3年次スクーリング報告
【抽象を学ぶ】 12月21日(土)~23日(月) 東京後半
クリスマス直前に抽象を学ぶのスクーリングが行われました。
前半の講義や取材では、頭で解ってもなかなか納得がいかないのが抽象という言葉です。
しかし、後半ともなると自分の選んだ画題やエスキースに迷う暇もなく三日間が過ぎていきます。
皆さん一ヶ月の間にしっかりと試行錯誤しながら後半へと突入しました。
自宅で行ってきた作業やドローイングを交え、最終目標をプレゼンしていきます。彼女の場合はハワード・ホジキン
彼女の場合はクレーから展開するさまざまなスクラッチ
今回の皆さんは、とても熱心で自宅での作業も理解しようと必死で取り組んでくれました。
年末も影響してか人数が少なく和気藹々とした雰囲気でしたが、互いに意識しあえる距離だったので好影響のもと授業が進行していきました。
「何だ!これは」みんな他人のには興味津々といったところ
でも、私の作業をやるだけ!!
「なんかよく分からないわ?」といいつつも作品は…
「僕だってわからないですよ。」といいつつもモンドリアン
わからんけど面白いや!!
みなさん解らないなりに、しっかりと画面と向き合うことで自分らしさを出そうとしてくれていて、とても良い結果が得られたと思います。
これは、具象・抽象に関わらず「絵を描く」ということに共通したこと。画面に向かうことだけが答えをみつける手段なのです!
みなさんとてもしっかりと作業ができました。
果たして、良い作品になったかどうか?それはあまり大きな問題ではありません。
どのように自分や作品に向き合うかが課題です。
自分の中に潜むテーマや興味、それに正対してはじめて作品というものが生まれるのです。
これは、絵に限ったことではなく文学や音楽だってそうです。
クレーやモンドリアン、辰野登恵子やホジキンといった作家の絵画に始まりましたが、自らの画面に向き合うほどに次第に自分の描こうとするものに向き合うことになります。
その意味では、今回のスクーリングは全員が自分なりの仕上げに向かうことができたと思います。
疲ればかり感じてまだまだ気づかないでしょうが、先々、これがとても大きな描く力として反映されるでしょう。
まだ実感のない「クリスマスプレゼント」だと思いますが、「良くやったな!」という思いで良いお年をお迎えください。
次のステージとなる卒制でお待ちしております。頑張ってテキストも進めてくださいね。(Y)