《東京スクーリング報告》
9月も半ば、そろそろ暑さも静まりかけたところにデング熱ですか。東京学舎周辺も蚊対策に大わらわですが、皆さんもお気をつけ下さい。さて、私も今回2年次該当の東京スクーリングへ行ってまいりました。今回は前後半が短いインターバルで行われ、後半には小林先生の3年次該当スクーリング「人」と同じ期間だったので、なんだか賑やかな感じで行うことができました。東京では貴重な機会ですね。
2年次の静物油彩は、1年次とは違い①モチーフの鉛筆デッサン、②コラージュによりエスキース、③エスキースから油彩画へ、というもので、造形を理解するための課題。
受講された皆さんも、なんだか頭を抱えながらやっておられたので、今後受講される方のためにも、少し長くなりますが詳しく紹介しておきたいと思います。
【洋画Ⅳ-1 静物油彩2】
前半9月2日(火)~4日(木)・後半9月13日(土)~15日(月)
担当:山河全(尊志)
■前半:9月2日~4日(デッサンとコラージュによるエスキース作り)
まずは、壁に登場するのが「なんじゃ、こりゃ?」というモチーフです。
それを、まずはラフスケッチから始め、鉛筆デッサンでしっかり構図や興味の部分を探ります。
半日でデッサンなんて難しいですね。
でもなんとか、自分の狙いの構図を確認!
さて、2日目はデッサンの構図をもとにコラージュです。
なんだか、よく分からないわ?
3日目になってもわからないものは、わからないです。
でも、なんだか楽しくなってきた。
そうです、形や色を利用しながらも、自由にコラージュ素材の質感などを駆使して、
眼で構成をしていくのが造形そのものなのです。
えーっと、これがああで、あれをこうして…。貼るのも一苦労だ。
外では見え方も違いますね。最後にどう仕上げるかもうひと思案!
といったわけで、3日目にできたのがこちらのコラージュ・エスキースです。
みなさんお疲れさまでした。中々の名作ぞろいですが、みなさん不審顔での前半終了でした。
後半:9月13日~15日(エスキースをもとにした油彩画制作)
さて後半の油彩画ですが、なんだか皆さん、コラージュにまだまだ不審顔
ということで、豊かなコラージュ作品ができていることを理解してもらうために、
ネット上で額装してみました。
どうですか。中々の名作ぞろいでしょう。
しかし、本当はここからが大変!
下描き、中描きは思い切りできたけど、どうして仕上げするんだろう。
どうしたら色が綺麗になるんだろう。
まだまだ描くものがいっぱい残っているなぁ。
貼るのも大変だったけど、描くのはもっと大変ですね。
えーっと、つぎは何を描けばいいの?
なんか、エスキースから離れているような…
絶好調!! 絵具も思い切り塗ってます。
エスキースが名作とわかっても、油彩では中々思うように描けないものです。
エスキースと進行中の油彩を見比べながら仕上げへ。
乾燥剤を入れて、一層目下地づくり、二層目マチエールづくり、そして仕上げで整えるという
形に色に、マチエールに悩みながらの後半3日間でしたね。
良いエスキースが出来ても、描くには油絵具というものに慣れないと大変なものです。
しかし、こうしてみてみると皆さん本当によく多くのことを勉強されていました。
少しは画面という造形について理解され、多くの発見があったのではないでしょうか。
二年次編入のために、スクーリングが先行している方もおられ大変だったと思います。
しかし、なんといっても通信教育はテキスト課題が本道、
このスクーリングを糧にどんどん描いて提出してください。
長い報告になりましたが、充実した6日間でした。
(報告:山河全)