昨年のテキスト課題やスクーリングの進捗は如何でしたか?
《卒業制作最終スクーリングより…その②》
今年度の卒業制作も昨日搬入と展示を終え、
いよいよ本日より2017年度通信教育部の卒業制作展が始まりました。
『卒業制作展展示風景』
ギャルリ・オーブ一階では学部卒業生の展示…
53名と人数も多く、外壁にも展示がされています。
オーブ2F芸術館では大学院の展示があります。
展示後大学院担当教員による合評が行われました。
また詳細はK先生よりアップされると思います。
『卒業制作最終スクーリングより』
しかし、卒業制作展で展示される作品は多くの場合一点のみ、もう一点も力作が多いのですが中々皆さんの眼に触れる機会がありません。
そこで、最後のスクーリングで頑張った二点の作品写真とお顔をブログ上でご覧いただき、その労をねぎらいたいと思います。
K・Sさんは関東の方ですが、何度も京都の美山まで足を運び取材をされました。
向井潤吉さん並みに本当によく頑張りましたね。
N・Kさん、虹色にこだわり終始ユーモラスに、勝手観音から構成的な新境地まで…
T・Eさんは疲れた夜の都会の静寂を描き…
そして最後は自然や市井の何気ない静寂に自分の表現を委ねました。
K・Kさん、窓に映る自らとご友人を描かれましたが…
双方とも主題はガラスに写りこんだ光景への興味のようでした。
M・Mさんは、枝垂れ藤と新境地の赤い画面が不思議に魅惑的で新鮮ですね。
独特の芝居と現代のコラボレーションはA・Hさんの発想の自由さを感じさせてくれます。
T・Tさんは馬が大好き!
心象的風景と光沢のあるパレードリンクのサンタが対比的でした。
A・Sさんは、卓上のパプリカにこだわり、最後はマチスやピカソの感触を手に入れましたね。
しっかりした描写力で詩情あふれる少女を描ききったO・Sさん。
正面から挑んだ秀作です。
Y・Hさんは光に興味があり、ビニールに入った水を黙々と描いてきました。
次第に効果がでてくるような地道な作業ですね。
S・Tさん、郷愁を誘う廃鉱と今風の男子。その視線への思いは何だったのでしょう。
Y・Rさんはノスタルジックな船溜まりと海辺の町を描きました。両方とも海が近いです。
H・Hさんは雪の舞う川や橋の情景です。双方とも不思議な静寂間に溢れています。
M・Kさん、何気ない花瓶が落とす影が、動き出しそうでとてもシュールですね。
T・Tさんは街中のシャッター街にどうしても視線が傾くようです。最後は抽象か?
二点の花にこだわり黙々と描きつづけたS・Mさん。とても強い絵になりましたね。
N・Hさんは生命への思いを枯れかけた蓮に託し、卓抜した描写力で描いています。
K・Hさん、その柔らかい感性はウィットに富み若さを感じさせますね。
A・Tさんは何気ない窓辺の植物に愛情を注ぎこみ、とても清々しい絵になりましたね。
A・Wさんも最後はモノクロームのプラチェーン二点、シンプルさになにか意味ありげです。
Y・Tさんは森の小道とふしぎな人形。両方とも本音でその関連性はご本人しかわかりません。
O・Aさんは絵と同じポーズですが、絵のモデルはご本人ではなくお母さんです。
そっくり!
E・Mさんの絵は、街中に何故かアッと驚く牛がいる。ユーモアかメッセージか?
H・Tさんのしっかり描き込まれた人物は意味ありげなポーズ、双方ともご家族?ご友人?
繊細な表現を狙ったセンシティブなシュール系の二点はS・Nさんの作品。
T・Kさんの作品はロードレースの後ろに何故か牛さんがいました。
文豪2人は現代日本を憂いているらしいでです。
K・Hさんは、何故か船溜まりと空、表現も違いのびやかな空がもっとみてみたくなります。
W・Jさんはベッドルームとソファでの女性の日常を描きだしています。モデルはご本人?
U・Hさんは日常の街中を分析するように、淡々と描ききりました。
とても不思議に誘い込む絵画になりましたね。
O・Yさんは工事中の難しい風景の題材に挑みました。二点目はさらに冒険しドラマ化へ…
U・Kさんは光あふれる日常の風景への視線、日常に見る魅力を描ききりました。
路上の白線を黙々と描き続けたT・Mさん。
とても不思議な印象を与えます。描き続ける大切さを感じさせます。
雨(飴?)に拘ったのS・Mさんの二点、双方とも何度も削ったり描いたりの努力作です。
Y・Mさんは地面や根っこなどをモチーフに、色感溢れる独自の境地を発見されたようです。
S・Mさんは夜の波涛と雪原に去りゆく列車、双方とも厳しい自然に思いを託しました。
緑一色の画面がとても清々しさを感じさせてくれるのは、E・Sさんのお人柄でしょうか。
民話風の少女を描いていたN・Kさん、途中からご自分を描きだし絶好調!
いいモデルが見つかりましたね。
人気のないペンションの片隅を描いたK・Yさん、その時の温度や風を感じさせます。
H・Nさん、モチーフの町が増殖しどんどん形が生まれます。
整理を考えてしまいそうですが、出てくる間は生み出そう!
海辺と森のチェリスト、詩情溢れる絵画はM・Tさん独自のシュールワールドです。
細かいことに捉われぬダイナミックな画面は、誰にも真似できぬK・Sさんの持ち味。
Y・Yさんの再現に拘らず、えいやっ!との思い切りが
ダイナミックな絵画を生み出します。
静かな情感あふれるH・Mさんの絵画は、染み入るような独特の風情がありますね。
I・
I・Nさんの化石からワンちゃんへの主題の変化は、柔らかな画面を生みだしました。
N・Tさんはなんでも器用なアイデアウーマン、これからの何が飛び出すか楽しみです。
K・Nさんは何故かアロワナに惹かれたのですね。
まるで水槽が合体したかのように、二点が繋がるよう描き通しました。
焚火のお婆ちゃんと公園の情景を描いたA・Hさん。ご本人の優しい眼差しを感じます。
U・Yさんはとっても難しいモチーフ構成。悩みながらも自分独自の画面を創りあげました。
ドローイングが得意なI・Yさん。いっぱい描いたり消したり…
最後は瞬時に仕上げ、その感性の若さを感じさせてくれます。
M・Kさんのイメージを拡げたのは、飛んでいきそうなお隣の洗濯もの…宇宙まで~。
女の子ならではのファンタジーを描いたM・Cさん。額と画面にキラキラが…。
M・Mさんはアンニュイな女性をサラッと描いてみせてくれますが…
書のような文字が入ったり消えたりでしたね。
以上が今年度卒制着手の53名が、卒制最終スクーリングでそれぞれが完成させてくれた二点です。中には三点、四点と描いた方もおられますが、最終スクーリングでは二点に絞って持ってきていただきましたので、それぞれ二点ずつのweb展覧会でした。
こうして写真で見るのと本物は随分違うと思います。可能な方は是非会場へ足を運び、その創りあげるまでの葛藤や、良いものを創りたいという必死な息遣いをご覧いただければと存じます。
なお、一部作品やご本人が写っていないのは、作者の希望ですのであしからずご了承ください。是非会場でご覧いただければと存じます。(Y)