五月も終盤に入り、梅雨の声も聞かれる候となりました。
皆さん学習は順調に進んでおられるでしょうか?
本日は少し前になりますが、京都で行われた二年次配当スクーリング科目「洋画Ⅲ-2」
「風景を創るa」の報告が門川先生から入りましたのでアップいたします。
洋画Ⅲ-2 (風景を創る)a
期間:2018年5月7日~9日
担当:門川昭子先生、城野愛子先生
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今回の「風景を創るaスクーリング」は、京都で行われました。
大学構内や周辺の何気ない風景を切り取って徹底した観察と描写を行い、そこから様々な造形要素を見出します。
3日間で、3種類の素材、鉛筆、ボールペン、水彩絵の具を使って風景への興味を探る。描きこむ。端的に表現すること。が課題内容です。
現場で制作することでしか味わえない実在感を経験することで、今後の各自の風景画への方向を見出す助けとなります。
5月7日
一日目 学生数28名で授業スタートしました。午前中、風景画についての導入
場所探し 鉛筆での描画1,2枚
天候が思わしくないので、雨天でも制作可能な場所を探します。午後からは城野愛子先生が加わり、鉛筆での制作の続きを行いました。ボールペンでの制作に移る人もあります。
5講時目 教室に戻って鉛筆での作品を並べて、寸評を行いました。各自、現在の状況、問題点など発表し、見直しをすることで明日の制作に向けてのそれぞれの確認の時間としました。
皆さんの意欲は天候にもめげず、頑張って制作されていました。
午前中はボールペンでの制作の続き、午後からは水彩絵の具での制作に入りました。
5講時目は昨日と同じく、明日への確認の時間としました。
14時30分に、制作を終え、その後合評会を行いました。
昼休み前に、ボールペンでの作品を一堂に並べ確認する機会を持ちました。
合評会では、自身の作品はもちろん、自分以外の作品へのコメントもしっかりした
ものが多くあり、熱意が感じられました。
作品に色濃く反映されていたように感じられました。
湿度がたっぷりの、瓜生山の風景画はそれぞれの思いが感じられる作品となりました。
(報告:門川先生)
※門川先生ご報告ありがとうございました。丁度卒制のスクーリングも同じ時だったので、少し外でやっておられる方のものを拝見しましたが、雨が降ったり場所を移動したり大変だったようですね。でも風景を描くには、こんな積み重ねからしかできないものなのですね。
「写真でもいいじゃない。」と思われる方もおられるかも知れませんが、実はフォトリアリズムのような技術性を要する表現にはそうかも知れませんが、実感する温度や風、空気感といったものがなくては絵画として弱くなります。私も以前はよくスケッチに出かけ、
信州で雹や吹雪に出会ったこともあるし、凍った筆洗で筆を折ったこともあります。それが良い貯金となり、その後筆が自然に動くようになったように思います。(Y)