なんだかんだと忙しく走りまわっているうちに、体調を崩し風邪でふせっておりました。
二度の忘年会も出席できず、ひたすら養生しているうちにブログのアップが遅れました。
川村先生の大学院と同時期の12月4日には、東京に先立ち京都での入学説明会が行われました。来年より通信洋画へ来られる奥田先生、由井先生にお手伝いいただき下記のようなミニレクチャーと試し描きをしていただきました。
前後ともいろいろ詰まっており、撮影すらできない状態でしたが一応下記のような内容でした。
本当に簡単だったかはわかりませんね。
アンリ・ジョセフ・アルビニーの鉛筆での模写参考です。
奥田先生、由井先生お疲れさまでした。
さて引き続いては、東京外苑キャンパスでの抽象スクーリング前半と、15日に京都で行われた卒業制作の100号中間講評です。
《洋画Ⅴ-9 「抽象」前半》
12月7日(水)~9日(金)担当:山河全
東京は抽象の授業におあつらえ向きに、竹橋の東京近美で「瑛九」展と「山田正亮」展。渋谷ブンカムラでは、めったに来ないベルギーの巨匠グループ・コブラのピエールアレシンスキー展が催されていました。
コブラと云えば、コペンハーゲン・ブリュッセル・アムステルダムの頭文字をとったグループで、ヨーロッパの抽象表現主義ともいえる芸術活動を展開しました。
カレル・アペルやアスガ‐・ヨルンなどが有名ですね。
アレシンスキーは東洋の書道に魅せられながらもベルギー人らしく、先輩にあたる巨匠ジェームス・アンソールの系譜をしっかりと携えて欧州独特の具象とも抽象ともつかぬ不思議で軽やかな絵画を制作し続けています。89歳にもなる今も精力旺盛に制作を続けています。
見習わなければね…
初日は導入後取材の時間がありますが、その時間を利用してピエール・アレシンスキー展の美術鑑賞と取材に費やしました。
翌日の取材時間に東京近美の山田正亮展へ行かれた方も多く、怪物といわれた彼の画業の圧倒された方もおられたようです。
アレシンスキーは12月8日まででしたが、近美の方は一月もやっていると思いますので、抽象に興味のある方は是非お出かけください。
山田正亮のアトリエを再現した部屋のみ撮影可でした。
こちらは渋谷ブンカムラ、アレシンスキー展の入り口です。
この後みなさんは、自由取材の時間です。
二日目は取材後に報告会とドローイング体験!
様々なアルファベットからのドローイングが並んでいます。
さてここからは、自分の取材やインスパイヤされた作家からの模索です。
黙々と自分探しのドローイングが続きます。
後半どうなるのやら、やや不安ですが…
皆さん自由に手が動くようになってきました。とても大切なことです。
三日目最後にはそれぞれが、後半に行うプレゼンテーションをして前半を終えました。
どのような成果が飛び出すか後半が楽しみです。
前半は抽象の歴史や意義を聞き、実際の作家例や取材を通して感じたことを
手で体験する中から探してもらいました。
あまり頭でっかちになっても、「下手な考え休むに似たり」という言葉通り
計画倒れにならぬよう、ひたすら手を動かしましたね。
お疲れさまでした。
後半は、描く中から次第に自分の考え方や感じ方を取り出せるように努力していきましょう。(Y)
《卒業制作 100号中間講評》
12月15日(木)12:00~15:30
A日程:中原・相見
B日程:川村・山河
12月15日には2016年度卒業制作着手の方たちがあつまり、恒例の中間講評が行われました。
ちなみに中間講評は授業ではなく自由参加ですが、平日にも関わらずたくさんの方が参加して下さり、まもなく訪れる最終スクーリングにむけての皆さんの意気込みを感じました。
A日程の様子、みなさんしっかり二点描いてこられ、担当の先生のアドバイスを待ちます。
ここまでくれば、学生も教員も真剣です。
相見先生の熱心な指導!
たっぷりと時間を使い講評が行われました。
B日程も皆さんしっかりと描いておられます。
中には三点持参された方もおられました。
どうすれば良くなるのか。皆さんそれしか興味の焦点はありません。
それぞれの方が様々な思いで描いておられる様子を語っていただきました。
色んなアドバイスがあり迷うかも知れませんが、最後はそれらの講評を胸に
自分一人で頑張るしかありません。
泣いても笑っても、二月のスクーリングが最後となります。
けれど心配ありません。
描いていてどうしようもなくなっても最終スクーリングでの数日は濃密です。
なんとかなるはず!
楽しみにしておりますので、心残りのないよう思う存分描いて来て下さい。
さて今年の卒業制作展はどのようなことになるでしょう !! 乞うご期待。
(Y)