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2020年6月14日日曜日

2年次遠隔スクーリング報告

【洋画Ⅲ-2a 風景を描く】


期間:5月16(土)-17日(日)

担当教員:一居孝明



 新型コロナ禍への授業対応ですっかりブログ報告が遅くなり、もう一月経ちましたが、5月に行われた2年次該当スクーリング科目「風景を描く」の報告です。
 すでにご存じの通り、この4月から通信教育部も遠隔スクーリングとなり●インターネットを用いたパソコンzoomソフトによる受講と●自宅自習形式で課題提出する添削形式での受講、の二通りの受講をしていただいています。
 今回の「洋画Ⅲ-2a風景を描く」は13名の受講者中7名の方がzoomで受講して下さいました。
 授業への参加は意外と簡単に皆さん参加できたのですが、中には全くパソコンが苦手な方や、インターネット環境が悪く時折途切れ再入室するなどのトラブルもありましたが…SAなどの対応で皆さん滞りなく受講され無事授業を終えました。
 一居先生も初めてご自宅からの指導といったテレワークだったため、教室のような授業風景は記録がありませんが、なんとなくこんな感じで進んだという風に感じていただければ幸いです。

1日目:まずは授業についてのガイダンスから…



スケジュールですね


小講義は風景画の歴史を紐解きながら、様々な作家の風景画から学んでいきます。


ごくありふれた風景なども十分絵になることを理解し、ここからはボールペンによる制作です。事前課題の写真は一居先生が一人ずつ時間を指定し、パソコン上で確認と共に構図や狙いの指導に使います。

それぞれ進行途中報告や質問をされ午後が過ぎていきます。
そして、夕方には皆さんの1日の成果の講評です。








講評では一居先生のスケッチも登場し興味深いですね。


他者との接触禁止のため窓や玄関からの風景に限られたうえ雨天だったのですが、皆さん一生懸命に描いていただきそれぞれに良い体験をされたようです。皆さんボールペン(ほぼ全員)だったので一段と見る力がついていると思います。

2日目:彩色画の説明です。


一居先生が彩色画についての説明を行いました。


特に透明水彩は重ね方や混色、筆遣いにより随分仕上がりが変化するので、溶剤である水加減がとても大切です。上の写真は重なりによる色の変化や、画用紙の白さを生かした発色についてです。

以上の説明を十分に受けて2日目の彩色画(透明水彩)による制作が始まりました。今回は事情が特殊なのでシラバスと違いパステルなども許可をしましたが、皆さん積極的に水彩画に挑んでくれました。もちろん鉛筆なども補助的に使っています。

その後途中経過での個別指導を経て…



合評:そして4講時目からは合評。皆さん2日目にはパソコン授業にも少しずつ慣れて下さり、下記のように昨日の素描と並べるなど工夫しながら合評が行われました。



素描に比べ色彩を使う水彩画はこのような短い時間では結構難しいものですが皆さん能く頑張っておられます。








 初めての水彩はうまくいかぬ方が多いのですが、上の作品など特に写真と違い、臨場感に溢れその場の空気がよく伝わるとても絵画的な佳作ですね。
インターネットとパソコンを使った授業ですが、皆さん真剣に取り組んで下さり、普通の授業と変わらぬとても内容のあるスクーリングとなりました。一居先生、受講された皆さんご苦労さまでした。

※このように、遠隔授業とはいえインターネットを用いた授業は通常の対面授業と同じように行える効果があります。
落ちついて自習するのも一つですが、どうしても比較対象がなく刺激に乏しくなります。学友とともにやってこそスクーリング効果もあがりますので、パソコンなどの周辺環境が許すようでしたら意外に簡単ですので、迷っておられる方は是非zoomの授業に積極的にトライしてみて下さい。(Y)