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2018年7月27日金曜日

修了生のご活躍

明日から愈々卒業制作の2回目のスクーリングが始まります。

でも台風12号でしたっけ? 

この週末に上陸との予報です。

7月初めのスクーリングを思い浮かべました。あの時は大変でしたから…。

西日本の災害の爪痕が大きく残っているさなか、台風が怖いです。

皆様もくれぐれもお大事に。お気をつけてください。

さて今日は「修了生のご活躍」の紹介です。

2015年度生の杉森康彦さんと2016年度生の増田正昭さんの個展です。

どちらも7月の展覧会紹介でお知らせしましたね。

杉森さんの展覧会は終了しましたが、全33基ある祇園祭の山鉾の丁度半分の17基の制作中間発表と題された展覧会でした。

ではその模様から。

会場は京都芸術高校。京阪宇治線の黄檗駅下車。徒歩5分の静かな場所です。
「黄檗(おうばく)」という場所はその昔、黄檗山萬福寺の開祖隠元禅師で有名な中国の禅宗寺で唐風?というのか、何か泰然とした空気が感じられます。
普茶料理もおいしいですし、宇治の手前でちょっと途中下車。というのもいいですよ。

さてここで、祇園祭33年計画中間発表展が行われました。
杉森さんはこの高校の卒業生で、いわば錦を飾っての里帰りでしょうか。


橋弁慶山  2010年


会場風景



新聞社のインタビューを受けています!

浴衣姿が杉森さん


左長刀鉾 右、綾傘鉾

右の綾傘鉾の棒振り囃子と踊りというのを今年初めて「先の祭り」で見ました。
この絵の中央の若衆が、一人長い棒を振りまくり、踊りを披露するのですが
これが中々見もので、見ていた私たちも汗だく。


会場では京都芸術高校の学生たちも熱心に見ていましたよ。
先輩(杉森さんのこと)やるじゃない! 




こちらはもう一つの会場。
四条新町下がるの呉服店「小泉」にて。院生たちと。


さてもう一つは増田正昭さんの個展です

増田さんは、2016年度修了生。
改めて今回の初個展で増田さんが被爆者2世のお一人と知りました。
8月になるとヒロシマ・ナガサキが私たち日本人には異口同音に声に出ます。

今回のテーマはヒロシマでした。




           

              作品「語り継いでください」







小さなキャンバスに、一様に被爆者のみなさんの肖像が並べられていました。
その方達のメッセージもパネルに載せられています。

今までの増田さんの作品と異なり、静かで淡々とした語り口です。

今までというのは、
増田さんの作品が一貫してヌードをテーマに描かれていたものでしたから…。

大学院2年時に脳梗塞で倒れられて、リハビリ。それでも院修了前には自画像を描かれて無事に修了。大変でしたね。

その経験が新たな出発へと向かわせたのかもしれません。


1階には御得意の女性ヌード作品も展示されていました。


右が増田さん。


中央奥には大学院の同級生の顔が見えます。
城野先生、相見先生もちらり。
皆さん遠い所を来て下さったのですね。

修了生のお二人を通して、夫々が心に秘めたテーマを胸に、
熱い想いが伝わる展覧会でした。

増田さんの個展は今週日曜日29日まで、
京都御所蛤御門まえ。
ギャラリーCreate 洛にて。
ぜひいらして下さい。( K.)