一居孝明先生より、1年次スクーリングのご報告が届きました。
1月9日〜1月11日の3日間、京都にて「洋画I−3(静物木炭デッサン)」のスクーリングを終えました。
新しい年を迎え、受講された皆さんにとって、いつもとはちがった新鮮な気持ちでスタートできたのではないでしょうか。
教室に入り、配置されたモチーフを見るなり、『わあー難しそう』の声が聞こえてきましたが、しだいに緊張感をもってモチーフを興味深く眺める姿が、とても印象的でした。
ここでは、奥行きのある大きな空間全体を表現すること、同時に個々のモチーフの基本形態の把握と質感の違いを、木炭という表現材料を使い探っていきます。
先ず1日目は、クロッキーを繰り返ししながら、自分にとって奥行き感のあるもっともかっこのいい、アングルを見つけていきます。
立ち位置から見たり、座り込んで見たりと意欲的に取り組む姿に好感をもちました。
こんな大きな画面をどのようにうめていくのか、少し不安な声も聞こえてきましたが、前日に作ったエスキースを生かし、失敗を恐れず描いていました。
最終日3日目は、描き込みです。
細部の説明にとらわれることなく空間全体を意識し、モチーフの配置、プロポーション、光の方向と大きな
明暗トーンを最後まで探ることの大切さを感じていただけたのではないでしょうか。
大きな画面ではありましたが、その画面を隅々まで生かし、確かな空間を感じさせる作品が多くできました。
皆さんにとって、新年にふさわしい良い描き初めになったのではないでしょうか。
今回のスクーリングで経験したことを生かし、更に充実した作品を拝見できることを楽しみにしています。
一居孝明
受講生の皆さん、一居先生、お疲れ様でした!