《スクーリング報告》
【洋画Ⅴ-1 静物油彩2】 8/20-8/25
後半:8/23(土)~25(月)
担当:城野愛子 先生
後半は、20日から続けて受講されていた 5名の方々と、6月に前半を受講された 6名の併せて11名。
後半では、前半で作ったエスキースを基に、30号キャンバスに油彩制作をしました。
各自、エスキースでつかんだ興味の焦点と油彩での目標を再確認し、描き始めます。
エスキースの、大きな空間の組み立てを手がかりに、キャンバスに油絵具で大きく色の面を重ねるように
乗せていきます。
コラージュによるエスキースの、ダイナミックさ、大胆さ、粘り強さ、密度などをどのように油絵具に置き換えるか、各自の奮闘努力が続きます。
画面全体のバランスを見ながら、油絵具を塗り重ねたり、拭き取ったり掻き取ったり、形を消してはまた描き起こしたり、試行錯誤もまた、画面を深めてくれるでしょう。
色と形とマチエールのバリエーションをいろいろ試しながら、その響きを確かめていきます。
仕上げに近づくほど、一筆入れるごとに後ろに下がって、画面全体の見え方がどう変わったか、見直しながら進めます。
画面を構築していくことは、油絵具とキャンバスとのコラージュ、まだ見ぬ自分と、世界とのコラージュといえるかも知れません。
コラージュによるエスキースを経由し、それをどう油彩に生かしていくか各自が身を以て確かめながら描く中で、画面に思考の厚みと物質的強度が加わっていったように感じました。
これからもがんばっていきましょう。(報告:城野愛子先生)