嗚呼、懐かしき外苑キャンパス。
昨日今日と卒業制作1Bもスタートして、今年度の「目指せゴール」が始まったのです。
ZOOM会議システムとか、ZOOMミーティングとか最近耳にしない日が無くなりました。
他にもこういった遠隔授業の可能なテレビ会議があちこちで行われています。少しずつ操作にも慣れてきて、落ち着いてパソコンの前に座れるようになってきました。それでも、1時間目が終わるくらいには、肩がパンパンになっています。思わず声が大きくなったり、画面操作を誤ったり、いくつもある防犯カメラの前にいるような気もします。なんだか後ろめたいような、人と直に会話のできる安心感のようなものが欠落しているように思います。我々が、絵具とキャンバスというものを相手に四苦八苦する、その具体性に欠けるような、パソコンの画面から離れると自宅の日常がすぐ横に同居していて、パソコンの中の世界が全く虚空間であったかのような、ずっと白日夢を見ているような気になります。自分自身がいかにアナログで、時代に立ち遅れているのかを痛感します。
それにしても、卒業制作1Bは、ZOOM授業がお一人のみ。
切磋琢磨する相手は何れにせよ遠く離れたところで、一人ずつパソコンやスマホの前で格闘しているのです。同士の心の声を聞いて、一人頑張るのです。
誠実にモチーフに向かわれ、着実に絵具をのせられ、丁寧に、熱心に制作をされていました。
50号のエスキースは人間を感じる素朴さや優しさがあふれています。
次は50号のテキスト課題。そして100号のエスキース作成。
早く外苑キャンパスでお会いしたいです。皆さんに。
(O)