前回に引き続き教員展覧会のお知らせを致します。
洋画コースでは20名の先生が、本学と東京の外苑キャンパスでスクーリングやテキスト添削を担当されていますが、皆さんは何人の先生方に会われましたか?
今回紹介する津上みゆき先生は外苑キャンパスで、
そして門川昭子先生には本学で指導されています。
すでに学ばれた方も多いのでは?
今回は津上先生の個展と門川先生の三人展のご案内です。
二人の先生はともに抽象絵画を描かれています。
津上みゆき展「描くこと、ただ見るだけでなく。」
2015年9月19日〜9月27日 10:00~18:00
工房 IKUKO 2F(倉敷市中央区1-12-9 TEL.086-427-0067)
弘誓寺「抽象画展」
ー石井豊太、門川昭子、小坂のり子ー
2015年9/19~9/27
弘誓寺(ぐぜいじ)滋賀県東近江市五個荘町金堂615
抽象って何でしょう?
描写することから次第に省略して、
対象を抽象化していく過程は、本学の3年次のスクーリング科目にもありますが、
段々勉強して制作を深めていくと、モノを見つめる自分自身の内なる欲求とか願望が頭をもたげてきますね。
そこをどのように捉えていくかが大切にもなってきます。
現代の美術は、抽象とか具象とか単に言葉で区別できるほど
表現はシンプルではなくなってきました。
実に多様ですね。
画家の宮崎進先生はある本のなかで、
「わたしは具象とか、抽象とか考えながら仕事をしていない。自分に忠実になろうとすればするほど、私自身にも捉えられない自分に気付くのである。」
と述べておられますけれど、
真摯に対象を捉えたい、リアルに捉えたいと願望する人にとって、
描くとは、
自分のリアルとは、
何かを考える良い機会かもしれません。
津上先生はDMのタイトルに「描くこと、ただ見るだけでなく。」と添えておられます。
お二人の作品をとおして、そのことを一度考えてみませんか?(K.)