現在京都岡崎にある細見美術館にて「春画展」が開催されています。
2013年から2014年にかけてロンドンの大英博物館で「春画 日本美術の性とたのしみ」という展覧会があり、改めて日本美術が大評判を呼びました。
19世紀のジャポニズム時代以来、欧米での浮世絵評価は不動のものがありますが、肉筆画での春画はその精緻な筆致、しめやかな日本情緒が浮きぼりの凄技のものです。
昨年は東京の永青文庫でも開催され長蛇の列だったそうですが私は見そこねてがっかりしていましたら、なんと京都にやってきました。
春画展 2016年2月6日〜4月10日
細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
【前期】2月6日(土) - 3月6日(日) / 【後期】3月8日(火) - 4月10日(日)術館は、公開館時間:午前10時 - 午後6時※3月18日以降の金・土曜日は午後8時まで開館
(入館は閉館の60分前まで) 休館日:月曜日(3月21日は開館)
喜多川歌麿「ねがいの糸口」部分 ョンは、神道・仏教美術から茶の湯の美術、琳派・伊藤若冲といった江 |
京都岡崎疎水ベリの細見美術館 |
誠に繊細で特に豆判などの場合は、皆さん眼を凝らしてみようとしばし列が動きません。しかし、その列に並ぶ気持ちさえあれば、細やかな表現をつぶさに見ることができます。
総作品点数134点。肉筆画は43点。
そのなかで円山応挙筆の「すえつむはな」には思わず吸い寄せられました。
見事。
絵師ならば皆が皆、春画を描いたというこの特異なテーマにそれぞれの力量が問われます。
人間と人間。いや男と女。男と男。それらが一つになる大テーマですね。
もう堪能という言葉が妙に相応しい展覧会でした。
おまけにいいニュースをひとつ。
一応この展覧会は18歳未満は入館できません。
でも私たちには関係ないですね。とくに通信は。
本学はキャンパスメンバーシップ加盟していますから、入場は無料です。
窓口で学生証提示すれば、チケットもらえます。
展覧会は1500円の入場料、図録は4000円でした。やはり高めですね。
でもみなさんはフリーです。ぜひご覧になって下さい。(K.)