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2015年10月28日水曜日

東京スクーリング報告

 先週末、東京外苑キャンパスへ2年次該当科目「静物油彩2」のスクーリングへ行ってきました。
先月末からの良いお天気でしたが、少し肌寒くなった東京は最終日には木枯らしが吹いていたようです。

洋画演習Ⅳ-1《静物油彩2》後半 

10月23日(金)~25日(日)/担当 山河全(2日目のみ+山本努先生)

 さて先月末の前半、デッサンからコラージュによるエスキース作りを経て、いよいよ油彩への挑戦です。どのようなことになるか。
 とはいっても、実際のモチーフは消え手がかりは「コラージュによるエスキースのみ」これがモチーフとなります。
 2日目は面談があるので、山本先生に手伝っていただきました。


まずは、導入での手順と造形要素の説明を経て、混色や絵具による様々な筆遣いやマチエールの
から…
 


皆さんにも混色実験をしていただきました。さまざまなタイプがあることがわかりますね。
ここから自分に足らぬものや、癖を掴んでいざ油彩へという感じでした。



皆さん、午前中は講義説明と混色に終始しましたが、たっぷり絵具を作ったせいもあり、午後から始めた描画も、夕方にはしっかり画面全面に絵具が載っていました。
 翌日にやる描画を予想すると手際が良くなりますね。




2日目には山本先生も参加。相談や指導が入ります。
コラージュの平面的な中にも、微妙な重なりや影があり、マチエールや色彩のみでなくヒントは至るところにあります。






いろんな思いが交差しますが、最終的にはコラージュをそのまま描くか、アレンジしていくかということになりますね。



思う仕上がりには時間が足らず、居残りで作業をされる熱心な方もおられました。





今回は18名の受講者。コラージュのエスキースと油彩が並ぶとなかなか壮観ですね!



 それぞれ満足できぬ部分もあったと思いますが、思いっきり貼り、絵具を盛り上げ、削って作った作品群は、どれもそれぞれが力強く、考えるだけではものは始まらず、描いて描いてまた描くというところから、やっと画面を動かしたいくことができるという、描画作業の大切さを実感はしていただけたと思います。

 なれぬコラージュ、色彩と形とマチエールという造形の三大要素についてじっくりと学んだ前後半の6日間でした。みなさま本当にお疲れさまでした。

お手伝いの山本先生もありがとうございました。私が手を傷めていたので大変助かりました。(Y)

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余談:
 12月14日まで乃木坂の国立新美術館でやっている「ニキ・ド・サンファール展」に2日目金曜の夜に行ってきました。
 受講生の皆さんは前回の相見先生のスクーリングで行かれたようですね。
展覧会場は明るい色彩と直裁でダイナミックな彫刻群で圧倒される思いでした。

 ニキと云えば、射撃絵画とパリのポンピドー・センター前の噴水にある彫刻群ぐらいしか知らず、後の夫ジャン・ティンゲリーとのコラボなどで有名ですが、不思議に圧倒されるエネルギーを内包しており、なんだかもっと気楽にアートすればいいんだという気持ちになりました。
 ただし徹底的にこだわって作り上げねばならぬのですが…半端じゃない作業量です。



これは記録したいなと、「写真はもちろんだめでしょうね。」と聞いたら2点だけ大丈夫とのことで、仏陀と椅子の2点の写真を会場で撮らせてもらいました。
 機会のある方は、ニキのパワーを感じに出かけるのも良し、無理な方は写真でその一端でも感じていただければと思います。(Y)