洋画4年間のカリキュラムは各学年の特色を独自に持っていますが、今回の3年次「表現方法の展開」は1,2年次の基礎造形の展開から学生それぞれのテーマやモチーフをどのように探していくかを考えて設けられ、自由制作への入り口ともなる大切な科目です。3年次ご担当の水口裕務先生からご報告していただきます。
「3年次スクーリング、洋画V-8「表現方法の展開」が終わりました。
前半は10月18~20日、後半は11月1~3日の計6日間でした。ですが、ブログをご覧の1、2年諸氏はきっと知らないだろうと思う。前後半の間も鋭意制作を進め完成の目処を立てておくこと、またその考えを1200字でレポートせよとの宿題付き。本スクーリングの全日程を通して、実質2週間余りの集中が強いられたなか、皆よくやり遂げたと褒めるべきものでした。
科目概要としては、3年次テキスト科目「洋画演習Ⅲ-1、Ⅲ-2自由制作」へ向けて特化した内容になっています。事前準備した題材から、考えを確かめ、方法を工夫しながらテーマ表現へ繋げていくこと、「自由制作」本番の予行演習ともいえます。個々の持ち込む問題意識はさまざまで、個別指導を中心にサポートしていきます。個々の取り組みによって仕事量もさまざま、目下テキスト科目履修中の諸氏にはたっぷり描いてもらっています。
3年次スクーリングは主体的な研究の場であり、とりわけ本科目が自由度では最たるもの。講座を共同アトリエ(おまけに指導付き)くらいに考えて、自分の仕事に活用しない手はありません。春から卒制着手を見据える受講生も多く、年度は残り僅か、ならばテキスト科目をいつやるのか、「いまでしょ」と言わんばかりの面々が授業全体を率いてくれます。テキストは次年度からというじっくり組みを巻き込んで、充実した授業が成立しました。
さて、今回は授業スナップがございます。ようやく模索が始まったばかりの拙い仕事ではありますが、3年次は3年次なりに4年次を夢みて張り切る様をご覧ください。」
前半初日、制作プランの発表とテーマについてのグループミーティングを経て、写真は2日目、構想を練り上げ、エスキース(下絵)づくりへと進みます
写すことから創ることへ、テーマ意識の芽生え
写真取材の活用
自然に学ぶ
手法を変えてみる
孫大笑いの図
三つまとめて、エイッ!
授業最終日、講評会
テーマに基づく表現であるか、その造形性とテキスト科目への発展性をみる
(おまけ)受講者16名で全32作品の佳作、迷作、未完成が揃いました。まあ、よくやったと思う。
水口先生ご報告ありがとうございました。先生と計6日間のスクーリングで一気に自由制作に火がついた方もおられるのではないでしょうか。12月を目の前にして、「洋画演習Ⅲ」を自宅で頑張っておられる事と思います。勿論じっくり組もいらっしゃるとのこと多いに結構です。それぞれのペースでお進みください。4年次担当者としては皆さんのおいでを心待ちしておりますが。(K.)