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2021年9月30日木曜日

代官山でのグループ展です。

この情報ではちょっと見えないかも!

オガワミチ
北村こう
イチダカズミ
岩田悦子
かわむらともこ
Ogata Michiko
長谷川正美

関西関東MIXED
Style'16+

2021
Nov.24〜29
12〜18pm

Gallery
子の星


0364165919


卒業生展覧会のお知らせ。

 広島在住、作谷美菜さんの個展です。

展覧会タイトル「うしろに少し透明なところ」

2021/11/2(tue)〜7(sun)

11〜18時(最終日16)


牡蠣を食べるたびを企画して、お好み焼きも食べる計画を立てて、
是非 お出かけください。


大学院4スクーリング報告

 夏が終わり大学院も4回目のスクーリングとなりました。

 この時期、M2は修了制作と制作研究ノートに向かい、M1は自身の研究と展覧会の実施に向けて話し合いを重ね、その準備をしています。その様子をご報告します。













作品の全貌は見えませんが皆さんそれぞれに個性が滲んでます。

 さて、次回M1は展覧会があります。スクーリング前日にギャラリーへの搬入展示があり、スクーリングでは50号④の講評、展覧会場でのドローイングや10号作品の講評があります。またスクーリング2日目にはM2生の中間発表のお手伝いやオーディエンスとしての参加もあります。








ZOOMでの受講生が今回1名おられました。
教室風景と遠隔授業受講者の手元を撮影しています。


 M2は修了制作の継続と中間発表です。個人のレジュメや発表用のパワーポイントなどを作っておいて下さい。今回のスクーリングで担当教員から指摘のあった箇所を修正追記して草稿2.5を持参して下さい。完成はこのスクーリングの後になります。

 先のことばかり考えても手が動かないと時間だけが経ちます。まずは健康に気をつけ、大事な時間をお過ごし下さい。では次回10月スクーリングで。


2021年9月27日月曜日

M1 九人会

大学院1年生によるグループ展覧会のお知らせです。

現在大学院1年次に在籍中の皆さんで授業の一環としてグループ展を行います。場所は中京区のギャラリーa。期間は10月30日(土)〜10月31日(日)の二日間開催になります。ぜひご高覧くださいませ。








2021年9月25日土曜日

京都スクーリング報告

 またまた二年次配当スクーリングの報告です。

洋画の二年次といえば写実描写を通し、画面造形とはどんなものかを学んでいきます。今回担当された由井武人先生から報告をいただきましたので順を追ってみていきましょう。


【洋画Ⅳ-1】静物油彩2-

コラージュからの絵画制作


前半:8月28日・29日
後半:9月4日、5日

担当:由井武人先生


 こんにちは。今回 (静物油彩2-構成) のスクーリングを担当した由井武人です。このスクーリング科目では、前半で印刷物などを使ってコラージュを制作し、後半にはそれをエスキースとして油彩で描写します。ではなぜコラージュをするのでしょう?

テキスト科目でもスクーリング科目でも、二年次の課題の大きな目的は「観察」や「描写」にとどまらず「構成」という造形要素を学ぶことにあります。1年次が遠近法や明暗法などのルネサンスの時代だったとすれば、いよいよセザンヌやピカソやマチスのいる近代の造形という領域に足をふみ入れたとも言えます。美術史上もっとも劇的に絵画が動いたこの時代に学ぶことは多く、3年次以降の制作につなげていくためにもとても重要な段階にあたります。

 

◆前半

まずは事前課題で持ってきた印刷物などのコラージュ素材を机の上に出してみます。この時点で、他の人のものも見てみると面白い発見がありました。

 Nさんの素材:よく見ると丸いものばかりを集めています。


 Tさんの素材:こちらは動物や植物などの有機的なフォルムと、ナチュラルな落ち着いた色調のものが多いですね。



Iさんの素材:こちらは白っぽいペールトーンがほとんどです。


Sさんの素材:こちらは少し黒っぽいダークトーンで揃っています。


無意識かもしれませんが、素材を選ぶところから制作が始まっていて、その時点でそれぞれの個性や感性が反映されていることが分かります。個性や感性は、意識していないときほど自然に出てくるものかもしれませんね。

 参考作品などをスライドで見ながら導入の説明を聞いた後、とにかく一度コラージュをやってみます。モチーフが目の前にあってそれを描写していた一年次の時とは少し勝手がちがいます。「何を基準に配置したらいいのだろう?」「何が正解なのだろう?」「何を目指したらいいのだろう?」みなさんの頭の中にたくさんの「?」マークが浮かんでいるのが分かります。

 それではここで一つなぞなぞです。

Q:1年次の課題には必ずあって、2年次のこの課題にないものは何でしょう?

 制作の様子を見ながらみなさんも考えてみてください。

 ローラーでの制作風景:


写真だけだとイメージがわきにくかったので、下地に絵具で色を重ねたり線をひいたりしてみました。色や線、形がきっかけとなって写真のコラージュが進めやすくなりましたね。

 Tさん制作風景:

「猫の冒険」というタイトルをつけることでイメージをつくるきっかけにしました。じっさいに飼っている猫なので思い入れもあります。


 Nさん制作風景:ラーメン鉢の丸い形と曲線のリズムで画面を構成してみることにしました。


二色刷り、ネガポジ反転:

コピー機の機能を使って二色刷りや、ネガポジ反転を試されました。色が変わるだけで不思議なイメージになりますね!

 コラージュ制作風景:


コラージュ完成、合評:

2日目、コラージュの完成です。色や形のリズムなども考えながらしっかりと構成されています。


 ところで、なぞなぞの答えは何だったのでしょう?

答えは、A: 重力です。天地と言ってもいいかもしれません。

 このスクーリング科目を一人のアーティストに例えるなら、抽象絵画の父と呼ばれるカンディンスキーの名があげられるかもしれません。ある日アトリエに帰ってきたカンディンスキーは「内的な光に輝いて言いようもなく美しい絵」を見つけます。近づいてよく見るとそれは逆さまに置いてあった自身の絵でした。しかし対象として絵に何が描かれているかが分かったとたんその美しさが消え去ってしまうように感じたと言います。

このコラージュ課題のコツは、机の周りをぐるぐると回ったり天地をひっくり返したりしながら、対象が何なのかをいったん忘れて画面の構成やバランスを確認することです。

 前半のうちにコラージュをトリミングして、後半までにキャンバスに下絵を写し取っておきます。


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◆後半

 後半の油彩では前半のコラージュをモチーフとして丁寧に描写していきます。2日で本当に完成できるのかと思われるかもしれませんが、じつはけっこう出来ます!

なぜなら、前半のうちに色や形、構図など絵画としての造形がほぼ完成しているからです。あとはそれを油絵具でどのように表現するかという試みです。基本的には筆で描写していくのですが、質感や素材によっては道具や技法をいろいろと工夫してみるのもいいと思います。

 スパッタリング:コラージュの砂状の素材をスパッタリングで表現されています。なかなか加減がむずかしいですが、だんだんコツをつかんできました。

ステンシル:マンガなどのスクリーントーンを表現するために、スポンジやラップで工夫してみました。形の際をシャープにするために、画用紙で型をつくってポンポンと絵具をのせていきます。筆で輪郭を描くのとはまたちがう印象になりますね。

Iさん描写アップ:全体にベースの色をのせたあと、緻密に筆で描き込んでいき密度を上げます。この時も、画面全体を見ながら粗密対比のバランスなどを確認します。



 油彩制作風景:



完成作品:


 コラージュですでに色や形、構図について試行錯誤しているので、油彩で丁寧に描写していくだけでも1年次の時とはまたちがう造形性が作品に見てとれるかと思います。

コラージュという技法が大事なわけではなく、ピカソやマチスやカンディンスキーなど近代の巨匠たちが実践した「絵画とはどういう造形要素で成立し得るのか」ということを二年次で体験しておくことはその後の自由制作を大きく左右すると思います。

課題どうしのつながりを意識して、ぜひ今後の制作に活かしていってください!(報告:由井先生)

◆◆◆

静物油彩なのに、写真のコラージュをエスキースに絵を描く?不思議に思う方もおられるでしょうが、写真があふれる現代では通常の手法のひとつになっています。勿論静物を前に画面上で自由に構成する考え方から来ていますが…

中には静物なのに「猫」まで登場していましたね。どうしても描きたかったのでしょうね。静物からはずれますが他のスクーリングでもままあることです。他にも狸の置物やシーサーがあったので「猫」を置物として考えたという課題解釈かもしれせん。

ともかく頑張ってやっておられたので多少の勘違いは問題ありませんが、仕上がりの画面から主題の猫を除いたらどんな形や色が欲しかったかを考えてみるのも勉強になり面白かったのではと思います。

(もちろん静物画という意図があるので勝手に解釈し動物でも風景でも良いという訳ではありませんので、今後受講される方は静物による構成ということを意識して下さい。)

(Y)



2021年9月22日水曜日

第14回 MARBLE展 のお知らせ。

 洋画ブログでご紹介する展覧会が目白押しです。

この度は

第14回 MARBLE展 のお知らせになります。

14回目ということは5歳の時に出品し始めた人がもう20歳。


みなさんの力作も見られます。
王子動物園の前です。
天気の良い秋の一日ぶらぶら散策。
いかがでしょうか。




2021年9月21日火曜日

外苑キャンパス展のご案内

 九月に入り一気に秋かと思いきや京都では30度を超える暑さに夏が蘇る。

なんて感じで、今日9月21日も中秋の名月というのに外を歩くと汗ばむ1日でした。

とはいえ芸術の秋、またまた展覧会のご案内です。

東京での卒業制作が受講できるようになりその時からの卒業制、いやそればかりか関東方面の卒業生がいよいよグループ展を企画し始めました。

第1回外苑キャンパス展



横浜市民ギャラリーです。10月ですので社会状況の改善は若干あるかと思いますがみなさんお気をつけてご高覧ください。


2021年9月16日木曜日

トロンプルイユってご存知ですか? 大阪学舎の講座をご案内しています。

 みなさんトロンプルイユって聞いたことありますか?

古くから絵画の中で盛んに使われた技法の一つです。ローマ時代の邸宅の壁に噴水や緑の植物、そこに集まる鳥などが生き生きと描かれ人の心癒しました。

「だまし絵」とも呼ばれて今でもたくさんの絵画や装飾として制作されています。「だまし絵」ですからそっくりに描く技術が必要です。正確な観察描写。そうです洋画コースで重要な見て描くこと。そして技術上達が将来の制作に役立地ますね。しかも単位も取れてしまう、一挙両得!

トロンプルイユ!! アクリル絵の具の活用術

10月5日(火)から隔週で5回。11月30日まで。

ご担当は一居先生。得意のスズメが何羽登場するでしょうか。

みなさんこぞってご参加を!

展覧会のお知らせ。藤野晃久・藤乃智求 二人展 KACHO

 卒業生からのご案内です。


藤野晃久・藤乃智求 二人展 KACHO  Flowers - Birds

グループ展も個展もたけなわです。

こんな状況でも芸術は人の心を救います。

2021年9月13日月曜日

京都二年次スクーリング

 洋画コースでは2年次になると自宅課題のテキストとスクーリングで2つの風景課題を行います。テキストではデッサンと油彩ですが、スクーリングでは2日間でボールペンのスケッチと水彩画の2枚を描きます。ボールペンでスケッチ?というと難しそうに感じますが、実はこれが洋画の技術向上ポイントなのです。つい先ごろ京都で行われた風景スクーリングの様子をご紹介しましょう。

洋画Ⅲ-2K2「風景を描く」

9月4日・5日
担当:山河全

京都も緊急事態宣言が発令され予定していた植物園が休園のため急遽大学構内でのスクーリングへと変更されました。

それでも結構広い構内ですので描く場所は人それぞれ…コロナ禍ですので教室は一人一机で間隔を取って…

まずは授業説明と小講義で風景の歴史や魅力を学び、自分の目標とする風景の場所を探します。


事前課題で選び方の助言を受けつつボールペンに挑戦。


皆さんいそれぞれに場所を選び自分の風景に挑みます。


場所決めやスケッチに慣れた方もおられます。


難しそうな場所でも頑張れば次第にできてきます。


感想と寸評で明日に備えます。


少し小さいですが、皆さんの一日の成果をみてみましょう。
実は場所探しやラフスケッチの構図の工夫を除くと、ほぼ
3時間足らずのスケッチ結果です。


風景経験の差こそありますが、皆さんボールペンでのスケッチは初めてのはず。雨交じりの短時間にも関わらずしっかりと形から逃げず奥行きの表現を目指してくれました。

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さて2日目の水彩画はどうでしょうか?


簡単な復習を交え、今日使う透明水彩絵具の水加減や混色のアドバイスを受け新たな一枚で水彩画に臨みます。


昨日とはうって変わり晴れで、皆さん光線の選び方や
暑さとの闘いもありました。


それでも熱心にラフで確認したり混色をして自分の
風景水彩表現に挑みます。


制作時間は1日目よりは少しだけ長めでしたが…合評です。


2日目は前日とほぼ同じ場所、観るのに慣れてきたとは言
え、暑いうえ光線は違い、新たに形を取る段階から始める
水彩画、混色や水加減も難しいので仕上がりに満足できな
くても、本当によく頑張られ立派なものだと思いました。

風景が好きになりこのペースで続けるならば必ず短期間で
相当うまくなります。とは言え毎日描くのは困難ですね。
ただ、今回皆さんが思っている以上に吸収した成果が見ら
れますので学んだことを忘れず、風景スケッチを楽しんで
いただければ風景のみならず力がつきます。自信を持って
いただいて良いと思いますので更なる研鑽に期待します。

(報告:Y)