10月18日は京都本学で秋の一日体験入学が行われました。
お天気は快晴。少し汗ばむほどの気温で、洋画コースを受講された方々はいい汗をかかれたのではないでしょうか。といっても内容は絵を描くことです。
今回「秋」編ではシャガールの原画から線描で抜きだした形にグアッシュで色彩を施しました。様々な色彩を用い自由に混色して、画面でどのように色と形が響き合うかを試みます。生まれ育ったロシアへの想いと創造を融合させて描き続けたシャガールのファンタスティックな世界を楽しみながら、自分らしいシャガールを楽しみます。
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画用紙を前にして、どんなイメージにしようかな? |
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端から絵の具を置く人も真ん中から置く人も様々 |
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筆をきれいに洗って新しい色彩を作ります。 |
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ちゃんとエピロンも持参しました。 |
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描く枚数は自由です。手がなれるとどんどん色彩を置くことができるようになります。 |
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一枚目ができました。 |
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中原史雄先生「もっと赤を置いたらどうや』ってアドバイスされてるのでしょうか? |
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同じ描線の構図ですが、色彩の選び方、置き方だけでもずいぶん違いますね。 |
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クッキリ型、混沌型、あっさり型、なんでも型。
色彩は自由に。といっても時には微妙に描く人間の性格や想い、気分などを反映するものです。この授業担当の中原先生が次のようにいわれていますね。
「絵の表現には自分が感じたものを素直に表そうとする意識が大切です。
ロマン派の画家ドラクロワは『絵は頭脳で描く』といいました。89歳の死の間際まで絵筆を持ち続けた葛飾北斎は「意を描いて形を描かず」、意とは心のこと、絵は心を象(かたち)にすることだと行っているのです。」
今回このような体験をされた皆さんは、絵画にどんな印象を持たれたでしょうか?
見るのは楽しいけれど、描くの大変?
大変なのは入ってから。美しい絵画の背景にはそれを創る人の汗水が深く沁み込んでいます。それが魅力ですね。洋画コースでは十全な体制でみなさんをお待ちしています。(K.)
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