京都市美術館では、現在「ルーブル美術館展」と「マグリット展」が開催されています。ついこの間、空調装置の故障で「マグリット展」が一時クローズされましたが、現在復旧してオープンになりました。かくいう私はクローズされたその日に出かけて、マグリットを見られなかった残念組。その代わりにルーブルはゆっくり鑑賞してきました。
ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
京都市美術館 6月16日(火)~9月27日(日)
17世紀オランダ絵画を代表するフェルメールの円熟期の傑作、《天文学者》は、日本初公開。本学大学院で教えていただいている青木敏郎先生はフェルメールの模写を若い頃熱心に研究されました。先生曰く、「これはすごいよ。よく見てきなさい。画家の空間把握とその筆致 は見事です。」と。
私も人の頭越しに見てきました。
意外と小さい絵です。フェルメールですものね。
う〜ん。
フェルメールってそう沢山みたわけではないですが、私のなかでインプットされているものはどれも硬質な、それでいて透明感のあるガッチリ絵画というイメージがありました。
今回何か違うイメージです。
地球儀より上部の絵画空間が、なんだか薄ーい感じ。
でも、絵画下部の布や衣服がたっぷりの質感で、これはフェルメール独特の感じです。
薄く平たく感じたのはなんでだろう。ちょっとぼやけて見えたのは私の視力のせいか。人が多かった故か。
ともかく他にも沢山見応えのある作品に出会いました。シャルダンも、ティティツィアーノもよかったなあ。
ふとした日常の老若男女の様々な営みが描かれた「風俗画」というテーマを皆さんはどのようにご覧になりますか?
この秋再び、フェルメールの「水差しを持つ女」が京都市美術館で10月に見られます。これも日本初公開だそうです。お楽しみに。
さて標記の50周年「関西国展」が同じ京都市美術館で開催されます。
50周年公募「関西国展」
京都市美術館 2015/8/12(水)〜8/23(日)
第50回を迎える公募展国展の関西展ですね。本学教員で、国展会員の門川昭子先生が出展されています。卒業生も何人か入選されているのではないでしょうか。
夏から秋にかけて各公募展の開催が始まりますね。皆さんの挑戦と先生方のご活躍を楽しみにしています。
その国展会員のお一人長谷川先生の二人展が京都で行われます。
大森 啓・長谷川宏美 二人展
2015.8/18(火)~8/23(日)12:00~19:00(最終日17:00)
ギャラリーヒルゲート1F・2F
京都市中京区寺町参上上がる天性寺前町075-231-3702
長谷川先生は国展会員のご主人大森 啓さんとの二人展です。
今までにもブログでは何回かお知らせしていますが、ご夫婦で同じ絵画の道を歩んでおられます。しかし表現されているのは全く別の世界。ぜひ会場でお二人の制作の秘密を探られては如何でしょうか。また展覧会が始まりましたら、作品をブログアップしてご紹介しましょう。(K.)