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2019年7月17日水曜日

三年次東京スクーリング報告

《洋画Ⅴ-1「花」》


前半:6月15-16日    前半担当:山河・小川万莉子先生
後半:7月13-14日    後半担当:山河・田中愛子先生


7月15日フォローアップ


前半:古来より身近な存在である花をモチーフにしたスクーリングです。
   花といえば種の保存法則を思い出すくらい、美しさでその種を保存してきた生物で
   すが、人間にとり長い年月癒しであり、花のない生活は考えられないくらい身近な
   存在です。
   多くの画家が描いてきた事実からも、花は人にとりとても大切なモチーフのひと
   つといえるでしょう。
   このスクーリングでは前半で花の存在を考え、モチーフとして素描やドローイング
   を繰り返し後半の油彩のためにアプローチしていきます。


まずは、簡単なレクチャーと導入のあと、皆さんが事前課題で準備した花に関するレポートの発表会から始まりました。


それぞれの思いを胸に用意された花を選び、素描から始めます。


さてどうしましょう。といったところですが…


デッサンを始める人…

 
 
水彩など色材でアプローチする人…

 

   
 

 

 

  

 

その方法が様々だけに面白いところです。


少し時間が経ってから、グループに分かれ最初のレポートと、花を相手に描いてみた感想などのミーティングを行います。


それぞれの感じ方の違いなどを実感する時間です。


さらに進めたドローイングを行います。



皆さん如何に描くかに対し悩むところだったと思います。


「どうですか。」「さあどうでしょうね。」


みなさん黙々と作る時間ですね。


二度目のミーティングまでにはそれぞれの人が複数のドローイングを作ります。

後半の油彩表現への思いを胸に前半の講評です。



 小川先生もコメントしたりしていますが、前半最後はみんなでドローイングを眺める時間だとも言えるでしょう。


さて後半どれでいこううかな?といったところですね。




写真一枚でも、角度を変えフレームを変えると様々な表情が現われます。

後半:後半は前半と花が変わるため、前半のドローイングはエスキースにはなりません。
   それぞれが新たに花と言うモチーフを選び直し、前半で得た感覚を元に絵の構想を
   練ります。


エスキース用紙を渡しているのですが、皆さんドローイングもそこそこにどんどん油彩に展開していきます。


きっと前半のドローイングから少しずつ構想がまとまってきているのでしょうね。


皆さん迷うことなくばりばり描かれています。


田中先生も熱心に指導!



「素敵ね~」「そうかしら?」(想像ですが…)


後半一日目終わりには、塗っていない画面が殆ど無くなりました。

 
 

明日の最終仕上げに向け、並べてみてみます。構想は固まったでしょうか?


さて最終日淡々と描く仕事が続きます。


あ~っ、どうしたらいいんだろう?


私なんかこうするもんね~! ホントは悩んでいるのですが…





最後は仕上げに向かって一直線でしたね。







で、最後の合評にはこのような色とりどりの「花」の作品が完成しました。


それぞれに思いがあり、とても熱心に取り組んでいただいた結果が出て充実した作品ばかりでした。
難をいえばモチーフよりイメージがし過ぎるため、若干画面が硬い表情のものもありましたが、それはこれから解消してけば良いところです。
全員しっかりと仕事をした結果が表れており、とても充実したスクーリングだったとおもいます。
授業終了後に田中先生とも「皆さん描画力も表現力も上がったようですね。」と話しておりました。そうです、全員に才能があるのです。

さて、帰宅されてからが本当の勝負!スクーリングだけ頑張らず!卒制だけが目標などといわず!皆さん「未来の画家」を目指して頑張ってみて下さい。きっと頑張っただけ結果が付いてくるでしょう!(Y)