていける状態です。しかし朝はまず形や構図の修正など冷静な状態から制作に臨んでいただきたいと思います。



徐々に絵具が載っていって複雑な色味が現われてきます。重なることや混色の多様さが油絵具の魅力です。肌で感じてください。
2日目の終わりも壁に掛けて見ます。短い時間ですが中間講評も行ないます。最終日である明日になにをすべきか明確にできるようコメントします。



812

制作は午前中のみとなりますが、急に仕上げようと細部を描いたりするのではなく、最後まで人体の姿が自然であるかどうか、そして画面の構造がしっかりしていくという方向で取り組んでいって欲しいと思います。





講評の風景と皆さんの作品です。
26名のクラスでしたので、講評はけっこう長時間におよびましたが、絵画に対しての真摯な姿勢が感じられる時間になったと思います。





夏の後半のこの時期のスクーリングでは、学生が続けて受講している場合が多いのでアトリエ(教室)がとても芸術を語るにふさわしい雰囲気になっていると思いました。おそらく普段の制作よりチャレンジをしたという感覚をもった学生が多かったのではないかと思っています。

※小林先生、受講生の皆さんお疲れさまでした。
 スクーリングを重ねる度に、画学生らしく熱を帯びてくるようですね。おまけに、目の前には生身のモデルさんが居て、どこか無機質なモチーフとは違い力が入ったことと思います。充実した仲間との時間を大切にし、冷めやらぬうちに自宅での課題のテキスト科目に手を出せば、より一層効果的だと思います。
 以前一年次業務担当の由井先生も語っておられましたが、「鉄は熱いうちに打て!」 の言葉通り必ず良い進捗がみられます。
 時間が経つごとに、日常に紛れすっかり元に戻ってしまうことが多いです。ブログを見られた方は、何倍も成長するチャンスだと思い手を動かしてみて下さい。
きっとそれが先々のためになることでしょう。(Y)