《洋画Ⅰ-1 牛骨鉛筆デッサン》 6月17(金)~19日(日)が東京外苑キャンパスで行われました。1年新入生。編入生の皆さんには最初のスクーリングとなった方も多いのではないでしょうか。 以下、担当の安富洋貴先生からの報告です。
徐々に本格的な夏の訪れを感じます6月半ばの3日間、東京外苑キャンパスでは牛骨をモチーフに鉛筆デッサンを行いました。20名の受講生全員がとても高い集中力で、密度の濃い3日間となりました。
対象を前にして、中心軸を意識した形態と構造、アングルによる見え方の推移、立体的に捉えるための明暗法の説明をしましたら、クロッキー帳へ練習を重ねます。
観察しながら伸び伸びと手が動いています。
アタリをとり、一通り画面へ入れましたが、これは大まかな位置決めのような物であり、これから描き進めるための探り線。ここから構造と量感を意識して描くことを通して、本来のあるべき位置を探求します。
1日目、2日目の授業の最後には中間講評を行いました。
描くことに集中している時には気付かなかったことも、離れて見たり、他の学生の描いたデッサンと比べることで、自身の画をより客観的に見ることが出来ます。
前日の中間講評で気付いた事に留意して描きます。
徐々に塊といえる量感、また部分への描き込みが進みます。 同じモチーフをもとに描いていても、トーンの付け方等に個人の特質が出ています。
たまに画面から離れて検証します。そして更に描き込みます。
モチーフを観察し、画面を検証し、描画を繰り返すことで、対象の構造への理解が深まります。
最終日の合評では作者からもコメントをいただきました。 自作について自分の言葉で話すことで、より自覚できますし、実は学生の言葉から気付かされることも少なくありません。
新入生の皆さんには最初のスクーリング、おつかれ様でした。
思った通りに描けた部分もあれば、
思うように描けず壁を感じた部分もあるかもしれません。
説得力のある画を描くためには、対象への理解を深めざるを得ない必然性に行き着きます。それは普段漠然と見ているだけでは解り得ない事で、言わば、「意識して見る」ことが求められます。 画を描くというのは、そこから始まるのだと思います。 今回そのことに目を背けず、懸命に格闘した結果、たいへん充実した画面になったように感じました。
(報告 安富洋貴先生)
皆さん。鉛筆デッサンはいかがでしたか?
「こんなに集中したのは初めてだ」という方もおられました。観察して見つめることでそれぞれの牛骨が浮かび上がってくるのは感動しますね。
京都での1年次スクーリングもまた報告しましょう。ブログをとおして京都、東京でのスクーリング交流ができると嬉しいです
こうして本学で洋画を学ぶ出発点に立たれたみなさん。忙しいときも苦しいときもあるかもしれませんが。私たち教員スタッフがいつも後ろに控えております。安心して学習してください。次のテキスト科目もお待ちしています。(K.)