2017 あけましておめでとうございます!!
4月の熊本の震災から始まり、年末には糸魚川大火災、そして28日の茨城の地震にはドキッとさせられましたが、みなさん無事に新年を迎えられましたでしょうか。
全国にちらばる通信の皆さん、すべてが健康で安全にというわけにはいかないかも知れませんね。
志望動機に、色んな災害の中無事に過ごせていることに感謝し、命の大切さ、健康のありがたさを痛感し、一生懸命になれることを見つけに入学された方もおられます。
元気でいられる間、私達教員も皆さんとともに、絵画というものに一生懸命になっていければと思います。
本年もいろいろあるとは思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
さて、年末25日まで東京で行われていた「抽象・後半」ですが、京都へ帰ってから年末の忙しさに紛れたうえ、なにやら風邪が中々よくならずすっかりアップが遅くなりました。
受講された皆さん、おおいに苦しまれましたがとても貴重な勉強をされました。抽象に対する理解が深まり、それぞれがなんらかの収穫を持って帰られたように思います。
洋画Ⅴ-9 「抽象」
2016.12/23日(金)~25日(日)
担当:山河全(尊志)
天皇誕生日とクリスマスウィークのさなか、みなさん大いにスクーリングで頑張られました。
まずは前半のエスキースからの進捗状態プレゼンです。
形にはなっていないものもありますが、みなさんふつふつと湧き出る抽象への制作意欲を感じます。コンセプトや思考だけではなく、絵具や手を動かすことで生じる構想の大切さを感じだしているようです。
行為の痕跡だけが残っているものや、写真やコラージュなどからの発想をもとにしているもの。
考え方を形にしようとする人などそれぞれのアプローチがあります。
途中経過、描画にいそしむ人や構成に思い切り悩む人。
描画の訓練をしたり、思いのたけを卵にぶつける人までいます。
とにかく絵具を思い切り使うということが油彩ではとても大切です。
これが実は具象・抽象に関わらず後の描画の良し悪しに関わってきます。
そのことを実感していただけたでしょうかね。
最終日、思い思いの完成に向かい、とにかく描画あるのみという感じです。
本当によく努力されていました。
合評会。
どれもこれも個性的?いや表現が良くないですね。
構成面や見せるための慣れといったビジュアリティーは当然まだまだですが、
何よりもその画面の持つ質はとても魅力的なものができました。
一旦決めたものの質を高めることの重要性が実感できたと思います。
みなさん描くということの苦しさとともに楽しさ、
絵画のもつ豊かさや強さを感じていただけてのではないかと思います。
なによりも画面を動かすことの大切さ、あらたなものをつくり出す難しさを体験する
内容の濃いスクーリングになりました。
みなさん年末の忙しい時期、本当にひたむきに作られました。
きっとこれからの大きな栄養になると思いますので、今後も自信を持って挑んで下さい。
一月はスクーリングも少ないので少し大盛りですが年末の東京スクーリング報告でした。
(Y)