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2021年11月23日火曜日

洋画Ⅳ−2 コンポジション

 二年次スクーリング課題コンポジションを受講された皆さん、お疲れ様でした。

ここでは、2日間という限られた短い時間でありますがF15号サイズの作品を2点完成させていきます。

最初に、こちらからの制作説明を受けたとき、本当にそんなことできるのだろうかと不安に感じた方もおられたようですが、2日目4時からの合評会の時は、それぞれが密度の濃い作品2点を堂々と並べることができました。今後の独自表現に繋げる大きなヒントを習得することができたのではないでしょうか。

 

1日目 「キュビズム」をテーマにした制作

 絵画の構成的な要素をキュビズムから学びます。

 最初は、対象となるモチーフを1つの視点から描き、次第に多視点から観た形を加え、造形としてのバランスを考え描いていきます。

今までにはなかった造形意識を持つことができたのではないでしょうか。

 

2日目 「フォビズム」をテーマにした制作

 色彩の美しさを強調した造形の魅力について考え学びます。

 1日目では、造形要素となる形や明度バランス、マチエールといったことを主に考え制作しましたが、ここでは更に色彩という要素を加え自由に表現していきます。1日目は、ペインティングナイフのみの使用や補色混色によるグレーで描くといった制約がありましたが、一気に解放されたような気持ちになり、固有色にとらわれること無く思い切った色使いができたと思います。また、重要な造形要素となる色彩への意識もより高めることができたのではないでしょうか。

 

今回のスクーリングは、以前から比べコロナも少しおさまっているようでありましたが、まだまだ気持ち的には落ち着かない状況の中でありました。しかし、このような中でこそ得たことはより強く自分のものにすることができたのではないでしょうか。また、2日間の皆さんの真剣な眼差しと確かな何かを学ぼうとする強い姿勢がとても印象的で素晴らしく感じました。

是非、今後の制作に生かして下さい。

                    スクーリング担当 一居孝明


以下スクーリングの様子です。