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2014年3月19日水曜日

春の顔見世ー展覧会が目白押し!


吹く風も春めいて暖かくなってきました。
もうすぐ桜が開花しますね。お花見もよいのですけれど、展覧会も満開?です。
心の栄養を取りに外へ出かけませんか?
東京、京都、大阪の展覧会をいくつかをお知らせします。



 *「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」展(上)
2014年3月30日まで
原美術館(東京品川区)
会期が残り少なくなりました。ベルギーの現代美術家ボレマンスの絵画30点余りを展示。原美術館の閑静で自然光の美しい会場での展示は、ボレマンスの希望とか。
具象絵画ではあるが、画面は意味をもたらさない不可思議さと暗示に満ち、見るものの解釈に委ねられるようです。



*「ラファエル前派」展
2014年4月6日まで。
*「アンディ•ウオーホル」展
2014年5月6日まで。
いずれも森美術館(東京六本木)
前者は森アーツセンターギャラリー。後者は森アートミュージアムにて。


            ジョン•エザレット•ミレイ『オフィーリア』部分

テート美術館の名品72点がゆったりと展示され、解説も丁寧で見やすい内容。
なんといっても色彩が美しい。角から角までに湛然な描写には敬服します。しかし少しも息苦しくありません。19世紀半ば英国のアートに旋風を起こした絵画群。それを描いた画家たちもスキャンダラスな三角関係で、華麗な女性モデルたちの美の競演にもご注目。

アンディ•ウォーホルの作品に圧倒されます。


ラファエル前派とアンディ•ウォーホル展が森美術館で同時に見られるなんて(勿論別料金)ラッキー。この取り合わせが面白いですね。
ウォーホル展では館内にかつて彼が使っていたファクトリーがイメージ再現されていてが等身大のウォーホルに出会える楽しさもあります。それにしても作品量が半端ではない多さとその展開力のすごさに圧倒されます。彼のコメントも魅力的。「将来誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう。」などなど。作品もさながらコメントにも眼から鱗。
ビジネスアートなる言葉も彼が最初とか。ともかく新たな発見と意外性に打ちのめされる事請け合います。





*「春の顔見世」展
2014年3/27-4/23
京都造形芸術大学ギャルリーオーブ
本学美術工芸学科全教員の展覧会です。タイトルに相応しく、私たち教員の様々な表現をぜひお楽しみください。




*「こども展」
2014年4月19日ー6月29日
森アーツセンターギャラリー(東京六本木)
モデルは可愛い子供ばかり。モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソによる名品。
オルセー美術館とオランジェリー美術館の支援のもと、およそ2/3が日本初公開の90点の子供の肖像画展。





*「バルチュス展」
2014年4/19-6/22
東京都美術館(東京上野)
2014年7/5-9/7
京都市美術館(京都岡崎)

バルチュス没後初めての日本での大回顧展。バルチュスの奥さんの節子さんは京都のご出身です。私は芸大学生時代に京都市美術館で初めてバルチュス展を見ました。バルチュス氏は京都市美術館の自然光の入る大陳列室を見て、ここで展示したいと希望され、展覧会実現の運びとなったと聞いています。

*「アンドレアス•グルスキー展」
2014年21/-5/11
国立国際美術館(大阪中之島)
2014年7/3-9/16
国立新美術館(東京六本木)

「ドイツの現代写真を代表する写真家、アンドレアス・グルスキー(1955年-)による日本初の個展を開催します。ドイツ写真の伝統から出発したグルスキーは、プリントの大型化をリードし、またデジタル化が進んだ現代社会に相応しい、すべてが等価に広がる独特の視覚世界を構築し、国際的な注目を集めてきました。
本展覧会には、1980年代の初期作品に始まり、《99セント》(1999年)、《ライン川Ⅱ》(1999年)、《シカゴ商品取引所Ⅲ》(1999年)、《F1ピットストップⅣ》(2007年)、《ピョンヤンⅠ》(2007年)、日本で撮影した《東京証券取引所》(1990年)や《カミオカンデ》(2007年)といった代表作から、最新作《カタール》(2012年)にいたるまで、グルスキー自身が厳選した約50点の作品が一堂に会します。衛星からの画像を基にした「オーシャン」シリーズ(2010年)や、川面を写す「バンコク」シリーズ(2011年)など、その作品は近年ますますコンセプチュアルな様相を強めています。同時に、まるで抽象絵画のような写真は、写真を使った画家とも言えるグルスキーが開拓した新たな境地を伝えています。」(国立国際美術館のサイトより)


学生の皆さん、外出時には学生証をお忘れなくね。(K.)