さて今日は古野先生より卒制を残し今年最終のスクーリング「コンポジション」の報告が届きました。今年度も残りわずか…、テキストの方も慌てる必要はありませんが、二月に、或いは次年度初頭に提出を心がけて勉強にいそしんでいただければと存じます。
《洋画Ⅳ-2 「コンポジション」》
期間:1月19日(金)~21日(日)担当:古野恵美子先生
寒さが少しだけ緩んだ2018.1.19(金)-21(日)の3日間、京都にて洋画Ⅳ-2-c コンポジションのスクーリングが行われました。
在籍年数の長い方から昨年入学された方まで16名の参加でした。
コンポジションのスクーリングは構成(形態・明暗・色彩・材質感・筆触等)を考える授業です。1日1枚ずつ計3枚の作品を描きました。
1日目(写真左下):明暗を意識して補色の絵具+白で描く
2日目(写真右下):マチエールと面の構成 茶色と白+黒でナイフを使って描く
3日目(写真上):形態の説明から色彩を開放し描く
以下の写真は、3点ごとに一人の方が描いた作品です。16名一挙大公開。
左下 明暗に着目、右下 大胆に構成 同じモチーフでもずいぶん印象が異なります
左下 補色の2色+白の3色の中に豊かな色彩を感じます
右下 大胆に再構成されたポットの形が印象的
上部 紫と黄の補色対比
右下 茶系の色の様々な形、色が画面を構成
右下 絵画が2次元であることを強く感じさせる構成
上部 ブルーや赤の配置が印象的
右下 円と矩形のリズムが心地よい
どの作品も画面の筆触が印象的
1枚ごとに異なるアプローチを試みた意欲を感じます
左下、上部 絵具がたっぷりと使われて強さを感じます
右下 コントラストが明快
上部 グリーンの中のオレンジが、効果的
右下 明快ですね
右下 様々な茶系の色の響きが美しい
いかがでしたか。1日1枚仕上げるという、かなり忙しいスケジュールの中、頑張りました。
この授業の中で感じた画面を構成する意識、混色、絵の具の厚みの感触など、それぞれの発見を今後の制作に生かしていってください。
お疲れさまでした。(報告:古野先生)
※本当に人それぞれによって解釈も描き方もさまざまですね。もちろんデッサン等観察描写はきっちりと勉強していただく方が良いと思いますが、それを知った上での表現はさまざまです。如何に自由に描き観る者を楽しませることができるのか。デッサンが未熟だからとか、油彩経験が少ないからなど消極的に考えることは誰にでもできますが、問題は自分が懸命に描いた作品の中に何を発見できるかです。自分の中に存在する絵画的な豊かさを発見することができれば、きっと魅力ある絵画に近づけるのではないでしょうか。
みなさんも作品をご自宅の部屋にしばらく飾ってみてはいかがですか。(Y)