洋画コースでは2年次になると自宅課題のテキストとスクーリングで2つの風景課題を行います。テキストではデッサンと油彩ですが、スクーリングでは2日間でボールペンのスケッチと水彩画の2枚を描きます。ボールペンでスケッチ?というと難しそうに感じますが、実はこれが洋画の技術向上ポイントなのです。つい先ごろ京都で行われた風景スクーリングの様子をご紹介しましょう。
洋画Ⅲ-2K2「風景を描く」
9月4日・5日
担当:山河全
京都も緊急事態宣言が発令され予定していた植物園が休園のため急遽大学構内でのスクーリングへと変更されました。
それでも結構広い構内ですので描く場所は人それぞれ…コロナ禍ですので教室は一人一机で間隔を取って…
まずは授業説明と小講義で風景の歴史や魅力を学び、自分の目標とする風景の場所を探します。
事前課題で選び方の助言を受けつつボールペンに挑戦。
皆さんいそれぞれに場所を選び自分の風景に挑みます。
場所決めやスケッチに慣れた方もおられます。
難しそうな場所でも頑張れば次第にできてきます。
感想と寸評で明日に備えます。
少し小さいですが、皆さんの一日の成果をみてみましょう。
実は場所探しやラフスケッチの構図の工夫を除くと、ほぼ
3時間足らずのスケッチ結果です。
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さて2日目の水彩画はどうでしょうか?
簡単な復習を交え、今日使う透明水彩絵具の水加減や混色のアドバイスを受け新たな一枚で水彩画に臨みます。
昨日とはうって変わり晴れで、皆さん光線の選び方や
暑さとの闘いもありました。
風景水彩表現に挑みます。
制作時間は1日目よりは少しだけ長めでしたが…合評です。
2日目は前日とほぼ同じ場所、観るのに慣れてきたとは言
え、暑いうえ光線は違い、新たに形を取る段階から始める
水彩画、混色や水加減も難しいので仕上がりに満足できな
くても、本当によく頑張られ立派なものだと思いました。
風景が好きになりこのペースで続けるならば必ず短期間で
相当うまくなります。とは言え毎日描くのは困難ですね。
ただ、今回皆さんが思っている以上に吸収した成果が見ら
れますので学んだことを忘れず、風景スケッチを楽しんで
いただければ風景のみならず力がつきます。自信を持って
いただいて良いと思いますので更なる研鑽に期待します。
(報告:Y)