皆さんこんにちは。さて今日はこのショット風景から。
この写真はテキスト課題、洋画演習Ⅱ−2の作品講評風景です。
2年次担当の、右から石田先生、城野先生、長谷川先生の姿が見えますね。
皆さん真剣。
そして楽しそうです。
壁に貼られた絵は課題、人物油彩「鏡面に映る自画像と室内風景」です。
どれどれ。 |
鉛筆で描かれたエスキースも下机に並んでいます。
こちらは第2課題の「建物のある風景」ですね。
さて、「鏡面に映る自画像」という課題は一見複雑かもしれません。
しかしアルミ版という歪んだ鏡面を媒介にすることで、思いがけない自分の表情に出会うことできますね。
意図したデフォルメではなく、鏡面のリアルな歪みを通すことで様々な造形美を見つけることができると何か得した気持ちになりませんか?
なかなか手間のかかる仕事ですが、皆さんの精一杯見つめようとする眼差しを感じました。
鉛筆のエスキース。美しい調子ですね。
上の油彩作品。
顔の表情が大きく異なっていますが、いい意味で大胆。
願わくばもう一歩観察すると次のドラマが出てきそう。
髪の毛の黒、口紅の色彩が異質。画面右半分の余白が効果的。
色彩をピックアップし、その配置を考えていますね。
頭で色彩を組み立てるのではなく、歪みに即して現実の色彩が幾重にも変化するさまを
どのように捉え構成するか。
この課題をとおして色彩の幅を増やしてみましょう。
3年生に進級するためにさまざまなステップを経なければなりませんが、今回提出された作品はどれも伸びやかで、それぞれに自分のいいところを見つけて、その波に乗って描きを進める勢いが感じられました。
そうい波。「きたきた!」という実感を感じられる方も多くおられるでしょう。
それは最初から来るものではなくて、作者は悩んで、悩んで。
でも何かの弾みで
ある刹那にこれかな?って感じるものなのですね。勿論「弾み」という偶然によるものではなく。描きの経験を重ねることによって作者制作者独特の「直感」とうものが育まれてくるのではないかしら。
ともかく描かなければ始まりませんから、恐れず、面倒がらず、コツコツとやってみましょう。
なんでも最初はコツコツです。だんだんと弾みがついて一気に描けることもあります。
根気って大事です。テキスト科目頑張りましょう!(K.)