先月25日から三日間兵庫県「室津」で2年生授業Ⅲ−2「風景を創る」の学外授業が行われました。折しも台風と重なり、開講できるか心配でしたが、ホテル内でのスケッチやレクチャーで工夫していただき無事に行われました。(下の写真はホテルでのレクチャー)
以下担当の長谷川宏美先生から授業模様を紹介していただきます。 |
「台風27号の影響で初日は雨…。ホテル内で鉛筆デッサン。」
「予報より早く天候回復。二日目は台風一過で清々しい朝。漁港でのデッサン開始。場所探しも難しい…。」
「三日目、晴れ。水彩絵の具で着彩。太陽が眩しい。」
「 午後から合評。三日間の集大成。」
この「風景を創る」の授業は京都、東京、兵庫の三カ所で行われます。室内で制作することの多い授業のなかで、唯一外の景色を肌で感じながら絵筆が使える視界の広がる授業です。目の前の実風景をどのようにトリミングして画面上に切り取ればいいか、空間を映しながら描く過程でさまざまな造形要素となる形や線、色彩、明暗などに目を馳せるようになります。なんて書くと難しそうですが、風に吹かれ、また日に照らされ、外で描くという体験は自分の身体に何かが残ります。刻々と変わる光を目で追いながら、時間を忘れて没頭するのが風景描写の醍醐味でしょう。長谷川先生皆さんおつかれさまでした。(K.)