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2020年6月26日金曜日

zoom授業受講について

こんにちは。4月からコロナの影響を受けて始まった代替授業ですが、zoomまたは課題提出が選択できるのはみなさんもご存知の通りですが、課題提出ですと制作中のリアルタイムの指導が受けられないため、zoom授業に及ばないところが出て来ています。

特に卒業制作などは対話形式で進んでいくため、洋画だけでなく大学全体の方針として特別な理由(パソコンやiPadがないなど)がない場合zoomで受講する事を強く勧めています。履修して単位をとる事は課題の理解と積極的な取り組みが必要だからです。

これまで課題提出だった場合もzoom授業に切り替えて、より対面の授業に近い形で受講しましょう。やってみると案外楽しく行えると思いますよ。案ずるより産むがやすしです!

対面授業が再開するまではzoom授業でみなさんとお会いできる事を楽しみにしています😊

2020年6月25日木曜日

2019年度卒業・修了生のみなさんへ

重要


2019年度卒業修了生の皆さんには大学から連絡が回っている事と思いますが、コロナのため延期になっていた卒業式と卒業修了展が8月に開催される運びとなりました。

卒業展及び式典への出欠をairUから回答できますので、まだ回答されていない場合は早めの回答をよろしくお願いします。

大学での学びの集大成、良い展覧会にしましょう!


2020年6月19日金曜日

1年次遠隔スクーリング報告

【洋画Ⅰ-1 a牛骨鉛筆デッサン】
期間;5月23日(土) – 24日(日)
担当教員;西垣肇也樹


西垣先生からのスクーリング報告です。

梅雨入が宣言されました。紫陽花が水々しく咲き誇り、さくらんぼが楽しみな季節ですね。みなさん制作はされていますか?
さて、4月からコロナの影響により遠隔での授業が開始されました。オンラインといってもスクーリング中の集中力は確かなものです。自宅で、自分で探したモチーフで、という日常感とライブ感がミックスされた独特の雰囲気が印象的で、また授業の後半戦ではグッと集中して作品のクオリティを上げてこられるのはこれまでと変わらない展開です。

今回は代替課題「静物デッサン(野菜)」です。本来は牛骨デッサンの予定でした。添削科目の「私の靴」と繋がる点は一緒で、描き込みも重要ですね。
では、オンライン授業での静物デッサンはどんな感じだったか見ていきましょう。

デッサン用の鉛筆の削り方があります。鉛筆削り器は使わずに、カッターナイフで削ります。シュッシュツと、丁寧に。そういえば、鉛筆のFはどれくらいの濃さか知っていますか?


クロッキーに入っていきます。何事もそうですが、描き始めはとても大切な時間です。構図やら大きさやら、完成を見越しつつ色んなことを確認していきます。焦ってこの時間を短縮しても、ある程度進んでから構図などをやり直すとなると、とても大変な作業になりますよね。焦らずじっくり、悩みながら進めましょう。

集中して制作されていますね。

オンラインではこのように、みなさんの進行状況を並べて見ながら、そして学生の皆さんも一緒に描いている他の学生作品を見ることができます。質問があればその場で発言して、それに対して私たち教員が応答します。スクーリング中での、教室内で誰かの講評に耳を傾けつつ自分の制作を続けている状況と似ていますね。

授業の中での講義の様子。布のシワの描き方を指導しています。


合評ではこのように、作品の写真データ上に直接指導を描きながら進めました。具体的でわかりやすい…でしょうか?ライブの添削指導といった感じかもしれません。みなさんとてもしっかり描き込んでおられました。

 正直、オンラインのスクーリングはまだまだ未知数で、どこまで完成度を高められるか、またどれだけ自分を疑って修正を重ねられるか心配でしたが、出来栄えは予想以上で完成度も良く、積極的に構図も疑って直すこともできていました。オンラインでここまでできたことは収穫です。
でも、やっぱり対面で話したいですよね…。コロナの収束を願うばかりです。



授業に参加された学生作品です。

惜しくもオンラインで参加できない方々も多数おられました。作品を拝見しましたが、かなり力作も多くて安心ました。ただ、やはり構図面での弱さや小ささ、トーンの弱さなども見受けられました。後日コメントをつけてお返ししますので、少々お待ち下さい。

オンラインでも意見をしっかり交換でき、有意義な時間を持つことができました。ただ、絵を描くという太古から続く超アナログ表現に関しては、煮え切らない学習であることは拭えません。だけどオンラインはいろんな場面でとても幅が広く可能性があると思います。YouTube を始めとする動画学習も広がっていますし、オンライン上の教育はかなり進化してきています。パンデミックさなか、アート系の動画もかなり増えていますよ。

現在少しずつですが自粛も段階的に解除が続いていますし、みなさんとお会いできるのもそう遠くはないでしょう!楽しみにしております。ではでは!


西垣肇也樹





2020年6月14日日曜日

2年次遠隔スクーリング報告

【洋画Ⅲ-2a 風景を描く】


期間:5月16(土)-17日(日)

担当教員:一居孝明



 新型コロナ禍への授業対応ですっかりブログ報告が遅くなり、もう一月経ちましたが、5月に行われた2年次該当スクーリング科目「風景を描く」の報告です。
 すでにご存じの通り、この4月から通信教育部も遠隔スクーリングとなり●インターネットを用いたパソコンzoomソフトによる受講と●自宅自習形式で課題提出する添削形式での受講、の二通りの受講をしていただいています。
 今回の「洋画Ⅲ-2a風景を描く」は13名の受講者中7名の方がzoomで受講して下さいました。
 授業への参加は意外と簡単に皆さん参加できたのですが、中には全くパソコンが苦手な方や、インターネット環境が悪く時折途切れ再入室するなどのトラブルもありましたが…SAなどの対応で皆さん滞りなく受講され無事授業を終えました。
 一居先生も初めてご自宅からの指導といったテレワークだったため、教室のような授業風景は記録がありませんが、なんとなくこんな感じで進んだという風に感じていただければ幸いです。

1日目:まずは授業についてのガイダンスから…



スケジュールですね


小講義は風景画の歴史を紐解きながら、様々な作家の風景画から学んでいきます。


ごくありふれた風景なども十分絵になることを理解し、ここからはボールペンによる制作です。事前課題の写真は一居先生が一人ずつ時間を指定し、パソコン上で確認と共に構図や狙いの指導に使います。

それぞれ進行途中報告や質問をされ午後が過ぎていきます。
そして、夕方には皆さんの1日の成果の講評です。








講評では一居先生のスケッチも登場し興味深いですね。


他者との接触禁止のため窓や玄関からの風景に限られたうえ雨天だったのですが、皆さん一生懸命に描いていただきそれぞれに良い体験をされたようです。皆さんボールペン(ほぼ全員)だったので一段と見る力がついていると思います。

2日目:彩色画の説明です。


一居先生が彩色画についての説明を行いました。


特に透明水彩は重ね方や混色、筆遣いにより随分仕上がりが変化するので、溶剤である水加減がとても大切です。上の写真は重なりによる色の変化や、画用紙の白さを生かした発色についてです。

以上の説明を十分に受けて2日目の彩色画(透明水彩)による制作が始まりました。今回は事情が特殊なのでシラバスと違いパステルなども許可をしましたが、皆さん積極的に水彩画に挑んでくれました。もちろん鉛筆なども補助的に使っています。

その後途中経過での個別指導を経て…



合評:そして4講時目からは合評。皆さん2日目にはパソコン授業にも少しずつ慣れて下さり、下記のように昨日の素描と並べるなど工夫しながら合評が行われました。



素描に比べ色彩を使う水彩画はこのような短い時間では結構難しいものですが皆さん能く頑張っておられます。








 初めての水彩はうまくいかぬ方が多いのですが、上の作品など特に写真と違い、臨場感に溢れその場の空気がよく伝わるとても絵画的な佳作ですね。
インターネットとパソコンを使った授業ですが、皆さん真剣に取り組んで下さり、普通の授業と変わらぬとても内容のあるスクーリングとなりました。一居先生、受講された皆さんご苦労さまでした。

※このように、遠隔授業とはいえインターネットを用いた授業は通常の対面授業と同じように行える効果があります。
落ちついて自習するのも一つですが、どうしても比較対象がなく刺激に乏しくなります。学友とともにやってこそスクーリング効果もあがりますので、パソコンなどの周辺環境が許すようでしたら意外に簡単ですので、迷っておられる方は是非zoomの授業に積極的にトライしてみて下さい。(Y)




2020年6月11日木曜日

心に響く小品展ー今、表現者としてー

教員出展グループ展のお知らせです。

第27回 心に響く小品展-今、表現者として-

2020年6月23日(火)〜7月5日(日)(6月29日(月)休廊)中京区のギャラリーヒルゲートにてグループ展が開催されます。

奥田輝芳先生、山河全先生、水口裕務先生、門川昭子先生、中原史雄先生が参加されます。

どうぞお越しください🍀






洋画V-2b(人)授業を終えて

 完全遠隔授業というのは意外に疲れます。筆者も何度か授業を実施していますが、何故あんなに疲れるのでしょうか。一生懸命喋るからかもしれませんが、画面の前で少しづつ力を抜いて話しているのにどうしてだろうと思います。自分に喋っている声が、広がっていくことなく、パソコンにぶつかって直接帰ってくる、あの感じかもしれません。画面の向こう側で制作されている学生の皆さんはいかがでしょうか。
 
 それでも皆さんは力を振り絞って制作に励んでいらっしゃいます!


今回は、洋画 II-2「人」の授業をご紹介します。
「人」をいかに絵画にするか。「人」は大昔から絵にされてきました。今も「人」を題材にした絵は描かれていますし、おそらく今後もそれを見る人がいる限り描き継がれていく絵画史上最も大きなテーマ、永遠の対象かもしれません。

 ご担当いただきました一居先生のコメントも一緒にだき上がった作品を少しだけ鑑賞したいと思います。 
           
           この感じ、少しずつ慣れてきましたね。






「人」ZOOMスクーリング前半523日、24日 後半66日、7日を受講された皆さん、大変お疲れ様でした。
普段とは違い遠隔での操作をしながらのスクーリングで戸惑った方もおられたかと思いますが、皆さん事前にしっかりとZOOMアプリの操作を試しておられ、特に大きな問題もなくスムーズにスクーリング授業を行うことができました。私の方も、このような形でのスクーリングは初めての経験でしたので、伝わりにくい点など多々あったと思いますが、その点はお許し願えたらと思います。





さて、今回のスクーリングでは、「人」をモチーフとし、人の何をテーマにするのかを探り、そこで自分が見つけ出したテーマへの考えや思いをどのように視覚化していくのか。単に人物画という概念を取り外し、できるだけ身近な日常体験の中からそのテーマを見つけ出すことを目標に取り組んで頂きました。

エスキースから、












人、人、人、、、、


















全員が縦!


今回は、世界中がコロナウイルスという脅威と不安を感じる中、「人」をモチーフとして考えたとき、人というものを様々な角度から見つめ直し、より強い何かを発見できた気がします。当たり前のように過ごしてきた人の日常、生命、過去、現在、未来など、皆さんそれぞれ自分が置かれた確かな現実、今をしっかりと見つめ、今、探求すべき問題点を探り、取り組まれた事を強く感じました。また、これからの独自表現への大きな一歩となったのではないでしょうか。
今回受講された中には、もう既に卒業制作に入っている方もおられましたが、これからも自分のテーマとしっかりと向き合い、どう視覚化すればより一層鑑賞者に強く伝えることが出来るのか、単に説明するのではなく客観的に見てそれを感じさせる事を考えていって下さい。
成長させた皆さんの作品を目の前で拝見できることを楽しみにしています。

一居孝明