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2014年12月10日水曜日

京都スクーリング報告

洋画Ⅳ-2  【コンポジション】


11月28日(金)~30日(日)  担当:長谷川宏美先生

上記の3日間、紅葉の残る京都にてスクーリング「コンポジション」が開催されました。受講者は15名でした。

1日目のテーマはグレーの発見です。補色混色で作ったグレーを用いて油彩制作をします。明度幅と色味の違うグレーを使って画面を構成していきます。


2日目のテーマはマチエールと面の構成です。茶系絵の具、白、黒とペインティングナイフを用いて描きます。ここでは、一視点からのみの観察ではなく、形の連続性、多面性、多視点を取り入れ画面構成してみます。絵の具がどんどん厚く重ねられていきます。


2日目の制作終了後の寸評。1日1枚の制作も2日目を向かえ、皆さん慣れてこられた様子。15人の様々な視点が並べられました。


3日目。テーマは色彩と形。構成も自由、色彩も自由。自由って意外に難しい。


個々に、色彩のテーマ、キーワードを決定し制作していきます。


主体になる色彩を決めています。「青と黄」


合評会。3日間で3枚描いた成果の発表です。明暗、マチエールと面の構成、色彩。造形要素を3つに分節してのアプローチです。自身で出来たこと、出来なかったこと、発見したこと、全体の感想を発表していただきました。


1日で1枚の油彩制作は、今回初めての体験でした。学生の皆さんお疲れさまでした。




同じモチーフを用いても、造形要素を分節し、視点を変えて描いていくと、こんなに絵画空間は豊かでいろんな可能性を秘めているものか、と私自身も実感します。



これから3年次課題に突入される方、2年次課題が残っている方も、描くことは造形していくことと、自信を持って追求してほしいです。

(報告:長谷川先生


 本当にそうですね。上の五点の写真はそれぞれ1人の方が描いた三点ずつの作品を並べたもの。同じモチーフなのに一枚ごとに目標値を変えるとこうまで違った絵ができるのは課題とはいえ驚きですね。つまり、受講生の皆さんは描き方で如何様にも表現が変わることを体験されたわけですね。
 蛇足でしょうが、受講生の方はいきなり自分の好みに戻るのではなく、どの表現が自分の感じたことを一番訴えかけているかを考えることも、今後にとって大切な勉強だと思います。忘れないようにしてくださいね。
しかし、一日で一枚描けるということは目からうろこだったでしたね!
長谷川先生、受講生の皆さんお疲れさまでした。(Y)